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六つ目の大蛇
大家が痺れるような危険信号を鳴らす。
「目的の座標はこの付近よ」
琴音はメンバーに呼び掛ける。
「いかにも、なんか出そうな雰囲気だねぇ」
穏やかな表情の少女は能天気なペースで呟く。
その言葉とギャップを感じさせる巨大な重火器を両手に持ちながら。
「あたしのビートでちょちょいと片付けちまうよ」
勝気な少女は刀を二刀流で構えて佇む。
少女達が厳戒態勢を敷いている中、地響きが起こった。
「来るわよ!」
琴音が叫んだ直後、琴音達の真下から巨大な蛇の口が現れる。
「下からかよ!」
少女達は一切に飛び退く。
「全員纏めてガブリといきたかったが、流石に動けるな」
六方向に付いた六つの目を持つ巨大な蛇型の怪物は言葉を放つ。
「あんたが今回のターゲットね、迅速に抹殺するわ」
琴音達の一斉攻撃が始まった。