おやすみ光魔法
なんとか自分の部屋に戻って来れた、、
…………ゼェハァゼェハァ…………
5歳児がして良い息遣いではない。が、回復してすぐに戻ってきたのでとっても疲れていた。
(あの子可愛かったなぁ〜、貴族ならいつか会っちゃうかもしれな……いなぁ…ぁ……ぁ…あれ?私、詰んでない?……………天使でーすなんちゃって……って言ったら、不法侵入で通報……しないよね……)
帰ってきて早々に冷や汗をかいている。これも全部先生の言いつけ守らなかった私が悪いんだよなぁ……
先生が戻ってくる明後日までは瞬間移動はやめておこうと心に決めた。
瞬間移動がダメなら新しい光魔法考えちゃおうかなぁ……疲れた体と、頭で考える。
(光、ひかり、ヒカリ、、ひ、か、り、、)
ダメだ……さっきの天使様ごっこで脳みそが疲れてしまっている。
「ダメ、、、だ、、、ねむ、、、、い、」
頭と体が怠い。次の目標を見つけたので一旦ベッドで休む事にする。もう足がプルプルの頭ふわふわなのだ。おやすみ、、、。
「…………は……丈夫……か……これ…………じゃないか」
目が覚めた時、私の周りには家族全員が立っていた。そして、医師も、、、
(えっ……これどれくらい寝てたの!!??)
「アデル!!!目を覚ましたか!勉強の時間になっても、晩餐の時間になっても目を覚まさないとメイド達から報告があって心配していたんだ。
何があったか話せるかい?お医者様は魔力切れと仰っていたけども、明かりを灯すだけの練習をしていたんだろう?もしかして何かあったんじゃないのかい?」
「アデル無理してない?体は辛くない?」
「アデルゥ、うぅ……うわーん……心配したんだよぉ」
凄く眠っていたらしい、、そして魔力切れとは、だからあんなに眠くて、体が怠かったのかぁ……何か喋らなければと思ったが、ずっと寝ていたからか咳き込んでしまう。
ゲホッゴホッゴホッ…………
「「「アデルーーーーー」」」
すかさず、ニーアがお水をくれた。
「ケホッ、ごめんなさい、光魔法楽しくてやめられなかったんです。」
シーーンッ
返事がない、、、、
数秒経ったのちお父様が
「アデル、いくら光魔法が好きでも倒れるくらいの魔法とはどんな魔法を使ったんだい?明かりを灯す魔法だけでは、魔力切れなんて起こすはずないだろ?」
凄く当たり前な事を言われてしまい、焦る!勝手に新しい魔法を作ってたなんて言えるはずないのだ、、魔法禁止にされてしまう……。
「明かりを灯す魔法にアレンジを加えてみたりして頑張ってました……。」
瞬歩や、瞬間移動よりはましだろう、、嘘は良くないと思ったが、魔法を禁止されたくなくて嘘をついてしまった。
「それは、先生も知っている事なのかな?」
「…………私の独断です…………」
重たい空気が流れる。
「アデル、私はアデルの体が心配なんだ、前に言ったね無理をするなら魔法は禁止と……」
言い終わるか、言い終わらないかで私は焦って声を出していた。
「私、光魔法しか使えないから、頑張りたいんです!!!光魔法大好きなの!お願いします。魔力切れがどれだけ危ない事なのか分からないけれど、気をつけます!お願いします!!」
はぁ…………と溜息が聞こえる。
「アデル、魔力切れは貧血の様な物で命に関わる様な物ではないけれど、私達は生きた心地がしなかったんだよ。もう、光魔法もさせたくないのが本音だよ。
ただ、アデルがそんなに魔法が好きだとは、、、どーしたものか、、、」
「あなた、私も生きた心地がしなかったわ、だけどアデルの言う事も聞いてあげたいわ、、だってアデル頑張ってるんだもの」
「僕は、アデルが魔法凄いの分かってるけど、心配で許可できないよ!僕の可愛いアデルが、こんなになってまでする事じゃないよぉ!!」
全員の意見が心に刺さる、、全部私のせいなので仕方がない…………けど、
「うっ、ひっく、、うぅ、、ごめんなさぃぃぃーーー、、私が悪いのぉお、、うぅ、、ぅ、ぅーー」
やっぱり私はまだ子供だ。心配させてしまった事も、魔法ができなくなるかもしれない事も、全部受け止めきれなくて、泣いてしまった。
「可愛いアデル、泣かないでおくれ。父様達もアデルを責めたいわけじゃないんだよ、、体が心配なんだよ?一旦魔法をお休みするのはどうかな?先生には私から話をしておくから」
魔法をお休み、そんな……
でもそれだけ心配させてしまったんだ……
「うぅっ……分かり、、ました……グッッ……ウッ……フグッッ……しばらく、お休み、します…………ウゥッ」
そして、私は魔法をしばらく使わないことになったのだ。




