5.寄り道
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入学式を終え、帰路についた俺達だが、せっかくの始まりの日にそのまま帰るだけじゃつまらないと思い、寄り道に誘ってみる事にした。
「なぁ美香、この後って何か予定とかあったりする?」
「ううん、特に無いよ。どうして?」
「せっかくだし、帰りにどこか寄ってかないか?駅前でお洒落な喫茶店見かけたんだよ。ちょっと調べてみたんだけど評判も悪くないし、どうだ?」
「えっ、でも私今日はまっすぐ帰るつもりだったから、お金殆ど持ってないよ?」
「良いって、喫茶店くらい俺が出すよ。偶には彼氏らしい所見せないとな?」
「でも……良いの?これから部活が始まったら、道具とか色々お金かかっちゃうでしょ?」
「あぁ、それなら問題ないよ?ちゃんと彼女の為に使う分と自分の分は分けて管理してるから。それに俺はスポーツ推薦で入ってるから、諸々の料金は免除になってるんだ。小道具なんかも共用のものが使用できるから然程出費はないし気にすんなよ」
「そうなんだ、スポーツ推薦ってお得なんだね…まぁ、晴樹頑張ってたもんね。そのくらいはあって当然だよね。‥‥そう言う事なら、お言葉に甘えちゃおうっと!なに食べよっかなー!」
「おう、任せとけ!………お、お手柔らかにな?」
カッコつけたけど、お金足りるかな…?不安になってきたぞ……
「もう、私を何だと思ってるのよ!さ、そうと決まれば早く行くよ!」
「あ、おい美香!……ったく、行くか!」
無事誘えた事にホッとしつつ、俺達は喫茶店へ向けて歩き出した。




