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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
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第五話 美人は人類の宝だ!!

「で?なんか隠してるだろ?アルジェン。」


ギクウッとアルジェンがのけぞり、机に手をかけて後ろに倒れるのを防ぐ。本当に分かりやすい奴だな。なぜわかったのかって?理由は簡単。『虚言認識Lv5』というコマンドを使っているからだ。


ホント、コマンドって便利だわ~。まあでも、正直、自分の教え子にこんなコマンドを使いたくなかった。だが、何か隠していることが分かっているのだから仕方ない。


「因みに、どんな噓かもわかってるぞ?アルジェン。お前は情報ギルドに俺の情報を流したな?『俺には師匠がいるんっすよ。』とか何とかいったんだろう?・・・てか、俺のモノマネうまくね?」


「なっなぜそれを!!?」


「どこぞの悪役みたいなことを言うな。俺には噓を暴く能力があるんだよ。」


「え~~~~!!!!!!」


「そっそんな夢のような能力があるんですか?」


「ああ。あるぞ。ほかにもたくあんあるが、今は秘密だ。説明すると長くなるからな。そしてアルジェン?申し開きはあるか?無いのならお仕置きをしてやろうと思うんだが・・・。いいか?」


「せ、先生!!今はやめておきましょう!こう見えてもアルジェンは大事な戦力ですから。」


「こう見えてって何だ!!」


「今こんな強い戦力に抜けられるのは痛いはずです!!!」


「ははっ。ははははははははははははは。」


「えっ?これ、どういうこと?え?何が起きてるの今?え?」


「どうやら私達は先生に騙されたようですね。」


「えっ?そういうこと?な~~んだ。そういうことか~。」


「いや、お仕置きは本当だぞ。プっ。フフッ。ど、どうしたんだアルジェン?そんな絶望しきったような顔して。」


「笑いをこらえながら言ってんじゃねえよ!!」


「アルジェン?先生への不敬は私が許しませんよ?」


「はい。すみませんでした。」


「じゃ、じゃあ行こうか?アルジェン?フランシア?」


「はい。先生。」


「お、俺の扱いがひどい気がするのは俺だけっすか?」


す、すまないアルジェン。俺は、俺は!お前を助けることが出来ない・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんなこんなでギルドに着いた。道中、勇者と賢者に引率される16歳の少年に好奇の視線が向けられていたが、無視をした。さらに、アルジェンとフランシアが囲まれてサインやらなんやらをねだられていて大変そうだった。もちろん二人は助けを求めてきたが、そこは数百年間磨きに磨いた大人のスルースキル先輩に頑張ってもらった。


そして、16歳ぐらいの漆黒のローブを着た美男子が華麗に魔法を放っている本があったが、気にせず通過した。だって、「これ俺だよね?」何てこと聞けないし。あ、でも、フランシアがめっちゃ説明したそうにこっち見てた。正直きつかった。


そんなこんなで、剣と弓が交差している絵の看板がでかく張り出してある大きい建物についた。中に入ると、ここでも好奇の視線にさらされたが、無視をした。・・・だっていちいちかまうのめんどいんだもん!!そして受付に行くと、


「こんにちは。受付嬢のリリアと申します。本日はどのようなご用件でしょうか?」


と、めっちゃきれいな女性にあいさつをされた。リリアさんというらしい。・・・うん。覚えておこう。めっちゃ美人だからね。多分みんなが思ってるのよりも100倍ぐらい美人なんだぞ!!


「え、え~っと、今日はギルドカードを作りに来ました。お願い出来ますか?」


「はい。ただし、冒険者は常に死と隣り合わせです。生半可な覚悟でなるのはお勧めしません。これを聞いてもなお冒険者となる覚悟がありますか?」


「Yes!」


「え?ど、どういうこと??」


「あっ!異国語で『はい!』っていう意味です。」


「分かりました。それではこの紙に出生と種族。それから、名前と生年月日をご記入ください。」


「あ、あの~?これって全部書かないといけないんですか?」


「いえ。全部は書かなくていいですよ。記入漏れで咎めるようなことはしません。ただ、全部書いていただけると嬉しいです。」


「分かりました。」


そして名前と種族(人間です)だけを記入した後、


「はい。ありがとうございます。この情報はカードを作った後破棄しますのでご安心ください。それでは、ポテプさんは一番下のEランクからスタートします。どうぞ。これがポテプさんのギルドカードです。」


「ありがとうございます!!早速クエストを受けたいと思うんですけど、どこで受けられますか?」


「あ、ここで大丈夫ですよ。ではどのクエストに行きますか?ポテプさんはEランクですので、薬草採取ぐらいしか受けられませんけど。」


連載なので次回もよろしくお願いします。

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