表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/50

3.思い出

前回の続きです。


好きだった女の子に告白された俺は、好きな事に打ち込む姿を褒めてもらえた嬉しさから、殊更練習に打ち込んだ。その甲斐あって2年生の夏から、エースナンバーを任されるまでになった。


2年生の夏はベスト4。3年時には決勝戦まで勝ち進んだものの、同地区のライバル、天城隼人(あまぎはやと)を打ち崩せずにあえなく敗退した。試合後の挨拶で天城は県内の強豪校に進学する予定と聞き、今度は甲子園をかけて戦おう、と握手を交わした。


しかし、今のままでは更に上に行くことは出来ない。そう感じた俺は、県内でも有数のスポーツ進学校を目指そうと決めた。この頃だろうか、はっきりと甲子園に行きたい、プロになりたい。そう思い始めたのは。そんな話を美香にした所、自分もそこを目指す、と言った。選手としてでなく、栄養の事や身体の勉強をして選手を支えたい、と。お互いの目標に進むべく、2人して苦手な勉強を教え合った甲斐があって、この学校に進む事がーーーー



「は…き。……るき。…晴樹ってば!」


「うおっ、どうしたんだよ急に。」


「さっきからずっと呼んでたでしょ!ほら、着いたわよ」


「え?あ、本当だ。さっき駅を出たばっかりだと思ったのに、もう着いたのか」


「さっきって……かれこれもう20分以上は経つわよ。そんなに長く何を考え込んでたの?」


「美香との出会いからこれまでの事を思い出して懐かしんでたよ。同じ高校にも来れて良かったなぁ、って」


「……ふーん、そうなんだ。あっ、入学式の前にクラスごとに集合だって。じゃあ、また後でね!」


そう言うと美香は自分のクラスの方へ走って行った。何か様子が変だったような気がするけど、照れてたのかな?まぁ、良いか。俺も自分のクラスに行くかな。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] まさか、この時点で、既にクズ男と二股だったとは。。。真性ビッチ。。。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ