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083・戦闘アタックバトル


「よ、よし!いいな、みんな!今度こそ、このゲームをクリアするぞっ!」


「おう!」


「任せて!予習復習はちゃんとしてきたし、今度こそ大丈夫だよ!」


戦闘アタックバトルのゲーム相手、AI人形に三人の男女がそれぞれの武器を身構えて戦闘体勢に入る。


『いくわよ!ウインドランサーッ!!』


後方にいた女子が杖を前に突き出し、スキルを発動させる。


「はあ?あの子今スキルを放ったぞ!?ゲームにスキルなんて使ってもいいのか!?」


「使っていいんだよ。だってこのゲーム、そういった力を見る目的で作られたゲームな訳だしぃ。なので、決闘ギルドもスキルをドンドン使ってくれって逆に思ってんじゃね?」


心愛が決闘ギルドの思惑を代わりに語る。


「そ、そうなんだ。あ、よく見たらグラウンドの周囲を防御の高そうな壁で囲んである!?」


俺は心愛の説明の後、グラウンドを改めて見渡して見ると、そこには防御の高そうな壁が存在する事に気付く。



「ナイス攻撃だ、香織!あいつの防御が少しだが崩れた!いくぞ玄太!あの防御を完全に打ち崩すっ!!」


「OK!宗一郎!俺は右側から行くから、お前は左側から行けっ!」


「了解!はあああああああっ!!!」


「うりゃああああああああっ!!!」


プレイヤーの男性二人、玄太と宗一郎がAI人形の防御を完全に崩すべく、左右からそれぞれ攻撃していく。


「よし防御が崩れた!今だ、玄太ぁぁあっ!!」


「うしゃ、食らえぇぇえっ!!」


宗一郎の攻撃で防御の崩れたAI人形の隙をつき、玄太が素早い一撃を繰り出し、AI人形の頭上に剣撃を叩き込んだ。



「おお!あいつら、AI人形に一撃入れたぞ!」


「今の連携は上手かったな!あいつら、中々やるじゃんっ!」


「これはイケるんじゃないかしら!?」


「おおおし!いけええぇぇえっ!ガキ共ぉぉおおっ!!」


「俺達に久々の勝利を見せてくれぇぇぇぇええっ!!」


俺の近くにいるやじ馬連中が興奮して、プレイヤー達に熱い激を飛ばす。


「あ、あれ?今の一撃で勝ちじゃないのか?」


一撃入れたというのに未だ続くゲームに、俺はどういう事と首を傾げていると、


「あ。それはね、あのプレイヤー達が三人組のパーティだからよ。プレイヤー数が増えれば増える程、それの人数分ヒットさせる数が増えていく仕組みなのよ」


亜依子がゲームが続く、その理由を教えてくれた。



「今の攻撃でAI人形の防御が大きく崩れた!次だ、香織っ!!」


『う、うん!分かってるっ!いけぇえ!ファイアランサーッ!!』


玄太の声に香織は炎スキルを発動し、炎の槍をAI人形に向かって放つと、シールドの隙間を縫って二回目のヒットを取る。



「おお、二撃目ヒット!これは本当にいけるんじゃねぇのかっ!」


「イケイケイケイケイケイケッ!!」


「ぶちかましてやれ、ガキ共ぉぉぉおおっ!!!」


俺の近くにいるやじ馬連中が先程よりも更に興奮して、プレイヤー達に向かって熱い激を飛ばしていく。



「うっし、良い流れだぜ!宗一郎!もう一度さっきの左右攻撃で行くぞっ!」


「おうっ!」


プレイヤーの男性二人、玄太と宗一郎がAI人形と間合いを取りつつ、次の一手の為に腰を落として身構える。


「はあああああああっ!!!」


「おりゃああああああああっ!!!」


そしてAI人形の防御を完全に崩すべく、もう一度左右からの連携攻撃を繰り出す。


「てりゃぁぁぁぁぁあっ!!!」


玄太が左側からAI人形の持つシールドを剣で上手く下に弾き、AI人形のシールド防御を崩す。


「今だ、宗一郎っ!トドメの技をAI人形の奴に叩き込んでやれぇええっ!!」


『よっしゃぁぁぁあっ!こいつで終わりだぁぁぁあっ!くらえぇぇえっ!!断刀ざぁぁぁぁああんっ!!!』


『システムパターンDに変更......タイタントシールドを発動します!』


「なっ!?こ、このタイミングでパターンチェンジだと―――がはっ!?」


「ば、馬鹿な!パターンチェンジの時間には、まだ速過ぎ―――ぐはっ!!」


AI人形が突如発動させたシールドスキルの波動で、玄太と宗一郎の二人が思いっ切り吹き飛ばされしまい、グランドの地面をゴロゴロと転がる。


「げ、玄太!?そ、宗一郎!?」


AI人形の反撃を受けて呆気なくやられた二人に、残った香織が驚愕した顔で後退りしてしまう。


そんな隙を逃さないとばかりに、


『トドメです!ロックエッジッ!!』


AI人形が攻撃スキルを発動させ、香織のいる地面の下から鋭い岩を次々と打ち出し、香織を攻撃する。


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[気になる点] ここ最近ずっとあまりにも中身が無くてびっくりした
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