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派手な爆発音

玉座の間はジャンヌが大穴をあけたおかげで風通しが良くなっているため外の様子がよくわかる。


 城の外で時折爆発音が聞こえるところを考えるとジャンヌとアンドロマリウスはずいぶん派手にやりあっているらしいが、俺たちはまだ戦ってもいなかった。


 いや、戦ってはいるんだけどはたから見たら何もしていないように見えるだろう。


 ダンタリオンのやつがひたすら精神魔法を俺にしかけてくるのを防いでいるのだが、特に動きはないのだ。


 無言で向き合っている顔色の悪い魔族二人。


 外では派手な爆発音が続いている。これで17発目か。


 肉弾戦タイプのアンドロマリウスと万能タイプのジャンヌがやりあっていると実に絵になる戦闘なんだろうな。


 しかも、二人とも魔族の中でも指折りの実力者なのだ。これは好きなものなら金を払ってでも見たい好カードだろう。35発目の爆発音だ。


 それに比べてこっちは二人とも魔法タイプで特に精神魔法が得意な者同士だから全然動きがない。


 二人とも言葉も交わさずに集中して精神魔法の攻防になっている。


 まあ、俺の方が少し余裕があるからこうやって余計な事も考えられているわけだが。

 ホント、ここまでいろんなことがあったなあ。

 振り返ってみると長いかったような、あっという間だったような。43発目。


 おっと、ダンタリオンの部下が数名やってきたな。


 俺とダンタリオンが精神魔法のかけ合いをしているのに割って入るつもりだろうが、そうはさせねえよ。


 はっきりいって俺の方が強いので余裕があるのだ。


 俺はクロス城でアンドロマリウスに仕掛けたやり方と同じ方法で近づいてきたダンタリオンの部下の足元に大穴を開けてやると、真っ逆さまに落ちていく。

 

 もう少し運動能力があればあの穴も飛び越えられたかもな。

 爆発音はもう78発目だ。


 しかし、部下の落ちていく姿を見ている時のダンタリオンの間抜け面はおもしろかったな。危うく戦闘中だと言うのに俺は笑ってしまいそうだ。


 いかんいかん、さすがに笑ってはいけないよな。92発目。


 ダンタリオンは必死に精神魔法を仕掛けてくるが、俺はそれを一つずつ丁寧につぶしていく。


 まったく、見ごたえのない戦いだかこれが精神魔法の戦いなのだ。


 外ではジャンヌとアンドロマリウスの派手な戦いで空が紅く染まり、衝撃波のぶつかり合いで気流が乱れて大きな白い入道雲ができていた。


 そして地響きと共に特大の爆発音が108発目。


 さて・・・。そろそろ俺も反撃しよう。頃合いだ。

読んでくださっている方。ありがとうございます。2020年もよろしくお願いします。

ペースが落ちてますが1月中には完結する予定です。

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