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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
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第五十二話 種族と魔物を学ぶ

『種族の本』



―――人間族ヒューマン


この世に最も多くいる種族。その数は計り知れず、その繫殖速度は神も恐れるほどである。ヒューマンはそれぞれにスキルの個人差がある。固有スキルは無いが、生まれた時から持つ生来スキルというものがある。この二つは混同されることも多いが、実際は全く違うものである。



―――獣人族ビースト


人間の次に多くいる種族。固有スキルとしてすべての獣人が【獣化】を覚えている。獣人の中でも兎人族、犬人族、鳥人族と多種多様に種が分かれている。



―――龍人族ドラン


獣人族とはまた違う種族。個体数はあまり多くないが、固有スキルとして【龍化】や、属性の違いはあるものの【ブレス】を全ての者が生まれた時から備えている。



―――森人族エルフ


弓矢や、魔法の扱いにたけた種族。長命種故に個体数は人間族や獣人族、龍人族よりも少ない。平均的な寿命は500~800年程である。よほど長命なものだと1000年生きる者もいる。生まれて20年~400年は姿が変わらないが、420年ほどたってから老化が始まる。全てのエルフが固有スキルとして【風の息吹】というバフスキルを持っているらしいが、情報不足でそのスキルの詳細は分かっていない。



―――妖精族ピクシー


エルフよりも長命な種族。個体数はごくわずか。魔法にたけた種族。その魔法の威力は強力で、魔法の使い方や魔道具作りにおいて彼らの右に出る者はいない。すべてのピクシーが固有スキルとして【精霊降ろし】が使える。詳細は不明だが、文字から精霊関連の何かだと思われる。


―――魔眼族アイズ


エルフよりは寿命が短いが、それでも平均300年は生きれる長命種である。種属名のもととなる固有スキルとして【魔眼】というものがある。このスキルは効果に個人差があり、人それぞれ自分に合った魔眼を手に入れる。個体数はビーストとドランの間程である。



―――異世界人


異なる世界から狭間と呼ばれる異空間を渡ってやって来る人間たち。種族的にはヒューマンだが、数千年生きる者もいるとか、いないとか。そして、それらの異世界人は決まって強力なスキルを手に入れているものが多い。彼らの中にはおかしなことを口走ったり、許可もなく人のことをさらって○○や✖✖をする者もいるらしい。総じて素行が悪いが、真面目な者もおり、カレラのおかげで人類が救われているのも事実である。



―――ハイヒューマン


武術を極めたヒューマンであり、魔力を一切失うが闘気という、体のうちにあふれる力が急激に増える。その身体能力は人外のものとなる。



―――ヒューマノイド


魔法を極めたヒューマンであり、その体に内包されている魔力量は最早精霊の類に匹敵し、この世にある全ての魔法が適正属性として使えるようになる。



―――ハイヒューマノイド


ハイヒューマン、若しくはヒューマノイドからの進化系であり、魔法、武術どちらも極めたヒューマンのみが達することのできる人類の境地。ごく一部の異世界人がここまで昇華することがあるらしい。ここまでくると神に匹敵すると言われ・・・(ここの文字がかすれて読めなくなっている)



―――ハイビースト


ハイヒューマノイドのビーストヴァージョン。なる条件はハイヒューマノイドと同じく困難なものである。ハイヒューマノイドよりもスペックは劣るがそれでも神に近しい能力を持っている。



―――ハイドラン


ハイヒューマノイドのドランヴァージョン。(以下略)



―――ハイエルフ


ハイヒューマノイドのエルフヴァージョン。(以下略)



―――ハイピクシー


ハイヒューマノイドのピクシーヴァージョン。(以下略)



―――ハイアイズ


ハイヒューマンのアイズヴァージョン。(以下略)


以上を総じて人類と呼称する。




―――――――――魔物編



魔物とは、この世界にはびこっている害悪である。人類が総力を挙げて斃すべき相手であり、駆逐しなければならない者達である。この本には一般的に知られている魔物のみ記述するが、この本に書かれていない魔物もいると考え、決してこの本を読んで覚えたからと言って油断はしないように。






―――ゴブリン


一般的に有名な魔物。人型であり、冒険者がクエストなどで最初に倒す類の魔物である。ただし、連携して奇襲してきたりと、厄介な者達でもある。一匹そこにいたらもう三十匹いると考えよ。見た目は人間の子どもを緑色にして、顔を醜悪にした感じである。



―――スライム


民間人が容易に斃せる魔物と言っても過言ではないほどの弱い魔物。大抵は弱いのだが、スライムとはすごく弱いか、稀にすごく強いかに別れる珍しい魔物と言えるであろう。見た目は様々だが大体は丸い液体のような形。



―――コボルト


中級冒険者が三体を一気に相手取っても勝てるほどの魔物。初級の冒険者が相手をすると大体一対一でぎりぎり勝てるほどの強さ。意外と強いので油断は禁物。見た目は、獣の頭に人間のような体。



―――ワイバーン


中級の中でも上位の冒険者がやっとで斃すことの出来る魔物。この魔物を斃せれば、晴れて上級冒険者の仲間入り。見た目は醜いトカゲと蝙蝠を合わせた感じ。



―――ワイト


高名な魔法使いが死後に怨霊となって現世によみがえった魔物。物理攻撃が一切効かないため、最低でも上級冒険者の魔法使い五人以上が一斉に最大火力の魔法を当てないと斃せない。



―――リッチ


高名な魔法使いが少しでも自分の生命を長くしようと考えて創り出した魔法『エターナル・ライフ』を使って魔物化した者。上級冒険者が十人束になり、尚且つパーティーのバランスがとれていればギリギリ倒せるぐらいの魔物。



―――ヴァンパイア


俗にいう吸血鬼。人類の血を吸って生きる魔物。上級冒険者が二十人束になってやっと一体倒せるほどの魔物。どれだけ強さに自信があっても一人であれば、戦わないことを推奨する。



―――オーガ


長く生きるほど強くなる人型の魔物。見た目が人族に近いほど強く、長命。完全に人型だと、小国ならば三十日で落とされる。



―――悪魔


この大陸とは違う、通称、魔大陸と呼ばれるところから召喚で呼ばれてくる魔物。強いものほど眷属が多く、叶えられる願いが大きくなる。レッサー、ノーマル、グランドと強さで別れる。グランドクラスになると、小国程度ならものの十日足らずで落とせる。



―――ドラゴン


東洋種と西洋種に別れる。西洋種は(それでも十分強いのだが)比較的斃しやすく、上級冒険者が三十人おり、連携がしっかりしていれば余裕で倒せる。ただ、これが東洋種となると話が違ってくる。東洋種になると、小国はおろか、大国をも滅ぼせるようになる。西洋種を単独に近い状態で倒せば、晴れてあなたも規格外冒険者の仲間入り。



―――死神


その実力は未知数であり、ごくごく一握りのワイトが稀に進化するとも、憎しみにかられた異世界人がなるとも、強い怨念を持ちうる怨霊がなるといわれている。その強さはもはや災厄であり、過去の文献によればかつてないほどの大国で、勇者が二人いたにもかかわらず、ものの二日で落とされたそうだ。その時の死神は、伝説によると 《憤怒の死神》 と呼ばれていたらしい。会うことはないだろうが、見つけたら速やかに避難。若しくは撤退したほうがいい。因みに、伝説上の 《憤怒の死神》 は勇者のいた国を滅ぼした後、行方不明になったらしい。もしかしたら今も生きているのかもしれない。

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