表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

0007:奴隷商店へ

冒険者ギルドの中でカウンターの裏側あたりに冒険者ギルドの売店は有った。


「気付かなかったな……」


「まぁ、言われるまで気付かない人もたまに見かけるわね。初心者セット1つ頂戴」


「冒険者証は?」


「……」


「いや、あんたが見せるのよっ」


「あてっ」


 カイは並んでいる魔法具や薬、特殊な形の武器などに夢中になっているとアリーシアに手刀を落とされる。


「え?あ、あぁはい、冒険者証ですね?」


カイはポケットから出したように見せかけてアイテムボックスから冒険者証を取り出して渡す。


「はい、確かに。初心者セット全部で鉄大1ね」


「はいどうぞ。量の割に安いですね?」


「初めだけだよ。ギルドにとっても初心者の死亡率を抑えることは利益に繋がるからね」


「はい、あんたの準備はこれでおしまい。明日はダンジョンに行くからちゃんと準備しておきなさいよ?」


「え?これだけ?」


「他に何が要るのよ?」


「いや、分からないけど……」


「初心者ならそれだけ持ってれば死ぬ事は少ないわよ。じゃ、私は用が有るから。明日は宿の前で7の刻ね。ダンジョンに行くからフル装備してきなさいよ?」


そう言ってアリーシアは去っていってしまった。


「すいません……奴隷とかってどこで買えますか?」


「なんだ、坊主奴隷が欲しいのか?まぁ、冒険者では持ってるやつは多いわな。複数のチームで活動したら奴隷の分の分け前も貰えるわけだからな。盾に使うって奴も要るがおすすめはしないな」


売店のおじいさんはこちらを値踏みするように足先から頭まで見つめてくる。


「そうなんですね。盾に使ったりはするつもりは無いです」


「まぁ、そういうやつと同じ目はしてねぇな。奴隷はなぁ南門の所と西門の所で売ってるよ。南門は借金奴隷で西門は永久奴隷だな。冒険につれていきたいなら西門に行ったほうが良い。南門だと戦闘に連れ出せないとか色々制約が多いからな。どっちも門の直ぐ側だから行けば分かると思うぞ」


「分かりました。ありがとうございます」


------------


「西門に来たけど……どう見てもこれだよな……」


 カイは物陰でバレないように荷物をアイテムボックスへ仕舞い西門を訪れていた。

西門入った斜め前にいかにも奴隷商ですと主張するように人が入った檻が置いてある。


「(いきなり入っても良いものか……変に思われないだろうか?いや、そもそも宿屋でも使ってるくらいには一般的な様だし問題ないはず……)」


カイは目の前まで来て入るかどうか悩んで商会の前を行ったり来たりしている。


「当紹介に御用でしょうか?」


「えっ、あ、あの、えぇっと……奴隷が欲しいのですが」


「かしこまりました。こちらへどうぞ」


 商会の前に居た店員が不審に思ったのかカイに話しかけ店中へ案内する。


「(予算は超ギリギリだが……襲われて商品にされたり……しないよな?)」


「では、こちらの部屋でお待ち下さい」


「え、あ、はい……」


 そう言って店員は部屋を出ていった。

室内は薄暗く、高級そうな椅子と机が置いてあり、壁に絵がかかっているだけだった。


「(この椅子と机なんでこんな端に置いてあるんだろうか?それにだいぶ奥の部屋に来たけど、俺はそんなに上客じゃないと思うんだが……)」


『ガッシャーン!』


 その時入口のドアが吹き飛び武器を持った男が3人ほど入ってきた。


「手間かけさせるんじゃねぇぞ!!」


「えっ!?」


「動くなって!」


「痛い目にあいたくないだろぉ?商品に傷つけたら怒られちまうからな」


「こっちはとっとと終わらせたいんだ。分かるよな?」


 カイは状況が分からなく目を白黒させて戸惑っていたが、図らずとも男たちの言う通りに動かずに居た。


「よし、いい子だ」


「んだ、往生際が良いな?普通は泣き叫ぶか逃げようとするのに……」


そう言って男たちはカイに近づき手を後ろ手に縛っていく。


「(敵性3か。やっぱりこのまま奴隷にされたりするんだろうか?こりゃどうやっても逃げられないな……今下手に抵抗して怪我するよりは機会を狙ったほうが良いか……?)」


「あなた達!何やってるんですか!?」


「オーナー!ちゃんと捕らえて置きやしたよ!」


「いやぁ、暴れなくて楽でしたわ」


「今すぐ離しなさい!その人はお客ですよ!?」


「は?でもオーナー午後にこの部屋に通す人が借金奴隷になるから逃げない様にって言ってたじゃないですか」


「まだ午前ですよ!良いから離しなさい!」


「(どうやら人違いらしい。流石に店の前に居た人を捕らえて奴隷にする様じゃ街の人に受け入れられないか)」


 男達は戸惑いながらも後ろ手に縛ったロープを外していく。


「(っ痛ぅ……跡が残ってやがる)」


「あなた達の処分は後で言い渡しますから事務室で待ってなさい」


オーナーと呼ばれた男は武装した男達を追い出していく。



明日も投稿します。多分。


「多分ってなんだよ」


書き溜めが尽きるんです。


「ちゃんとやれよ」


カイがちゃんと動いてくれればなぁ……。


「お前の責任じゃん」


うるせぇ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ