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平和童話(赤ずきん)

作者: いうすけ

昔々ある所に、赤い頭巾の女の子がおりました。

その子はある日お母さんに頼まれて、おばあさんの家にお見舞いに行きました。しかしそこにいたおばあさんは不思議な姿をしていました。そこで女の子は聞いては行けないことを聞いてしまいました。

「ねぇおばあさん。おばあさんのお口はどうしてそんなに大きいの?」

「それはね…」

その言葉を行ったあとおばあさんはにたっと笑い女の子を見下ろし、顔を近づけこう言いました。それはね…

「君にプロポーズする為だよ。ほら、声がよく聞こえるだろう。」

おばあさん、いやオオカミさんはバサッと服を脱ぎ捨て女の子の前に座りました。

「すれ違った時から君が好きだったんだ。僕と付き合ってくれないか?」

…え?予想外の言葉が帰ってきて、驚いた。てっきり私を食べるとか言うと思ったのにまさかプロポーズされるなんて…恋愛経験0なのに!でもよくよく見てみるとオオカミさんはかっこいい。つまりイケメン…いやダメだ。腐ってもオオカミ!簡単に流されてはいけない!ここは私が踏ん張らなくては。

「つっ…付き合うなら、何が出来るか見せてください!」

どうせ狩りぐらいしか出来ないだろう。なぜなら狼だから。

「分かった。ところで、お肉は好き?」

ほらみた事か!どうせ狩りしか出来ないんだろう!

「まぁ嫌いではないです。あっ生は無理ですよ!」

「OK。ちなみに焼き加減はどうする?」

やきかげん?思わず首を傾げる。まっまさか料理する気なのでは…嫌々そんなわけない。なぜなら狼だから。(2回目)

でも私、肉は大好きなので正直に答えた。

「ミディアムです。よく食べます。」

するとオオカミさんは頷き、キッチン借りるねと一言。分かったと言いそうになったが、あることを思い出した。ここ、おばあさんの家じゃん!

「ちょっと!ここおばあさんの家ですよ!おばあさんはどこにやったんですか!」

するとオオカミさんはクローゼットを指さしました。まさか解体してこの中に…?クローゼットを恐る恐る開けると、中には口から血を流したおばあさんがいました。

「きゃぁ!おっおばあさん!あなたまさかおばあさんをこっこっころ…」

女の子が焦っていると、なんとおばあさんが目を覚ましたではありませんか!

「えっおばあさん?何がどうなって…」

「あらあら赤ずきんじゃない。どうしたのそんなに焦っちゃって。あらオオカミさん、さっきはステーキとワインご馳走になったわぁ。うふふ。」

…え?いや血じゃなくてワインかい、紛らわしいわ。ていうかそんな所で寝ないでくれ。いやちょっと待って、オオカミさんにステーキご馳走になったって言った?そんなわけ…

「赤ずきんちゃん、お肉焼けたよ。」

ふいにキッチンから狼の声がしそっちを見ると、とっても美味しそうなステーキを持った狼が立っていました。普通に美味しそう。食べ物に目がない私は、目の前に置かれたステーキにかぶりつこうとし、あとちょっとという所で考えました。これは罠では?ほんとにステーキ?もしかして人の…

「もしかして人の肉とかじゃないですよね?わっ私食べませんから!」

「違う違うほら、ちゃんと牛肉だよ。」

そう言って見せられたのは開封済みの牛肉と書かれたパックだった。ついでに半額シールもはってある。世界観がおかしい事はこの際目をつぶろう。でもほんとに牛肉なのか…だとしたら、このステーキめっちゃ食べたい!嫌でも毒とか入ってるかも、すぐ食べるわけには…そう思っていたがもうステーキを切り、口に入れてることに気づいた。あぁやってしまった。でもこのステーキは思った以上に美味しかった。そりゃ安い肉だとは思えないぐらいには。柔らかく肉汁が溢れ出し、ソースと絡んで深い味わいが広がっていく。これは…

「悔しいけど、とても美味しいです!ていうかレシピ教えてくれませんか?家でも食べたいです。」

いきなりグイグイ来ることに驚いたのか、狼はちょっと引いていたが、いいよと一言。

「もちろん。じゃあ僕と付き合ってくれる?」

そう言えば、私はこの狼にプロポーズされてたんだった。でもやっぱり狼と付き合うわけには…

「もし付き合ったら、ステーキ毎日食べ放題だよ。」

ふいに囁かれた言葉に反応する。食べ放題?それは魅力的だ。どうしよう。付き合っちゃう?しばらく考える。プライドを取るか、ステーキを取るか。というか狼割といけめ…カッコイイんだよなぁ。今おばあさんと話してる時の笑顔も輝いているし…って

「いつの間におばあさんとなかよくなったんですかぁ!」

「あら。でもこのオオカミさんいい人なのよ。私も若かったらすぐ付き合ってたのにねぇ。あなた、こんなチャンスはないわよ。付き合っちゃいなさいよ!」

おばあさんにまでそんなことを言われ引き下がるわけにはいかなくなった。でもすぐにイエスとは言えない。だから

「分かりましたよ。でもまずはお友達からです。それならいいですよね?」

そう言うと狼は瞳を輝かせ頷いた。

「ありがとう!そう言えばまだ自己紹介してなかったね。僕はウル。これからよろしく赤ずきんちゃん!」

「赤ずきんちゃんじゃないです。メイです。まぁよろしくお願いします。」

こうして、狼と赤ずきんという二人は友達となったのだった。

めでたしめでたし

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