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0.プロローグ

初投稿初ジャンル。至らぬ点は多いかと思いますが、是非よろしくお願いします。


『何でだ?どうしてこうなった?何がいけなかった?』


俺こと高橋晴樹(はるき)は、自問自答しながら夜道をトボトボと歩いていた。外灯も無い田舎の田んぼ道を、半分泣きそうになりながら。



事の始まりは数時間前。小学生からの幼馴染みで、彼女でもある紺野美香(みか)をほんの思い付きで、バイト先まで迎えに行った事だった。


――――――――――――――――――――――――



「では、これで午後のHRを終わる。みんな、気をつけて帰れよ〜」


やっとHRが終わった。いつもなら即部活に行くんだけど、今は夏季大会が終わった直後なので、少しの間部活は休みになっている。だから偶には一緒に帰りたいと思い、美香のクラスへと顔を出すことにした。



~美香のクラス~


『〇〇の日には~~があるので、それまでに用紙の提出をお願いしますね。それから今週は部活動がありませんがだからと言って不要な寄り道はしないように〜〜………』


うーん、顔を出したは良いけど、こっちのHRまだ終わってなかったか。でもまぁそろそろ終わるだろうし、ここで待つか。…とか言ってる間に、生徒が出て来始めた。美香は……居た、奥で先生と話してるな。


「おーい、美香ー!」


入り口から呼びかけると、こちらに小走りで向かってくる美香。


「晴樹!どうしたの、わざわざ私のクラスまでくるなんて」


「あぁ、今の時期は部活動が無いの知ってるだろ?だから偶には一緒に帰りたいなと思って」


「あ………今日はバイトがあるから、一緒に帰れないや。ごめんね?」

そういって美香は両手をパン!と合わせて、申し訳なさそうに謝ってきた。


「あらら、そうなのか。それは残念。…良かったら、帰りに迎えに行こうか?」


「ううん、今日は遅番じゃないし、最悪親も呼べるから大丈夫だよ。」


「そっか、分かった。頑張って、けど無理はしないようにね?……にしても、何で急にバイトを?」


ふと疑問に思い、聞いてみた。ついこの間まではそんな事一言も言っていなかったと思うけど……


「そっ、それはね、あの……私達高校生になったでしょ?てことは、前よりも色んな所に行けるようになるってことだし、女の子のお洒落にはお金がかかるのよ?もう、恥ずかしいこと言わせないでよ…」


「そ、そっか、変な事聞いてごめん!じゃあ、週末とか、部活がない時は色んな所に行こうな?俺、美香が楽しめるように色んなデートコースとか考えるからさ!」


「………うん、楽しみにしてるね!」


一緒に帰ることが出来なくて少しがっかりしつつも、美香のそんな言葉に浮かれていた。ちょっと遠いけど遊園地とか、隣町のお洒落なカフェとか行ってみたいな、なんて事を考えて見る。


「じ、じゃあそろそろ時間だから、私は行くね?…今日は無理だったけど、今度は一緒に帰ろうね、晴樹♩」


「あぁ、楽しみにしてる!」


恥ずかしそうに頬を染めて話す美香の言葉を、俺は無邪気に喜び、信じ込んでいた。この後、偶然とは言え真実を知ってしまい、失意の底に叩き落とされるとも知らずに………

現時点では高校1年の夏のつもり。高校に入学する頃の話や、幼馴染みとの関係の説明から本編に入りたいと思います。時系列で混乱させてしまったらごめんなさい。

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