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085・ナンパ再び


「お、あれはレースゲームか!ほほう。中々良い選択じゃんか、亜依子♪それに丁度ゲームをやってる人がいないみたいだし~♪」


心愛はそう言うと、善は急げとばかりにレースゲームのある場所にスタタと早足で駆けて行く。


「おい心愛!あんた足が短いんだから、そんなに早足で駆けたら転んじゃうぞ!」


「誰の足が短いだぁぁあっ!あーしの足はへ・い・き・ん・っ!!極々普通の平均の長さだしぃぃいぃいっ!!!」


心愛は自分の足を力強くパンパンと叩きながら、亜依子に対して猛反論する。


「おっと、いかん。いかん。あいつに足の長さは禁句だったな♪さて朔夜、わたし達も行こう......ん?どうした朔夜?」


「あ、ああ。スマン亜依子。ちょっとトイレタイムしてくるから、悪いんだけど先に行って待っててくれないか?」


「あ、トイレね。了解した♪レースゲームの席はわたし達で確保しておくから、漏らす前にさっさと行って来なさいな!」


「ありがとう、亜依子。そんじゃ直ぐ戻ってくるから待っててね~~!」


俺は亜依子にそう言うと、急ぎ足でトイレに駆けて行く。




「ふう、危ない危ない。後もうちょっとで漏れる所だったよ......」


無事トイレを済ませた俺は洗った手をハンカチでふき、そして亜依子達のいる所へ急いで戻ろうとしたその時、


「「「キャァァァアァァアアア―――――ッ!!!」」」


「「「うおおぉぉぉぉぉおぉお―――――ッ!!?」」」


戦闘アタックバトルのあった場所から、突如男女の歓喜する大きな声が俺の耳に聞こえてきた。


「な、何だ、今の声?」


なにやら、あっちの方が騒がしいけど?


確かこの声が聞こえてくる方角って、確か戦闘アタックバトルのあった場所だよな?


「なんか歓喜した声の中に、誰かの名前らしきものが数名飛び交っているけど、もしかして有名人でも来ているのか?」


名前の頭に火とか、水とか、言っているのは聞こえてくるんだけど、


でも飛び交う人声がかなり雑音になっているせいで、上手く聞き取れない。


一体誰が来ているんだろう?


う、うう。めっちゃ気になるんですけどっ!!


「誰が来ているのか確かめに行きたいけど、しかし亜依子達を待たせているしな......」


これ以上あいつらを待たせてしまったら......



「結構遅かったね、朔夜くん?あ!ひょっとして大の方だった♪」


「なるほどぉ。だからあんなに急いでトイレに駆けて行ったんだ、朔夜♪」



「......ってな感じで、確実に亜依子達から大きい方をしてきたと思われてしまう可能性が高いっ!!」


そ、それだけは絶対嫌だ!


そう思われてしまうのは思春期の男子として、恥ずかしさこの上無しっ!


「......誰が来ているのかとても気にはなるけど、ここは素直に諦めて亜依子達と所に戻るとしますか......」


戦闘アタックバトルのある場所で何やら騒いでいた声が気になり、それを見に行きたかった俺だったが、しかしこれ以上亜依子と心愛を待たせてしまうと、大きい方だと勘違いされてしまいそうなので、いや確実にされるので、俺は騒ぎの原因が何かを見に行く事を諦め、二人の待っている場所へと戻る事にした。


そしてそれからしばらく歩き、亜依子と心愛の待っている場所手前まで辿り着くと、こちらからも誰かの騒ぐ大きな声が俺の耳に聞こえてきた。


「ああもう、うっさい!マジであっちに行けしぃぃいっ!!」


「だぁぁもう!ホンッット鬱陶しいなぁぁぁあっ!!」


な、何だ?


こっちの方も何かやけに騒がしいけど?


......ん?


こ、この声って......もしかして心愛と亜依子の声か!?


「あんな大きな声を出して、あいつら一体何を騒いでいるん......」


なっ!?


あ、あれはぁぁぁあっ!?


「だ~か~ら、あーしらは彼氏と来てんの!暇なんてしてないしっ!」


「そうそう。心愛の言う通り、わたし達は彼氏と暇なく楽しんでんの!そういう訳であんた達は全然全くお呼びじゃないんで、あっちに行ったっ!シッシッシッ!!」


俺は騒がしく声を荒げる亜依子と心愛に目を移すと、二人をナンパしているチャラそうな男性三人組に気付く。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] とりあえずここまで読ませていただきましたが、あまりにも方向性が見えず話の展開が遅すぎます。 もう文字数にしたら書籍1冊分くらいになるかと思いますが、まだ序盤の王道テンプレを数個消化した…
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