表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
8/136

第八話 一撃の決闘

ぜ、前回の話の題名間違えた・・・。


「ふふっ。あの方達、今頃大騒ぎでしょうね。」


「いや、お前のせいだろ??!!っていうか、なんでここに居んの!!!??」


「その分からなくなった時のごまかすような大声も相変わらずですわねポテプさん。」


「いやいやいや。どの口が言っとるんですか?俺がこんな口調になった原因を作った張本人が何を言ってるのかなあ?」


「ふふふ。ご冗談を。」


「おい。」


「いやいや。だ~か~ら~。お前何でここに居んのって話だったよね。で?なんで居んの?」


「おい。おぬしら。」


「それはもう。強者の気配を感じたからに決まっていますわ。」


「その強者の気配を出していた龍さんは話を誰も聞いてくれなくて萎えてるぞ?」


「あら。本当ですわね。ほら龍さん。元気を出してくださいな。」


「もういいもん。誰も我の話聞いてくれんし。誰も我の名を覚えてくれんし。いいわい。いいわい。もう好きにするといい。」


「おい、クソデカ蛇トカゲ野郎。お前、ほんとに龍なのか?そんな意気地なしの引きこもりトカゲが龍なんて信じらんないね。」


「何を言う!!我こそは青龍 羅須阿ラスア!!最強の龍ブラフマーを母に持つ龍なり!!お前たちを殺す存在だ!!!」


「そう来なくっちゃあなあラスアよお。じゃあ、やろうか!!」


「おうよ!!!我との決闘は互いに一撃のみ!!!渾身の一撃を出し合い、より相手に傷を負わせたほうが勝ちだ!!!さあ。やろうぞ!!」


「では私が初めの音頭を取りましょう。よろしいですか?」


「「おう!!!!!!!!!!!!!!」」


「それでは・・・初め!!!!!!!!!」


「コマンド起動。知覚速度10000倍。光系初級魔法『ビーム』展開。魔法威力上昇。魔法効果上昇。魔力増強Lv5。擬態解除。特定条件達成。【特定コマンド】発動!!【魔力暴走オーバードライブ】!!!!!」


めんどいけど説明しよう。【特定コマンド】とは、特定の手順と特定の条件を達すると発動できるコマンドだ。


例えば、この【魔力暴走】というコマンドは、自分の思考速度を10000倍まで加速させ、魔法を起動。そこからその魔法の威力を上げて、自分の魔力を最大まで底上げする。そして、変身している場合は自分の本性を現わして、変身に使っている魔力を魔法につぎ込むことで発動するコマンドだ。あれ?魔法効果上昇は?と思った者もいるかもしれない。


なのでこれも説明しよう。この【魔力暴走】というコマンドは、特定条件を達成するときに、ある程度自由のある場所がある。その場所とは!威力上昇の後だ。威力を上昇させることで属性の効果を指定。もしくは属性の効果を上昇させることが出来る。


そして、『ビーム』は元々属性が決まっている。なので属性の威力を上昇させることにした。これは『ビーム』以外の光魔法全般にも言えることだが、光魔法の属性効果は、圧倒的な速さと、精密に動く光線だ。そして、そんな属性効果を上げている。


つまり!!いま『ビーム』はものすごく速く、精密に動くようになっている。その特性+10000倍に加速された知覚速度。即ち!!!今の俺にはたとえ龍であろうとも速さで敵うことは絶対にない!!!!!


そしてみんなが気になっている【魔力暴走】だが、詳しく言うと[魔法威力暴走]だ。その効果は、放った魔法の威力を、放った術者本人が制御できなくなるというものだ。


な・の・で。このコマンドで龍を倒せるかどうかは賭けだ。だが、たぶん大丈夫だと俺は信じている。なぜかって?俺の内側から尋常じゃない量の魔力が集まってきているからだ。今まで変身に使っていた魔力も全てつぎ込んだ、この俺の全力魔法。(余談だが、俺は今骸骨の姿になっている。変身を解いちゃって、元の姿に戻っちゃったからだ。)


「喰らえラスア!!!俺の全力不可避の一撃!!『ビーム』!!!!!!」


「はっ!言いよるわ!そのような初級魔法で我が魔法『蒼き死神の絶命の吐息』を打ち破れると思うか!!!喰らえぇぇぇぃぃ!!!!!!」


空中で白く輝く熱線と蒼く燃える死の吐息がぶつかり合う。ドゴオォォォォォォン!!!!というすさまじい音が出た。


「いっけえええええええええええ!!!!!!!!!!」


蒼い炎を白き熱線が打ち破った。直後!!ラスアの頭にこぶし大の穴が開く。


「み・・・・・見事・・・見事・・・だった。カヒューー。」


「おい、ラスア。もうしゃべるな。今回復魔法をかけてやる・・・とは言わないつもりだ。龍種は戦闘の中で誇り高く死にたいんだろ?だから。静かに看取ってやる。もう・・・もう・・・喋るな。出来るだけ誇り高く楽に息を引き取れるように祈っておいてやる。」


「た・・・たすか・・・・・る。」


最後にそう言って、ラスアは息を引き取った。そしてその数分後。ワイバーンに乗ったアルジェンとフランシアが戻って来た。


一撃で決まる決闘って・・・笑。・・・痛いなぁ~。我ながら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ