第十一話 なめまわし変態(真なる覚醒した魔王)が現れた!!
あぁ~。すっげぇ今更だけどド〇クエ11めっちゃやりたい。どうしよう?
「よし。入るぞ。」
「了解っす。早く入ってさっさと二人を救出するっすよ。」
そう言ったはいいものの扉は一向に開かない。俺の様子が変なことに気づきやがったアルジェンが煽ってきた。
「え~?どうしたんっすか?お師匠さん。まさか力が足りなくて開かないとか?そんなことないっすよね~?あっ!!もしかしてこういうところが怖いとか?史上最強のワイトと謳われているお師匠さんがこの程度の暗闇が怖いんっすか~?」
「おいおいアルジェン君。そんなわけないじゃないか。ちょっと止まって冷静に考えていただけだよ。うん。それより、さっきの、師匠を煽るような発言。次言ったら顔面百叩きの刑だからよろしくね?」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
ほら。こうやって額に青筋を浮かべて少しお仕置きのことを言うだけでアルジェンは怖がるんだ。ほんっと、どっちが怖がりなんだって言いたくなるね!!それはそうと、そろそろふざけている場合じゃない。
俺のコマンド『気配察知Lv10』が本気で警告を鳴らしてきている。待ってマジでヤバイ。何だこの存在感。ヤバすぎるだろこいつ。もはや真なる覚醒した魔王に匹敵するぞ。・・・ん?でも、ちょっと待てよ?なんか懐かしい気配だな。もしかしてあいつか?あいつなら納得できるが・・・。
うん。やはりあいつだ。にしても、こんなことで何をやっているんだ?だってあいつはあの時・・・。まあいい。あいつにも何か事情があるのだろう。ならば無理して探る必要もない。そう思い、気持ちを切り替えて扉を開ける。
そこには、触手に縛られて銀髪男にべろべろなめられているカレラと、ぐったりとして唾液まみれになり、こちらも同じく触手に縛られているフランシアがいた。それ以外にも、フランシアよりさらに唾液まみれになっていて、触手に縛られている5人の美女がいた。
「おい、お前。俺のフランシアとカレラに何してんだ?」
「はっはっはぁ。よく来たねぇ先生。カレラともう一人の女は僕が倒したよ。勿論、それ以外もね。もしよかったら先生もなめまわしてあげよっか?」
「あぁん?うるっせぇ!キッショイんだよ!ていうか、てめえまじふざけんなよ?おいガネーシャ。お前、ただで済むと思うなよ?。てめえはここで俺が叩きのめす!!!!」
「やだなあ先生。僕はこのよわ~~い二人とあ・そ・ん・で・ただけだよ?」
そういってガネーシャは笑いながらフランシアの髪を引っ張り、頬を舐めた。ギリッギリギリギリギリッバキン!!!アルジェンの奥歯がすり減って砕けたらしい。すさまじい音が鳴った。
「おい。そこのガネーシャってやつ。お前、俺の仲間に何してんだゴラァ!!!」
「僕は何もしていないよ。ただただ弱かったこの二人が悪いのさ。」
「おいガネーシャ。俺は諦めるよ。下がれアルジェン。」
俺はそう淡々と告げた。
「え?何故ですか?先生?助けてくれないんですか?」
意識が少し回復したらしいフランシアがそう呼び掛けてくる。
「ぽ、ポテプさん?諦めるって・・・噓ですよね?あ、あなたが私たちを見捨てて逃げるようなこといたしませんよね?」
「あぁ、二人とも。すまない。」
「そ、それじゃやっぱり?」
「え?おい、お師匠さん。どういうことだよ?あぁ!!?」
「ふ、ふふふ。やっぱり先生は僕の味方なんだね?ありがとう先生。」
「はぁ?勘違いすんなよ?さっき言った諦めるってのはなぁ、ガネーシャ。お前を生かしてやることを諦めるって意味なんだよぉ!!!」
そういって俺は全魔力を開放する。
「っ!!!」
「そんじゃあやろうか、ガネーシャ。お前を血祭りにあげるための魔王の仮面舞踏会をよぉ!!」
そして両者は詠唱を開始した。
「「そなたの真の姿をさらし、偽りの仮面を脱ぎ捨てよ!!!光系初級魔法『アンチ・ポリモーフ』!!」」
この『アンチ・ポリモーフ』というのは、相手が擬態している姿を本当の姿に戻すという、『擬態解除』という効果を持った魔法だ。この魔法により、俺は本来の姿(骸骨)になった。ただし、それはガネーシャも同様で(俺が同じ魔法をかけたから。)ガネーシャは紫色のスライムの姿になっている。
ガネーシャの触手が俺にむけて放たれ、俺の振り上げたこぶしと激突した。
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