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マギスター オブ アークエネミー  作者: (羽根ペン)
1章 勇者救助編
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第十二話 弟子の実力、師匠の実力

ガネーシャは結構なイケメンキャラなんですけど、性根が腐っていて兄弟弟子であるカレラに何度か暴行をしたりしていたこともあったそうです。

ガネーシャが何やら物騒な剣を構えるのに対し、俺はそこらへんに落ちていた木の枝を拾って構える。


「コマンド起動。雷系初級魔法『サンダー』付与。鋭さLv10付与。粉砕付与。絶対耐久5発付与。多重斬撃×5。付与効果上昇。」


この付与は、字面からでもわかる通りだ。過程としては、まず雷系の初級魔法である『サンダー』を先ほど拾った木の枝に付与する。


「ん?『サンダー』ってなんだ?」と思った方。説明しよう!!『サンダー』とは、直径が10センチほどの雷で出来た球だ。青白いような色をしており、雷の特性のとおり当たった相手をしびれさせることが出来る。そして、おそろしく速い。『ビーム』には及ばないが、人にとってはヨケようにも避けられない速さだ。そんな雷球をこの木の枝に付与した。


続いて、鋭さLv10だ。この魔法は文字通り、鋭さが上がる付与だ。この付与はLv4まではただ単に刃物の切れ味を上げるだけの付与だ。だが、Lv5~Lv10では刃物以外にも付与ができるようになる。Lv8になると、もはや刃物とそれ以外の物の区別がつかなくなる。そしてLv10になると、付与された物は伝説の剣の切れ味と区別がつかなくなる。勿論、普通の人ではよくてもLv3ぐらいまでの付与しか出来ない。Lv10になるともはや神の所業となる。それくらい貴重な付与だ。


そして粉砕とは、この付与を付けられた物が岩や、木を叩くと、その叩かれたものを粉砕し、この付与をされた物も粉砕されるという恐ろしい付与なのだ。


ただし、これには粉砕と同じくらいレアな付与。ほんの一握りの指の先の細胞レベルまでレアな付与。絶対耐久が付与されている。この付与は指定した回数分だけ相手をたたいても絶対に武器が壊れないという付与だ。粉砕が付与されているからといって一発では壊れない。もちろん指定した回数耐える。でも、5発しか耐えられないため、6発叩くと武器がぶっ壊れる。だが、もちろんデメリットもある。粉砕と反対の付与のため、15秒以内にこの付与の指定回数(今回の場合は5回)を達成しないと自動的に爆発する。その威力は、まあ大体、この洞窟全部とその周り半径5㎞はクレーター化するだろうな。うん。すごい付与だね。


そして最後の多重斬撃っていうのは、その名の通りふるうと斬撃が出てくるだけの付与だ。ただ、この多重斬撃。面白い効果があって、多重斬撃を付与した武器にかけた付与効果が多重斬撃に出てくるんだ。だから、『サンダー』も出てくるし(ていうか雷属性の多重斬撃が出てくる)粉砕も鋭さも絶対耐久もこの多重斬撃には付与されている。


あっ!もちろん粉砕や絶対耐久は付与した武器で直接叩かないと効果が消えないよ。でもさ、つまりさ、今俺が持ってるこの木の枝は雷が出て、凄く鋭利で、なんでも壊せて、5発直接叩かない限り絶対に壊れない(その代わり大爆発するけど・・・)という伝説の武器に匹敵・・・いや、伝説の武器を超えるほどの武器となっているんだ。


そのうえ、それらの付与効果がコマンドによって高められているとなれば向かうところ敵なしだよね。うん。ということで話を戦いに戻そうか。俺は付与をした木の枝でまず多重斬撃を出して触手で縛られている女性5人とフランシア、そしてカレラを救助した。残りあと13秒。そして走っていき、ガネーシャに突っ込んでいった。


「はははは。僕の神剣グランデヴォリューション・ノヴァにそんな木の枝が勝てると思っているのかい?先生。だとしたらそれは・・・。大間違いだよ!!!」


そう言って神剣を叩きつけてきた。受けると武器が勝手に反応して一回に換算してしまうかもしれないので、危ぶむことなくステップでよける。残りあと8秒。


「はぁ?お前しばらく見ねえ間に馬鹿になったのか?この木の枝にかかっている付与はなぁ・・・最高傑作だ!!!!お前のその剣ごときでこの木の枝・・・いや。この神具に勝てると思ってんのか?あぁ!?それに、お前結局武器頼みじゃねえか!!」


そう言って多重斬撃を複数発動させてガネーシャに切りかかる。残りあと5秒。


「はっはっはっはっはぁ。そんな斬撃ごときで僕を倒せるとでも考えているのかな?先生こそしばらく見ぬ間に馬鹿になっちゃったんじゃないの?そりゃあ実力だって必要さ。だけど、勇者なんて、伝説の武器を持っただけで最強とか言われてるんだよ。だとしたら、武器の強さこそ至高だよ!!」


このやり取りを静かに見ていた後ろの3人がぶち切れた。魔力の高まりで何となく分かるが相当切れている。フランシアなんて鬼の形相で魔力を周囲からかき集めている。アルジェンも自分の持っている剣に多重斬撃を重複させて炎を付与し、構えている。カレラもフランシアに負けないくらいの魔力を集めて火炎旋風を作っている。ていうかみんなやりすぎじゃね?ディスられたの俺なんだけど。まあいいさ。そろそろ時間的にやばいしさっさとけりをつけようぜ?ガネーシャ。残りあと3秒。


「「「「なっ!!???」」」」


ガネーシャ、カレラ、アルジェン、フランシアが叫んでいるがどうでもいい。なぜなら俺は信じられないような速度(音より速く、光よりはちょこっとだけ遅いかな?)でガネーシャに突撃していたから。咄嗟にガネーシャが剣を振って俺を間合いに入らせないようにしたが・・・おそらくそれがまずかった。残りあと2秒。


「コマンド起動。擬態:人間。知覚速度100000倍。」


俺はガネーシャの剣をよける前に人間に擬態し(知覚速度を加速させるのは何故か人間フォルムじゃないと出来ないんだ)バク宙して剣をよけた。よけざまに知覚速度を加速させ、周りがスローで動いてるのを見る。


なんかゼ○伝のラッシュみたいだな。おいおいアルジェン口が開いてるじゃないか。だらしないぞ?フランシアは・・・格好がエロイな。それはカレラも一緒か。スローだから二人の見えてはいけないところも若干見えるな。


・・・はっ!!どうでもいいことを考えてしまった。お~っとガネーシャ。お前そんな顔してたっけ?と言ってもスライムだから表情なんてわからないか。じゃあやろうかって・・・ちょっと待て。あれ?ガネーシャが人型に戻ってる。どうしてだ?あっ!!そうか!!!スライムだと握りにくいもんな剣。っつ~か振れねえよな。いや~、うっかりうっかり。


・・・でも、いつから擬態してたんだろ?って、そんなこと考えてる場合じゃない。速くしないと。残りあと0,5秒。


足が床に付く。そして俺は吹きすさぶ疾風よりも、駆け巡る迅雷よりも速くガネーシャへと間合いを詰める。残りあと0,3秒。


最初の一撃が入りガネーシャがよろける。もう少し待てばゆっくりと。だが確実に壁へとぶつかっていくだろう。この一撃にはそれだけの威力があるのだから。残りあと0,1秒。流れるように木の枝を振り、残りの5発を入れる。6発目を入れたとき、木の枝が砕けて散った。


ふい~。書きだめているやつがそろそろやばい!!そしてド〇クエ11がしたい!!


感想などあれば送ってください。作者のやる気度が上がりますので!!では、次回もよろしく!!!

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