表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
69/136

第六十九話 本気と書いてマジと読み、全力と書いてガチと読む 其の一

「こりゃあ骨が折れそうだ。・・・さっさとカレラ取り戻して帰るぞ!!」


「あっれぇ?私達みたいな強者を前に、よそ見なんかしてていいのかなぁ?」


異世界人(?)・・・か。こいつは盗賊・・・いや、暗殺者系の能力持ちだろう。


「ポテプ殿。お相手仕る!!」


グライぃ・・・お前許さんからなぁ?刀持ってるし、確定で侍系だろう。


「楽しいなあ・・・たのしいねえ!!」


サイコパス幼女。こいつに関しては情報が割れている。死霊術士だったかな?


「・・・・・」


で、さっきからロケットパンチを飛ばしまくってんのがこいつ。神官服を着たゴーレム(ロボット)。神官の法衣を着て、顔をフードで隠してるから中の顔が分からない。


「はぁ・・・。めんどくせえなぁ。」


こんな感じで軽く言ったものの、状況はかなりやばい。スカイアとガチでやりあったばっかだし、まだ覚醒コマンドの反動がちょっと残ってる。幸いなのは『ブラック・ファル・ヒューナ』の効果がまだ残ってるとこかな。


「コマンド起動。炎系中級魔法『フレイム・トリガー』展開。魔法威力上昇。魔法効果上昇。」


ボッ!と、俺の体に炎がともる。漆黒の体に纏うは紅蓮の炎。


「やったろうやないかい!!」


異世界人(?)の女とグライが無駄のない動きで切りかかってくる。


「オメガぁ!本気で行く!!」


『了解。コマンド起動。装備形状変化フォルムチェンジ大鎌グランドサイス


「よっしゃ来たァァァ!!」


俺が手に持っている漆黒の短剣がウニョンと伸びて刃の形状を変化させ、大鎌グランドサイスになる。


「はぁ!?武器のカタチ変わるとか聞いてない!!」


「なに!?」


「へえ~楽しくなってきたあ!!」


「・・・・・!!」


漆黒の大鎌を肩に担ぎ、そのままグライの方向へ踏み込む。


ズガァッ!!という音がして、踏み込み一回で地面が割れた。


「グゥライィィィィ!!!!!」


「速っ!!」


上から下に、大鎌からの上段からの振り下ろしが一閃!!


「ぐはっ!!?」


グライの右肩から左わき腹へと斬撃が入る。


「シッ!!」


そのままの勢いで異世界人(?)の女の方向へと踏み込んで紅蓮の尾を引いたまま


「うおおおおおお!!!!!」


今度は腰から勢い良く鎌を振りぬく!


「う・・・そ・・・!!」


ズバンッ!と居合抜きのように大鎌を横に一閃。異世界人(?)の女の上半身と下半身が泣き別れになる。


ギシンッ!と、大鎌を握る手に力が入り、大鎌が呻く。


「もうちょっと耐えてくれ。」


ドンッ!スガァンッ!!と、踏み込んで幼女のほうへ。


「うらああぁぁぁ!!!」


と、掛け声をあげて右下から左上へ幼女の右わき腹から左肩へと振り上げる!!


「くっ!私を守って!!死者たちよ!!!」


大鎌が当たるギリギリでこの前仕留め損ねた竜の死骸がわんさかと出てきた。


『マスター!!』


オメガが予測できずに声を上げるが・・・


「構わん!!死体ごと行く!」


叫ぶのと同時に大鎌を大きくぶん回し、竜の死骸が切り裂かれて幼女にその斬撃が迫る。


「え・・・?噓でしょ・・・?」


幼女の体に斬撃が走り、崩れ落ちる。


ギュルッ!ドゴォ!!ズガァッ!!!


音を立て、地を割りながらゴーレムへと踏み込み、駆け出す。紅蓮の炎と漆黒の影が尾を引いていくころには既にゴーレムへあと数歩のところへ。。


「フッ!!」


踏み込んだ地面が割れるころには、息を鋭く吐いて大鎌を大上段へ構えて飛び上がり、回転しながらゴーレムの頭へと刃を突き立てて、そのままゴーレムを切り裂いていく。


「・・・・・・・・・・!!!」


死に際の最後のあがきとしてロケットパンチを放つも、俺の体に当たった瞬間闇の渦に飲み込まれて消える。そしてそのままゴーレムは真っ二つになった。


「ほう・・・やるねえ。」


「はぁ・・・ふぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」


「だいぶ疲れてるみたいだねえ・・・。そうだ!こうすれば面白くなるかも!!」


「何をする気だテ・・・オ・・・。」


「我が仲間を闇の力より怨嗟とともに回復させよ!闇系上級魔法『怨嗟回復』!!」


真っ黒な魔力が瀕死のグライたちの体に入っていき、カレラの体を切り裂いている斬撃を


ボコボコっ!!ブギュウアッ!!


という汚い音とともに回復していく。あ、これはあれだ。R-18タグが付くやつだ。グロい。


「さあお前たちぃぃ!!目覚めろおお!!!」


ギィンッ!!という、何かの封印が解かれた音でグライたちが体を起こす。


「え・・・起き方キモ・・・。」


腰から上に上がって上半身起こしてから足ついてるよ・・・人形かな?


「これはいいわねぇ。」


いやいや良くないぞ?体からなんか黒いのあふれてるし白目と黒目反転して瞳孔が真っ白になってるし。


「ふむ・・・体が軽いな。」


グライは・・・なんか肌の色が全部不健康な赤色になって目が全部真っ黒になってるんだが?


「なんかたああのしいいいいい!!!!!」


幼女は・・・おえっ・・・。グロいなぁ・・・。臓物が所々飛び出てるし・・・手に自分の脳みそに杭付けた・・・なにあれ?脳みそモーニングスター?みたいの持ってるし。今まで見た中で一番気持ち悪いかも・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」


ゴーレム君は・・・は?ロケットパンチに肉片詰まってんだけど?しかも絶対毒属性入ってるような奴・・・。あれ飛ばしてくるんだろ?どうせ。飛んでホーミングしてきて毒の肉片まき散らすロケットパンチとかチートすぎるだろ。ナーフされろ。


「さあ、こいつらに勝つことはできるかな?」


上等だ。さっきまでのが弱すぎたんだよ。さあ、本気マジで行こうか!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ