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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
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第三十四話 俺の中身は男だぞ!!!?????

おっす。俺の名前はアルジェン。ヴァンパイアっす。ついこの間変態によって性転換させられていまだにショックを引きずってるっすよ。・・・・・話は変わるっすが、あれから二週間たって、俺達は今あのゾンビ王国とコラシオン王国との間にある小さな国、ベレッタ帝国の帝都に来ているっす。


「わあ!すごい活気あふれる国だね!!なんでこんなに活気があるの?ポテプさん?」


「えぇ・・・。知らないの?」


そりゃあ百年も森にいたら知らないでしょう・・・と、突っ込みたくなるっすが、それは出来ないんっすよね~。俺やフランシアは勇者や賢者として祀り上げられているので、どうしても顔や剣を見ただけでばれちゃうんっすよ。


だから、変装をしてるんっす。具体的には、フランシアがお師匠さんのローブをまとってフードをかぶり、上から顔に魔法をかけてもらってるっす。と言っても、完璧なものではないからすぐにばれるんっすけどね。そして俺は、女になってるので必要ないっしょと言われたっす。その結果、俺は今複数の冒険者や街を歩いている貴族にじろじろいやらしい目で見られてるっす。


「フランシア、カレラさん。なんとなくあなた方の気持ちが分かったっすよ。」


「ふふ。大変ですね?アルジェン・・・いえ、アルナさん?」


「頼むからその名前で呼ばないでくれ・・・。」


「あら、いい名前だと思うわよ?アルジェンさん。」


「やめてくださいっす。ただでさえいろんな視線が来ててつらいってのに・・・。」


ホントに、何でここに来ることになったんっすかね?いや、まあ俺が提案したからなんっすけど・・・。


二週間ほど前―――


「なあ、これからどうする?俺はひとまずコラシオン王国を目指すべきだとは思うが・・・。」


お師匠さんがコラシオン王国に行かないか?と提案してきたっす。


「そうね。私もそれがいいと思うわ。」


カレラさんも賛成の様っすね。


「俺はとりあえず間にあるベレッタ帝国に向かうべきだと思うっす。」


「何故だ?やつを倒せばアルジェンの呪いも解けるんじゃないのか?」


「先生。呪いというものはそんな簡単なものではなくてですね・・・。」


フランシアが呪いの説明をしてくれてるっすが、要約すると・・・


呪いとは一度その呪いがついた場合、つけたものが解こうと思わない限りは絶対に解けない。例え、つけたものが死のうとも津得たものが解かない限りは永遠にとけなくなってしまうのだ・・・と。


「はあ?なんだよそれ!?アルジェンはそんなもんがかけられたっていうのか?」


「十中八九そうっすね。しかもあいつ呪術ってご丁寧に言ってたっすからね。」


「話を戻すけど、なんでアルジェンはベレッタ帝国に行きたいの?直接ぶっ叩けば解いてくれるかもしれないじゃない?」


「あいつは、中身は変態かもしんないっすけど、外見はメイランなんっす。で、多分っすけどあいつが受けた傷はあいつからメイランを取り戻したらメイランにダメージとしていくと思うんっすよ。」


そう。これは本当のことだと思うっす。多分、奴はメイランの体を何らかの方法で操って(契約か何かだと思うっすが)おり、奴が受けたダメージは直接メイランに届いているんっす。


「そうか・・・。じゃあアルジェンはベレッタ帝国に行ってメイランを傷つけないように呪いを解除する方法を探すってんだな?」


「そういうことっすね。俺は、変態は殺したいくらい憎いっすけどメイランは助けたいし、苦痛に合わせたくもないっす。」


「なるほどな。じゃあ、ベレッタ帝国に行くか!!幸い、ベレッタ帝国は書物で有名な国だ。探せば何かしら見つかるんじゃないか?」


「そうですね。私としてもアルジェンが元に戻ってくれたほうがいいですが、メイランを殺そうとか、痛めつけようとは思っていません。・・・が、あの変態は生きてきたことを後悔するような苦痛を受けてから死んでいただきますがね。」


ふ、フランシアが怖いっす!!・・・でも、俺とメイランのことをここまで心配してくれるのはフランシアぐらいだから、そこは本当に信頼できるっす。


「んじゃあ、ベレッタ帝国に行くっすか?」


そして今―――


てなことがあったため、俺たちは今帝都にいるんっすが、周りの視線がとにかく気持ち悪い!!正直、よくカレラさん達は耐えれてると思うっす。


「にしても、俺ってそんな美女に見えるんっすか?」


「当たり前です。アルジェンは男の時から男装の麗人とよく間違えられていたんですから、これは当然の結果だと思いますよ?」


「とりあえずここからは別行動でいいか?」


何の脈絡もなくお師匠さんがそんなことを言い出したっす。


「え?なんで?別れる必要あるの?」


「ああ。今のままだと注目を集めすぎてしまう。ただでさえ他の奴らからの殺意の視線がうざったいってのに・・・。」


「わかりました。では、私はアルジェンと・・・。」


「あ~。フランシア、気持ちはわかるがお前は魔法に詳しいだろ?だから俺と一緒に図書館に来てほしいんだ。」


なるほど。フランシアとお師匠さんで協力して俺を元に戻す方法を見つけようとしてるんっすね?なるほどなるほど。


「あとは、アルジェンとカレラだが・・・。どうする?」


「自由行動がいいわ。そっちのほうが変な視線で見られなくて済むもの。」


実質的に俺が犠牲になる流れっすね・・・。


「んじゃあ、二人は自由行動ってことで。行くぞ?フランシア。」


「はい!」


「気を付けてくださいっすね~。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


みんなと別れてから3時間がたったっす。今、俺の目の前には残念なイケメン・・・こと、ジュル

スとか言うヒューマノイドがいるっすよ。こいつが残念たる理由。それは・・・


「やあ、君、今ひとりかい?僕もちょうど一人なんだ。良かったら一緒にお茶しない?」


と、俺のことを口説いてくること、それと・・・ボッチだということっす。だって普通さ、見た目が女でも言葉づかいで分かるっすよね?俺何度も俺は無理なんで・・・。って言ってるよ?なのに・・・しつけえんだよこの野郎!!もう30分は追っかけまわされてるぞ?あ~・・・いい加減イライラしてきた。


「ねえねえ。そこの彼女~。僕とお茶しようよ~。」


いけすかねえドヤ顔だ。自分が絶対にモテると思ってやがる。ウザイ。途轍もなくウザイ!ここで叩き潰してやろうか!!


ミ●ァた~ん。・・・はっ!!


お見苦しいものをお見せしました。申し訳ありません。少し幻覚が見えたようです。

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