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14.再会(2)


今この子、俺の名前呼んだよな?こんな可愛い女の子に覚えてもらうような事はした覚えがないが……誰だろ?にしても綺麗な子だな……っと、いかんいかん!少なくともあの優男もどきを(試合で)ブッ飛ばすまで余所見するんじゃない俺ぇ!


「えっと……どうして俺の名前を?以前どこかでお会いしたことありましたっけ?」


「………………っ」


あれっ!?何か涙目でプルプルしてるっ!何か言葉のチョイス間違えたかな………!?


「……そりゃ、私の事なんて覚えてないよね……。高橋君みんなに優しかったし、彼女もいたし…。

たまたまいじめから助けただけの地味な子なんか……」


さっき迄と一転して暗いオーラを放ち始めてしまった……悪い事したな…。ん…?いじめ?暗くて地味………あっ!?もしかして中学生の時の…!


「えっ…と…四条?中1の時に転校しちゃった四条瑠璃か!?」


するとまたまた表情が一変してパアァッと花の咲いたような笑顔になる。こんなに表情豊かな子だったかな、四条って……


「そう!そうだよ高橋君!四条瑠璃です!覚えててくれたんだね……!」


余程嬉しいのか俺の手を握ってブンブンと振っている。さっきの暗めのオーラで思い出したとはとても言えん………


「はっ!?ごっ、ごめんなさい私その、嬉しくて!っうぅ…//」


今度は真っ赤になって悶えてる………


――――――――――――――――――――――――


【瑠璃視点】


友達の沙織ちゃんから[今日はきっといい事あるから、バイト頑張るのよ]何てメッセージが入ってたけど、もうバイト終わるよ?何も起こらなかったけど。


『すみませーん、バットの返却したいんですがー!』


いけない、お客さんだ。


「はーい!少々お待ち下さーい!すみません!」


急いでカウンターに向かう。この時間は1人シフトだから、すぐに片付けないと手が追いつかない。


「すみません、お待たせしまし…….っ!た、高橋君!?」


何で高橋君がこんな所に!?いや、野球やっててここはバッティングセンターなんだからこんな事もあるだろうけど!もしかして沙織ちゃんが言ってたのはこれのこと!?

確かにこう言うバイトしてたらばったり高橋君と再会出来たり…………なんて考えてたけど!それならそうと言ってよ心の準備が……っ!


『えっと……どうして俺の名前を?以前どこかでお会いしましたっけ?』


ガーン!!感動が一転して悲観に変わってしまった。別に覚えててくれてるかもなんて思ってないし………うぅっ……


いけない。一瞬昔の卑屈な自分に戻りかけてしまったわ。高橋君に救ってもらって暗いままじゃ顔向け出来ないと思って自分を変えたのに。こんなんじゃダメよ頑張れ私。


―――その後、名前を呼ばれた事に歓喜するあまり高橋君の手を勝手に握って振り回すと言う痴態をさらしてしまった。ううっ……恥ずかしい……

瑠璃は、晴樹の好み(だと思ってる美香の性格)を参考に自分を磨いたので、以前と真逆の明るい少女になっていると言う設定。

が、晴樹の前などでテンパると口調がMIXされる事もしばしば。


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― 新着の感想 ―
[一言] 掲示板文化の弊害ですね。小説なんだから文章で描写しましょう。 WWとか(泣)とか//とか、酷いと会話しかない文章になりますよ。もうそうなったら小説じゃない(苦笑)
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