先生からの提案
あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか、私は自分のベッドの上で寝ていた。私が体をおこすと、
「お嬢様!!お目覚めですね、今すぐ旦那様を呼んで参ります!!」
メイドのニーアが急いで部屋から出ていく。外を見る限り今は夜の様だ……。トントンッ扉がノックされる。どうぞと言うと家族全員と先生も一緒に入ってくる。
「アデル、ごめんなさい私が手を離したりしなければこんな事にはならなかったのに……辛い思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
「君は悪くないよ、人混みだったせいもあるが、護衛がしっかりしていなかったのが悪かったんだ」
お母様はその場で泣き崩れてしまった。
「お母様が悪いわけではないです。お母様は私を元気づけてくれました。連れ出してくれて本当にありがとうございます。お母様と買い物もできてとても楽しかったです。
護衛の方々もあの人混みでは一瞬の出来事だったでしょうから、責めないであげてくださいお父様、お願いです」
私のお願いにお父様は渋々頷いてくれた。
「アデル、何もできない兄様でごめんね、僕もアデルを探しに行きたかったんだけど、禁止されていけなかったんだ、、ごめん……」
「お兄様、その気持ちだけで嬉しいです。お兄様まで危険な目に遭わなくて良かったです」
お兄様は目をうるうるさせて「アデル……」と呟いた。
「アデレイド嬢、君はとっても勇敢だったよ!あの場でパニックになり、僕の連絡石も忘れてしまっていたら今頃どこかに売り飛ばされていたかもしれないからねぇ、、それに、あの場で連絡石を使ったから、他の子供達も助かったわけだし、災い転じて福となすだったね」
「先生!!!本当にありがとうございました!!先生が居なかったら私本当にどこかに売られちゃってました、、、」
思い出して震えてくる体を、両手でギュッと抱きしめた。それを優しくお兄様が上から抱きしめてくれる。
「アデル、もう安全だからね!!これからは兄様が何があってもアデルを守るから!!」
お兄様がギュッとさらに力を込めて言った。
「それよりも、もっと良い方法が僕にはあるんだけど良いかな?」
「なっ!!僕が守るから大丈夫です!!先生の力を借りなくてもいいです!!」
先生とお兄様で揉めそうになっていると、
「レオ、先生に謝りなさい。レイシス殿良い方法とは何ですか?安全を保証する方法でもあると言うんですか?」
「僕の提案は、グレアム殿が許可してくれればだけど、アデレイド嬢の光魔法に制限をかけないでほしいんだよねぇ、、魔力切れを起こそうが、光魔法をこれからどんどん作り出していって、自分を守る術を身につけていって欲しいんだ。そーすれば今後何があってもアデレイド嬢は立ち向かって行けるはずだよ、どーかなグレアム殿?」
……………………長い沈黙がながれる、、
「アデルが光魔法でも強くなれる可能性があるとレイシス殿は言うのだな?」
「もちろん!!じゃないとこんな話はしないさ、どーする?グレアム殿?」
何を馬鹿げたことをというように先生は言う。
「…………もし、アデルが強く生きていけるくらいの光魔法が習得できなかった場合、レイシス殿には責任を取ってもらうが、それでも良いと言うのかね?」
「いくらでも取るよ、僕のお嫁さんにしたって良いよ、それくらいの自信はあるよ」
「嫁!!それは認めん!!認めんが、それくらいの気概があるならば、先生にお任せします」
あれよあれよという間に先生との授業の再開と、新しい光魔法の習得で強くなるなどの話し合いがされていく。お兄様だけは僕が守ると言って最後まで反対していた。
(これからまた先生と授業ができるんだぁ!やったぁ!新しい光魔法もどんどん覚えるぞ!!)
早く明日がこないかなぁ……




