表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/50

6.不穏

感想をくれた皆様、ありがとうございます。話が進み出して落ち着いたら、返信させていただきます。それまでは下手な事を書いてネタバレしたりしないよう、更新に集中したいと思いますので、よろしくお願いします!


「これから行く喫茶店って、どんな所なの?」


そんな風に美香が聞いてくる。


「東京の方にあるチェーン店らしいな。けど、安っぽい感じはしない綺麗な店なのに値段も手頃で、学生にかなり人気があるらしい。この辺だと隣町と合わせてまだ2軒目のオープンなんだと。……ちなみに、女子に人気のメニューは紅茶とケーキ」


G◯ogle先生の力は偉大だ、軽く調べればさも知ってる店の様に話せる。まぁ、実は確認の為に1人で下見したこともあるんだけど……恥ずかしいから、そんな事は言わず、偶々見つけた体を装っている。


「ケーキ!楽しみだな〜!あっ、もしかしてあのお店?」


歩く事15分、目的地の喫茶店が見えてきた。夕方の駅前通りと言うこともあって、道を歩くのは学生や仕事終わりのサラリーマンなんかが多い。


店のドアを開けると、コーヒーの良い匂いと落ち着いた音楽が届いてくる。しかし………


「すっごく混んでるね、店内………」


テーブルは満席で、待ち客も3〜4組は居るようだった。と言うか、半分くらいうちの学校の制服だ。


「この時間の駅前だもんなぁ……そりゃあ帰りの学生達で混み合うよな……ごめん、俺の考えが甘かった。どうする?」


学校に行く時の出口とは逆側だからそんなに混む事はないかと思ったんだが………甘かったらしい。

喫茶店の学生と言えば長々と話し込んでるイメージがあるけど、流石に店側も多少の配慮はしているようで、混雑時の滞在時間に関して注意書きがされていた。これならそこまで待つ事はないだろうが……


「私は別に大丈夫だよ?人が入れ替わる時って案外同時に何組も空いたりするし、先に順番待ちしてる人だってそんなに多く……………っ、!」


ん…?何か美香の様子がちょっと変わったような…

順番待ちの先頭にいる学生を見た直後かな?何かあるんだろうか。………あれは…天城、か?かなり身長が伸びて大人っぽくなってるけど、間違いない。にしても、なんでこんな所に?県内の強豪校にいるならあり得ない話ではないけど……家がこっちだったりするのかな。それとも案外、甘い物が好きだったりして。優男風のイケメンだからそれも似合っちゃうのが悔しいが。


「美香?どうかしたのか?」


「っ、な、何でもないよ!それより、これから順番待ちしてケーキとか食べたりしたら夕飯食べれなくて怒られちゃいそうだし、やっぱり今日はやめておかない?」


さっきは待っても良さそうな感じだったけど、急に帰る方向に話が進んじゃったな。まぁ、仲良くない知り合い見かけたとか、あんまり言いたくない理由があるなら無理に聞いたりしないけど。……そもそも冷静に考えたらまだ知り合ってもない同じ学校の生徒の前でカップル全開するのは流石に恥ずかしい。何を今更、と思われるかもしれないが……


「そうだな、これだと帰る頃には21時近くなっちゃうかもしれないし、今日の所は帰ろうか。遅い時間に女の子を帰らせたら危ないしね」


ちょっと残念な気もするが、まだ高校生活も始まったばかり。これから挽回していけば良いさ。


主人公は自分のリサーチ不足で嫌な思いさせちゃったのかな、なんて考えています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ