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15話:もしかして:やばいスキル?

 と、思っていた時期が私にもありました。


 え? 先見の瞳スキルの話ですよ。


 異変に気づいたのはゴブリンメイジを倒した後に、ステータスを確認していたときでした。

 ステータス慣らしにと戦ったゴブリンメイジだったけど、あの後結構早めに倒すことができた。

 一度だけ魔法を発動しようとしていたので回避したが、それ以外で俺は被害を被ってない。


「ん?」


 最初はログを見返しながら、先見の瞳の有用性や具体的な使用方法を思い返していた。


 『Yggdrasil ユグドラシル』……最近ではドラドラというなんとも役が増えそうな略称になったこのゲームにおいて、生得スキルというのは強力である。

 プレイヤーの行動を参照してゲームが最適なスキルを付与するため、生得スキルを中心としたプレイスタイルになることも多いらしい。

 その分取り回しに関しては会得スキルに軍配があがるようで、会得スキルを利用して、生得スキルが最大限発揮できる戦い方をする、というのが現在の主流である。


 俺に関しては【強気の瞳】も【先見の瞳】も状態付与であり、これを中心に戦闘をするというよりは、パリィを中心としたときの最大限の補助としての役割が大きい。


 その中でも先見の瞳は異常だ。


 あまりにも強い。

 このスキル単体でも最強を名乗れるくらいに強い。


 未来予知というスキルで攻撃は現時点では必ず予知通りになる。


 そんな最強スキルを手に入れて、正直浮かれていた。

 いやみんなこんな手軽に最強になれるスキルとか憧れますやん、ホント。

 エンタメとかでも最強スキルを手に入れて……みたいな作品も多いし、俺も読んでるし、そういうのに憧れますやん。


「は?」


 目を擦る俺。

 見間違いではないのかと確認するための動作である。


 HP(体力)…49/49(62-13)

 MP(魔力)…-13/47


 何が起きているのだろう。


 まずはHP。

 普段は62/62と表記されているこちらは、謎の括弧が出現し、なんか最大値が下がっている。

 そんな攻撃を食らった覚えもないけど、流石に最大値に触れるのはおかしいのでは?


 次にMP

 いやマイナスって。

 いやマイナスって。

 思わず2回話してしまう蔵には理解できない。

 マイナスと言う単位がMPに存在するなんて知らないし、どうもこの数値HPと絡んでいるっぽい。


 明らかに同じ数字並んでるし。

 関連性強そうでしょ。


「あとこれもか」


 そして隠れてやり過ごそうとしている状態異常も見つけた。


『倦怠』


 謎の状態異常だ。

 毒とか麻痺だったら俺も多少は理解できるけど、脱力って。

 三ヶ月目のカップルか。


 ……現実では体がだるいけど、そういうのではないと思う。


 他のステータスには何も異常は出ていないけど、言われてみれば体の怠さはある。

 徹夜明けくらいの気だるさを感じる体の重さ。

 ステータスの変化に慣れていないせいかと思っていたが、これが原因ということか。


「休むか」


 街には宿屋という施設があり、そこがHPやMPを回復するための場所である。

 他にも状態異常をある程度は治せるらしく、序盤の頃はみんな宿屋に通うのが定石だ。


 森の中、誰もいない場所で踵を返し、街の方に向かおうとすると、



 火球が飛んでくる。


 拳大の火球。


「うわ」


 とっさに避ける。


 その瞬間、開きっぱなしにしていたステータス画面が変動する。


 HP(体力)…29/29(62-33)

 MP(魔力)…-33/47


「んんんんんん????????」


 もしかして:やばいスキル?

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