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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
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第九話 巫女姫と書いて弟子と読む(俺のっみ)

題名の(俺のっみ)っていうのはわざとじゃないからね。

「どうなったんっすかお師匠さん?・・・って!!えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!ど、どうしたんっすかその格好!!なんかあったんっすか!!???」


「ああ、すまない。魔力使いすぎて変身出来ない。もう少し待ってくれ。」


「いえ、それはお気遣いなく。ですが、何があったんですか?先生?」


そう、フランシアたちに問われたため、かいつまんで説明した。


「あ、ポテプさん?私もあなたの旅に同行してもよろしくて?」


「ずっと気になっていたんですが先生。そちらの方は知り合いですか?」


「ああ。こいつはお前たちの姉弟子。オーガの巫女にして鬼神と謳われる、カレラさんだ。」


「やっぱり・・・。」


「え?もしかしてだけど二人ともこの人のこと知ってたりする?」


「はいっす。有名な話っすよ。鬼神と謳われるオーガの巫女姫。その力は絶大で、魔王どころか龍種に匹敵するともいわれてるっす。」


「それは完全に誤解ですわ。魔王は倒せるかもしれませんが龍種は無理です。現に、先ほどの青龍ラスアからも逃げているだけだったでしょう?」


「まあ、そういわれればそうだな。さっきの戦いも俺がラスアと闘うときどこかほっとしたような顔をしていたな。」


「ええ。さすがに私では荷が重いですわ。」


「龍種が無理ということは、『真なる覚醒した魔王』にも勝てない。そういうことですか?」


「ええ。そういうことになりますわ。その者達はポテプさんが本気で全力を出さないと勝てない相手ですから。私など遠く及びませんわ。」


「ふ~~ん。だから245年前のあの魔王戦の時、俺にくっついて離れなかったのか。」


「そ、その話はもういいでしょう。それよりさっきほどの話。返事がなければOKととらえてもよろしいですか?」


「お師匠さん。先ほどの話ってなんっすか?」


「俺らの事情を話したら、『妹弟子が操られているのは心配ですので・・・。』とかなんとか言って、俺たちについてくるんだって言って聞かないんだ。何とかしてくれよ二人とも。」


「え?同行する?オーガの巫女姫が?鬼神と謳われるこの方が?」


「お、おいアルジェン?どうした?分かり切ったことをいきなり確認してきて。もしかして馬鹿になっちまったのか?」


「なってないっすよ!!それよりカレラさん!!!!同行したいって本当っすか?」


「ええ。私は自分の妹弟子を分かっていながら放置するという選択は絶対にしません。なので、あなたたちに同行させてください。」


「え?えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


いや、そりゃそうだろ。アルジェンの反応も理解できる。いきなりオーガの巫女姫に自分達の都合でやっている旅に同行させて?と、ねだられればああなる。俺だって戸惑うよそりゃあ。


「これで俺が言いたいことが分かっただろ?さすがに自分の都合でやっている旅についてこさせるわけにはいかないんだ。だからカレラ。この件に関してはもうこれ以上関わらなくていい。これ以上弟子を俺の都合で失うわけにはいかないんだ。」


「で、ですが・・・。妹弟子を見捨てるわけには・・・。」


「本当にもう大丈夫だ。後は俺たちに任せてくれ。」


「はい。分かりました。私は一切この件に関して口をはさむことはしませんわ。」


「OK。それでいい。またそこかで縁があったらな。」


「では最後に一言。See you again!!では、またどこかでお会いしましょう。」


「さようならっす。またどこかで会えたらよろしくっすね。」


「それではありがとうございました。またどこかでお会いできるよう祈っております。」


「じゃあな。また今度飲み合おう。」


そういった後、俺は小声で


「おい、お前。See you again!!ってどういうことだよ。」


と呟いた。そしたらあいつイラつくことに煽ってきやがった。


「はて?何のことでしょうか?私はただ異国の言葉で『さようなら』と言っただけなのですけれど?何か気にいらないことでもありまして?そもそもこの言葉を私に教えたのポテプさんでしたわよね?」


くぅぅぅぅぅぅぅ。なんて強烈でイラっと来る煽り。アルジェンなんて足元にも及ばないね!!そのようなやり取りを終えてカレラは少し遠くの自分の里がある方向を目指して歩いて行った。


「それじゃあお師匠さん。そろそろ行きましょうか。」


「おう。っとその前に。お前らワイバーンはいるか?」


「あ、はい。しっかりと捕まえてあります先生。私達のワイバーンは・・・ですが。」


「え?いや待て待て待て。カレラを乗せたワイバーンはどうした?どこに行ったんだ?」


「あの~~。実は~~。その~~・・・。ここに戻ってくるのに必死で見失ってしまったんっすよ。」


「まあ、でも、先生。たかがワイバーン一匹です。どうとでもなりますよ。」


いやそう言ってるけどさ。フランシアさん。それって俺らにとってはって話で、普通の人間なんかにとっては十分脅威だったと思うよ?それに、あれって一応最強のワイバーンだからね?そこらへんキチンと理解しえるのかねぇ~~。

 

「じゃあまあとりあえずギルドに戻るっすか?依頼の報告しないとっすよね。」

 

「ああ。それじゃあ行くか。」


そうしてひとまずギルドに戻り、リリアさんに依頼の達成報告をした。ついでに龍が出て、それを討伐した。と話したら上を下への大騒ぎだった。


設定吐き出しちゃうと、実は前回逃げちゃったワイバーン君は・・・。

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