第十話 南の洞窟?どこそこ?観光地?
皆さんのおかげでめでたく十話まで投稿することが出来ました(´;ω;`)!本当にありがとうございます!!これを機にもっと良い作品を書けたら・・・と思います。精進してまいりますのでこれからも拙作を何卒よろしくお願いします。
「え?龍を倒した??!!!!!??それって西洋竜ですか?それとも東洋龍ですか?まさかどっちも?」
「いやいや。さすがにどっちもってことはありませんよ。・・・しいて言うなら・・・東洋龍です。」
「よりによって強い方かよちくしょぉ!!!」
「あの~。リリアさん?口調が乱れてますよ?」
「はっ!!申し訳ございません。フランシアさん。・・・と、東洋龍を倒したんですよね?それでしたら少なくともランクはΩまで上げないとですよ・・・。」
「は?Ω?何それ。そんなランクあったの?・・・で?ランクの更新に何日くらいかかんの?」
「更新自体は明日来てくれれば完了です。ただ、Ωとなると手続きが・・・。」
「ふ~ん。じゃあその手続きって何すればいいの?」
「手続き自体は簡単です。ですが・・・。」
「え?なんかあんの?手続きが簡単なら今すぐできるよね?」
「い、いえ。・・・その~~・・・。手続きを受けるのに、ある条件があるんです。」
「で?その条件ってなに?」
「あの~・・・。この町の近くに魔物の巣があるんですけど、本来はそこを探って、巣の中にいる魔物を駆逐し、実力を示す・・・という簡単なものなのですが。近年そこに謎の魔物が住み着いてしまって・・・。」
「で?その魔物がどうしたって?」
「その魔物の討滅クエストに挑んだ5人の『女性』が戻ってきていないんですよ。」
女性と聞いてあからさまに元気になる俺とアルジェン。アルジェンなんてもうっほんっとあからさまに元気になってるよ。・・・・・後ろからただならぬ気配がすると思ったらフランシアが俺たちをにらんでいた。・・き、気にしたら負けだ・・・うん・・・。
「ふ~ん。いいじゃん!その魔物がどんな魔物か知らないけど、俺が倒してくるよ。」
「あ、ありがとうございます。それではよろしくお願いします。場所は・・・南の洞窟。
冒険者たちの間では『サウスブラックホール』と呼ばれています。」
「無駄にかっこいい名前だな・・・。分かった。行ってこよう。勇者様方~~。行きますよ~~。」
「おう!!!!」
「わかりました。」
「それじゃあ行ってきます。」
「いってらっしゃいませ。」
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南の洞窟についた。え?なんでそこからなのかって?そりゃあ道中何もなかったからに決まってますよ。
「え?おい、カレラ!!なんでお前がいんの!?」
「ああ、ポテプさんでしたか。実は私ランクΩの誘いがあったんですの。ですのでこうして依頼を受けて、ここまで来たわけなのですわ。」
「へ~~。偶然だな。俺もちょうどランクΩの挑戦?依頼?をしてるんだよ。」
「あらまあそれはそれは。では私と一緒にこのダンジョンを攻略しますか?」
「ああ。いいぜ。ギルドでは協力するな!とか言われてなかったしな。」
「ええ、そうですわねっ!!?」
そうカレラが叫んだ瞬間フランシアとカレラが足を何かにつかまれて地面に引き込まれた。
「お、おいフランシア!!カレラ!!!どこだーー!!!」
「こりゃだめっすね。ひとまず奥まで行ってみるっすか?」
「ああ。そうだな。急ごう!!」
一度冷静になった俺とアルジェンは道中出てくる魔物を倒して・・・いかなかった。そもそも魔物が出てこなかった。そんなことありえんの?って思った人。大丈夫。俺達もそう思った。道中いつ魔物が出てくるかびくびくしていたというのに全く出てこなかった。本当に、俺達の精神疲労を返してほしいよ。まったく。
あぁ~~!!!イライラする!!!どうやらアルジェンも相当イラついてるようだし、はやくついてくれ。と、ずぅぅぅっと願っていた。そして洞窟の最奥の前の扉に着いた。本当ならここにも中ボスくらいのやつがいたんだろうけど、それもいない。もう、どうなってるんだ?
「それじゃあアルジェン。入るぞ?」
「了解っす。さっさと入って二人を救出しましょう。」
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ポテプとアルジェンが二人を探している間にさらわれた当の本人たちは土の中を進まされる不快感を味わっていた。
(なんですの?これ?土の中?足に絡まってるこれは・・・スライム・・・いや、どちらかというと触手に近いかもしれないかもしれませんわね。切りましょうか・・・いえ、ここで切ったら生き埋めになってしまいますわ。でしたらこのまま土の中を進むほうが良いかもしれません。それにしても、考えてありますわね。土の中に引き込まれても、触手を切ってしまえばいい。そう思わせておいて、切った者はそのまま放置して生き埋めに。切らなかった者は連れていって人質・・・もしくは自分の娯楽のために利用する・・・ですか。考えてはありますがその考えが透けて見えているので、策略の点数的に言えば惜しくも75点といったところでしょうか。そう言えば・・・。フランシアさんはどうしているのでしょうか?無事だと良いのですが・・・。)
(え?何ですか?これは?・・・触手ですか。切りましょうか・・・いえ、隣を進んでいるカレラさんはこのまま敵のもとへ行こうとしているようですね。なら、この不快感を我慢してさっさと出て敵を倒しましょう。先生の手を煩わせるまでもありません。私がし仕留めましょう。ああ。私が敵の首を取って行ったら先生はなんとほめてくれるのでしょうか?。今から楽しみです。)
そんなことをしても別に何も言われないのだが、そのような考えを持ち合わせていないフランシアは、ただひたすらにポテプのことを思い、ポテプのために自分が何をできるのかを、脳内で1111回反芻していた。・・・もはや完全にメンヘラである・・・。
そんな二人の土の中を引きずられる不快感(フランシアはもっと違う意味で不快だったが)も終わりを迎える。そう。土を出れたのだ。その先に見えたのは、触手につかまれる5人の美女たちだった。5人ともかなりスタイルが良く、胸も・・・でかい。つまり・・・端的に言うと、エロイ。土の中を高速とは言わないものの、かなりの速度で進んできたので、服も裂けている。
結果、ぜったいに見えてはならない場所が、ちらちらと見えている。そして、同じような速度で引きずられてきた自分たちもおおよそ似たような格好をしている可能性が非常に高い。そして、カレラはこのようなことをする魔物・・・いや、魔王をすでに知っている。そのことをカレラが考えたとき、懐かしい
(実際のことを言えばクソほどムカついて鼻につくような)笑い声が聞こえてきた。その笑い声を聞いた瞬間、カレラの顔はイラつきと、怒りで歪み、フランシアはついに敵が来たか!!と身構えた。・・・が、カレラの顔を見て構えを解いた。
「なぜそのような顔になっているんですか?」
「い、いえ。なんでもないですわ。これから来る相手の正体に気付いて少し不快になっただけですので。」
いや、不快になっただけでは絶対にそんな顔にはならないですよね?と、思いつつ、ついでだからと相手の正体を聞いたフランシアはカレラの口から出てきた言葉に驚きを隠せなかった。
「これからここに来る者は魔王です。「え?」しかも、真なる覚醒をしています。」
「え?・・・ということは、カレラさんより強いんですか?」
「はい。なにせ、ポテプさんとためを張れるくらい強かったのですから、その強さをうかがえるというもの。強いのは間違いないですわ。」
「そ、その人物とは・・・?」
「私の兄弟弟子。魔王ガネーシャですわ。」
「っ!!!!!!??????」
「はっはっはっはっはっはっはっはっはぁ。」
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この機会にポテプの使えるスキルなどを言えたら・・・と思うのですが、おいおい説明していければ・・・と考えております。とりあえず、ポテプはこの世界にあるすべての付与魔法を使えます!次回もよろしく!!