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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
13/136

第十三話 (。´・ω・)ん?

この(。´・ω・)ん?っていうやつは、作者の変換ミスではないです。これからもこう言った絵文字?的なものはどんどん出していきます。探してみてください。

この時、俺は限界を超えていた。知覚速度がもう一桁引き延ばされていたんだ。100000倍ではなく1000000倍へと進化していた。


そしてガネーシャはゆっくりと、本当にゆっくりと壁のほうへ吹き飛ばされていった。そこにアルジェンの『多重斬撃』、


フランシアの極大魔法『死毒ポイゾネス・マリン


カレラの『火炎大魔旋風』が炸裂した。そして俺は最後にガネーシャの顔を思いっきりぶん殴った。


もちろんコマンドは使ったよ?『身体強度増強』っていう、これもまたレアな付与魔法だ。


え?今更だけど、そんな付与なんで持ってるんだって?それはコマンドの力に決まっている。え?じゃあコマンドってなんだって?それは・・・その・・・あっ!決して、決して俺にも分からないわけじゃないぞ!!コマンドってのはなぁ~~・・・。


すみませんでした。俺にも詳しくは分からないんです。ただ弱小な魔法を強化して強力な魔法として打ち出したり、超絶レアな付与から一般市民にも使えるようなメジャーな付与までありとあらゆる付与をすることが出来たりするってことしか知らないんです。


ま、まあそれはともかく、今はガネーシャのほうだ。俺はガネーシャを殴った。それはもう強烈に。殴った段階で俺は知覚速度1000000倍を切って、それで終わりにしようと思っていた。が、その時自分のとある言葉が頭によみがえったんだ。


(「俺はお前を生かすことを諦めるよガネーシャ。」)


確かこんなことを言ったような気がする。でもまあいいっしょ!!ガネーシャは倒せて、二人どころかもう五人も救えた。これ以上何を望む?ガネーシャの死か?そんなことは望まない。もう倒したんだからな。


だがここでガネーシャがもし復活したら?そしてその時に俺の仲間を傷つけたら?そうしたら俺はガネーシャを許せるだろうか?復活しても生き延びていても殺すのなら今ここでこいつを殺してもいいんじゃないか?じゃないと仲間に害が及ぶ可能性があるじゃないか?


そんな考えに俺が支配されている間に壁に叩きつけられたガネーシャがゆっくりと起き上がった。


「おい、貴様等。何をする?この私に何をする!!???何故この私を傷つけた!!何故お前たちは私に攻撃をする?お前たちのようなものがいるからメイラン様が苦労しているのだ!!あぁ!!メイラン様!!あなたは私がこいつらを倒したら何でもしてやると言いましたよねぇ?!!そうですよねぇ!!ならば私はあなたに願いますあなたが欲しい!!と。」


『願いが聴き遂げられました。魔王メイランの複製隊。【勇魔聖人形メイランズ・マジック・ゴーレム】が召喚されます。召喚されました。』


そう、得体のしれない声が聞こえ、次の瞬間メイランにそっくりそのまま瓜二つの

特殊魔界合金で創られているゴーレムが出てきた。


は?いやちょっと待ってくれよ。いきなりこんな奴と闘えっていうのは聞いてないって!!・・・にしてもこのゴーレム。なんか・・・なんかこう・・・興味を引く魔力をしてるな。。


「ふははははは。ありがとうございます!メイラン様。あなたはやはり我が主にふさわしいお方だ。さて、憑依をしましょうか。ん?」


いや~めっちゃ気になるこのゴーレム。なんかさぁ、すごい魔力を帯びている気がするんだよねぇ~。っていうか、いつの間にかガネーシャの素が出てたよ。まあ、どうでもいいけど。


しかも、憑依できるってことは中の魂が空じゃないといけないわけで、でもこんなにたくさんの魔力を帯びているわけで、こんだけ魔力があるってことは、当然意思なんかも芽生えるわけで~。・・・気になるなぁ~。


あぁ~だれかこいつの中に入ってくんないかなぁ~?そしたら実験できるのに・・・ん?憑依できるんだよね?い~いこと思いつきました!!!え~っと、まずポリモーフを解除して、その次に・・・。


「コマンド起動。擬態解除。魂浄化。憑依対象確認。座標入力。」


よ~し。これで憑依する準備は整った。え?魂浄化したら死なないのかって?大丈夫だ。・・・多分。ほら!!現に何とも無いじゃないか。ちょっとくらくらして体の色味が薄くなってるだけだよ。何にも異常はない。


「ま、待て!!貴様いったい何を!!???ま、まさか!!そうはさせるか!!」


後ろでガネーシャがなんか叫んでいるが気にしない気にしない。なぜなら俺はこれからこのゴーレムに『憑依する』からだ。憑依には物凄い集中力がいる。だからかまっている暇なんてないんだ。さて、じゃあやるか!!


「憑依開始!!」


俺の体が銀色の魔力に包まれる。そして俺はこぶし大の大きさの魂になり、ゴーレムに突っ込んでいった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おい、こら、まちやがれこの野郎!!こんなことしてただで済むと思っているのか先生!!このくそ野郎がああああ!!!!」


そうしてガネーシャは焔の大魔球を打ち出した。しかし、それはゴーレムに当たる前に止まってしまった・・・いや、止められてしまった。アルジェンの剣によって!!


「先生のことは攻撃させません!!」


「お師匠さんが目覚めるまで、このゴーレムは俺たちが守る!!」


「ポテプさんの意識定着までの時間は我々が稼ぎます!!」


「このクソ野郎どもがぁーーー!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


外の世界でみんながポテプのことを守ってくれているとき、ポテプはボーっとして、意識の中をさまよっていた。そして・・・。


ん?俺は何をしていた?今までどこにいた?まさか意識の中をさまよっていた?う~わマジかよ。今外はどうなっている?何が起こっているんだ?じゃあ暇だからさっきのコマンドの説明でも・・・って、ぅおっとぉ!!!


あ、危ねぇ~・・・。いきなり剣が飛んできたぞ?どうなってんだ?まったく。っていうかここどこだよ!!真っ暗闇で何も見えやしねえ。


「光系初級魔法『ライトアップ』展開。」


は?どうなってんだよ?!!全然光が出てこねえじゃねえか!!魔法が発動した手ごたえはあるのに・・・。本当にどうなってんだよ?まさか魔法が吸われた?でも、誰の手によって?


「私だ。魔王メイランだ。しかしガネーシャ。このゴーレムの中でなぜ魔法を使ったのだ?理由を聞かせてくれるか?」


(。´・ω・)ん?


ちょっと待って。もしかしてメイランって俺がポテプだってことに気づいていない?え?マジで?そんな事あり得る?メイランさんも意外と間抜けなとこあるんだな~。じゃなくて!!ん~~~。どうやって脱出しようかな?


「ん?脱出するのか?私としては構わんが、一応理由を聞かせてくれるか?」


いやいやいやいや。そんな簡単に許すの?脱出を?まじで?なんかこればっか言ってるけど、そんな簡単に許しちゃうんだ~。警備甘っ!!


「え~っとですね。万が一の時どこから脱出できるのかだけ知りたかったので・・・教えてくれませんか?」


「おい貴様。人の話を聞いていなかったのか?いいか?テストで質問を質問で返すと0点になるんだぞ?知らなかったのか?まあいい。出口はあそこだ。あの光ってるところだ。」


「へぇ~。そうなんですか。また一つ賢くなれました。ありがとうございました。それではまたどこかで・・・。ってうわぁっ!!!!」


「逃がすと思ったか?この馬鹿め。さっさと死ね。このくそ野郎。私が気づいていないとでも思ったのか?おい。」


「で、ですよねぇ~~。」


「それでは勝負だ。」


「はぁ・・・。結局こうなんのかよぉ!!」


「今更だな。」


「仕方ない。一つのコマンドだけで沈めてやる。コマンド起動。対象座標把握。対象座標固定。特定条件達成。特定コマンド【停滞現実ストップ・クロック】」


「んなっ!!」


「どうだ?動けねえだろ?だって俺がお前の時間だけを永遠に固定したんだもんなぁ。それじゃあまたな。どこかで会える日を楽しみにしてるよ。」


そう言って俺は中身がメイランであるゴーレムの精神世界から抜け出したのだった。



いや~。感想ある人はいつでも大歓迎です。思ったことなどがあればガンガン感想送ってください!!待ってま~す!!!

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