対バッファローリーダー
ポーションを買いに行った寺本を待ちながら俺は暇つぶしに『攻略掲示板』を再度開いた。
情報提供するためではない。
純粋にスレッドを楽しむためだ。
構成を晒していくスレ1
1:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
お前ら構成どんどん貼っていって評価したりしようぜ
とりあえず俺
STR12
VIT34
INT7
MND29
DEX15
AGI3
盾術
AGI上昇
槍術
調合
タンク。調合で作ったポーションを使った補助タンクをやるぜ
2:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
楽しそうなスレだな。ここからテンプレとかが出来るのかね?
3:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
>>2
新規プレーヤーがいるなら役に立っただろうな
なんでデスゲームになっちまったんだ……………!
4:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
それよりお前ら1の評価してやれよ
5:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
>>4
自分がやろうとしない時点でお察し
情報があまりにもなさすぎる
6:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
開始1時間もせずに
過 疎 化 決 定
7:1:2134/07/04(木) ID:???O
うそんw
うそん(´・ω・`)
「…………………ご愁傷さますぎる。」
何だこのスレッドは。
建てるタイミング間違えてんな、うん。
さて、次のスレ行こう。
そう思いながらpart2にまでいった本スレを開いた俺は、目を見開いた。
529:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
北の平原奥地にバッファローリーダーが出現!
どうする?
561:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O
やばい、早まったバカがバッファローリーダーを殴りやがった!
一人死亡!
上位勢救援頼む!
「ファッ!?」
チクショウ、誰だそんなことをやったバカは。死んだようだけど。
でも、救援に行く系のコメが多いな。
俺達も行くか。
俺が出発準備をしていると、調度良く寺坂が帰ってきた。
「?
どうした、狩野。」
「リーダーさんのお出ましだとよ。
他のプレイヤーもいるみたいだし、救援に行こうと思うんだが。」
寺坂はびっくりしていたが、すぐに平静に戻って答えた。
「いいぜ。見捨てるのもなんだしな。」
フレンドリストを見れば、昨日会った『セイ』というプレイヤーも草原に居る。
俺達は寺坂の買ってきたポーションをアイテムボックスにしまい、草原へと歩き出した。
――――――――――ドドドドドドドドドド。
草原の有り様は、酷かった。
逃げきれなかったプレイヤーがそこらに転がり、中には体を光の粒子に変えて消え去るプレイヤーも居た。
つまりは、死。
ウルフリーダーとの逃走劇で、一歩間違えば自分もこうなっていたのかと身震いする体を、電脳で押さえつける。
そうだ、ハイになれ。萎縮するな。
「…………ひでえ。」
思わず呟いた寺坂に頷いた俺は、そのまま右手を前に出した。
右手の指す方向は、『バッファローリーダー』が連れてきたであろう大量のバッファロー。
何とその数20体。
「『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』」
魔力探知でプレイヤーの位置を特定し、当たらないようにしながら撃った『フレイムバレット』の15連射は、一気に大量のバッファローの注意を引かせた。
お陰で、20体ほどいるバッファローのうち15体の注意を引けた俺は、そのまま寺坂の後ろに下がる。
「んじゃ、『ワイドスラッシュ』の連打でちゃちゃっと決めてくれ☆」
「ハアッ!?」
「大丈夫大丈夫、計算上は出来るから。
俺も『フレイムバレット』を撃ちこむしな。」
「そういう問題じゃねえええええ!!!
って、どんどんこっちに突進してくるし!
ちっくしょう!『ワイドスラッシュ』!」
横に並んで突進してきたバッファローを、寺坂のヘヴィソードが吹き飛ばす。
よし、成功か。
ノックバックで仰け反らなかったバッファロー達に、再度MPポーションの連続使用でMPを回復した俺の『フレイムバレット』が襲い掛かる。
「寺坂!『ソードスタンス』を使え!
今の横薙ぎ、かなりブレがあったぞ!」
「わぁーってる!『ソードスタンス』『ワイドスラッシュ』!」
「「「BUOOOOOO!!!!!!」」」
再度、寺坂のワイドスラッシュが決まり、全てのバッファローのHPが半分を切った。
さっきと同じように『フレイムバレット』を俺が撃つと、2体のバッファローが倒れる。
最初の『ワイドスラッシュ』が直撃したのが原因だろう。
相変わらずのバカ火力だ。
と同時に、俺と寺坂のレベルが上がる。
レベル5になったのを確認した俺は、一瞬で2つMPポーションを割り、『フレイムバレット』を撃ちながら叫んだ。
「待て、スキルは『MP上昇』に振れ!」
「!?わ、わかった!」
直後、全てのバッファローが光の粒子となる。
合計13体のバッファローを倒した俺達は、レベル6になった。
俺はスキルポイントを全て『跳躍強化』に振り、寺坂はスキルポイントを全て『MP上昇』に使った。
効果は、こんな感じだ。
跳躍強化 スキルレベル5
パッシブスキル
ジャンプの高さが1.5倍になる
さあ!君も跳ぼう!遙かなる未来へ!
MP上昇 スキルレベル4
パッシブスキル
MP+60
俺がMP上昇を取るように言ったのは、MP上昇による上昇値が%ではないからだ。
これから先、寺坂は色んなアーツを覚えるだろう。
だが、MPが足りなくて使えないなんてことになっても困る。
何れはDEX上昇も取ることになるだろうが、今はスキルの使用回数が増える『MP上昇』が先だ。
「さて、図らずもレベルが6になったな。」
そういう俺の目の前で、セイが最後のバッファローを倒す。
残るは一体、バッファローリーダーだけ。
「そしてタイミングよくボス戦ってか。」
「よし、いくぞ!『フレイムバレット』!」
俺達は、火の玉を打ち出すと同時に接近を始めた。
2日目
シルト 男 レベル6
HP 100/100 MP 515/515
STR 0(0)
VIT 0(0)
INT 240(308)
MND 0(0)
DEX 0(0)
AGI 360(296)
スキル
火属性魔法 レベル5
ファイアーボール フレイムバレット フレイムバインド
魔力探知 レベル3
危機一髪 レベル1
空間魔法 レベル1
跳躍強化 レベル5
中二病 レベル5
スキルポイント 0
武器 レッドスネークの本 本
INT+7% AGI+3% 火属性魔法+6%
上防具 ノービスウェア(上)
下防具 ノービスウェア(下)
アクセサリ1 なし
アクセサリ2 なし
†TERROR† 男 レベル6
HP 1072/1072 MP 202/202
STR 600(720)
VIT 0(0)
INT 0(0)
MND 0(60)
DEX 0(0)
AGI 0(0)
スキル
剣術レベル10
スラッシュ ワイドスラッシュ ラピッドスラッシュ ブレイクスラッシュ
ソードスタンス
歩行術レベル3
ステップ
危機一髪レベル3
MP上昇 4
スキルポイント 0
武器 ヘヴィソード 両手剣
STR+20% AGI-10% DEX-10%
上防具 ノービスウェア(上)
下防具 ノービスウェア(下)
アクセサリ1 なし
アクセサリ2 なし