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桜の道

作者: 鳳仙花

あの日、君を囲んでいた桜の花びらを思い出すだけで涙ぐんでしまう。

行かないでと言ったのに君はそれすら無視をきめて笑っていってしまったね。

それからもう10年経ったのか、

お互いにたまに顔を合わせていたけれど、

私には好きなんて言えるわけもなくただ君を見つめてぼーっと過ごしながら現実を潰してきたんだ。

突然君が私をすきかもなんて今更いうから私はアタックをすることに決めたんだけど。

君はそのあとすぐに

「花ちゃんにはいい人が見つかるから俺じゃないけどいい人をみつけてね」

なんて言って来た。

けど正直無理だ、君が好き過ぎる。

君が他の人と結婚しても私は絶対にできない。だって君が好きすぎるんだ。

君がだれも好きになれない人間でもあたしが愛してあげるからその身を委ねてほしい。


この感覚わかる?わかんないか、君さえいれば家族の他になにもいらないんだよ

なんて言えたら楽なんだろうけどそうも行かなくて、

ただ君が薄く微笑んで私を見つめるのを眺めるしかできない。

桜は君を巻き込んでかわいい髪を飾り付ける。


とってあげない、だってかわいいもん、かわいい君が好きなんだ。

淡い初恋相手、消えないでどうか誰とも結婚しないで、傷つかないで、あたしのこと好きになって。

お願いね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 語り手の切実な願いが伝わってきました。けれど、全てを捨ててもいい、何があっても彼を手に入れてやる、と思い切れない辺り、彼女にもまだ迷っている部分があるんだろうなと感じてしまいます。
[一言] 読ませていただきました。 切ない感じが溢れていて良い詩でした。
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