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少年少女と魔法と私

小川のせせらぎ 鳥たちのさえずり

ほんのり暖かい朝の日差し 夢の中にでもいるみたい…私はとうとう死んでしまったのかと少し残念に思いながら起き上がり目を開く


「いやここどこだよ」

私がいたのは見たことも無い森の中だった。

周りに人はいない

あの男には殺されずにそのままここに運ばれた?

私は死んでいなかったのだろうか?

あの時の女の子はどうなったんだ?

訳分からない事が次から次へとあり不安で頭がいっぱいになる


とりあえずここで色々考えても何も変わらない徐々に落ち着き始めた私は今自分がいる場所を知るために動き始める事にした

小川を下ってけば人がいる場所に着くだろうそう思い小川に近づいた


「え?」驚いて思わず声が出る

水に写った自分の姿が変わっている黒色の髪の毛から白色の髪の毛に焦げ茶色の目から青色の綺麗な目にまるで御伽噺の中の主人公の様な見た目だ

それに身長も縮んでいる



もしかしてだけどもしかしてだけどこれは

前に読んだ物語にあった

転生と言うやつではないのだろうかそう考えると全ての辻褄が合う


私はあの男に殺された後すぐ生まれ変わった

その為見た目も変わっているし身長も変わっている恐らくここでの私は年齢も低くなっているだろう。


「せっかく面白そうな事になったし早くこの森から出てみよう」私は颯爽と小川を下りだした


森の中には見たことない植物や動物が沢山いたユニコーンやグリフォンなどの神話の生き物や走っている花や話しかけくる木など…

きっとここは今までいた地球ではない

そう思い始めてきた



太陽が真上に来て少し暑くなってきた頃ようやく人がいそうな村が見えてきた


村には家が結構あり人があまりいないという訳では無さそうだ

見回った感じ宿屋、酒場等の施設もあった


村を見て回っていると私より少し背丈の高い男女2人組が村の中心の大きな木の下にいた

歳も近そうだしその2人にここがどこなのかそれを聞こうと近づいた


「あの…すみませんここはどこですか?」緊張して声が震え変に高い声が出てしまった4つの瞳が私に向けられ心臓がバクバクと音を立てて動き始めた


「ここはエイン帝国よ」女の子の方が教えてくれた 優しそうな人でよかった

エイン帝国初めて聞いた

「ならここはなんて国ですか?」

この質問である程度の場所が分かるだろう


「国?だからエイン帝国って言ってるじゃない」あぁようやく理解したここは私が前までいた世界ではないきっと

異世界とか言うやつだろうエイン帝国といった国は私のいた世界には存在しない


本来なら生息していないはずの神話生物

そして自我のある植物達聞いたことの無い地名

今までいた世界とは何もかもが打って変わって違う

何だかワクワクしてきた


「教えてくれてありがとうございますそれでは!」教えてくれた人にぺこりとお辞儀をし走り出した


こんなに楽しい気持ちはいつぶりだろうか

今までいた地獄の様な所とは違う新しい世界

そして新しい自分せっかくなら自分で名前も決めてしまおう


次は何をしようか

まだ子供だからどこかの家に転がり込んで安定して暮らすのもありかもな…

よし決めたまずは街に行ってみよう

きっと街にも今まで見たこと無いもので

溢れかえっているだろう楽しみだ


まずはこれからどうするかを街に行き考えよう

そして新しい人生は思いっきり楽しんで幸せになってやるんだ


そう決意し私は村を飛び出し森の反対方向の整備されている道の方へと進み出した







「ねぇ私なんだかあの子が心配ついて行ってみようよ私達より幼そうだし」


「迷子猫の捜索の次はチビの護衛かよさっさと行くぞ」

2人はゆっくりと街の方へ歩き出した


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