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12/13

対バッファローリーダー

ポーションを買いに行った寺本を待ちながら俺は暇つぶしに『攻略掲示板』を再度開いた。

情報提供するためではない。

純粋にスレッドを楽しむためだ。


構成を晒していくスレ1


1:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O


お前ら構成どんどん貼っていって評価したりしようぜ

とりあえず俺


STR12

VIT34

INT7

MND29

DEX15

AGI3


盾術 

AGI上昇

槍術

調合


タンク。調合で作ったポーションを使った補助タンクをやるぜ


2:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

楽しそうなスレだな。ここからテンプレとかが出来るのかね?


3:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

>>2

新規プレーヤーがいるなら役に立っただろうな

なんでデスゲームになっちまったんだ……………!


4:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

それよりお前ら1の評価してやれよ


5:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

>>4

自分がやろうとしない時点でお察し

情報があまりにもなさすぎる


6:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O


開始1時間もせずに


過 疎 化 決 定


7:1:2134/07/04(木) ID:???O

うそんw



うそん(´・ω・`)










「…………………ご愁傷さますぎる。」


何だこのスレッドは。

建てるタイミング間違えてんな、うん。


さて、次のスレ行こう。

そう思いながらpart2にまでいった本スレを開いた俺は、目を見開いた。


529:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

北の平原奥地にバッファローリーダーが出現!

どうする?


561:この名無しがすごい!:2134/07/04(木) ID:???O

やばい、早まったバカがバッファローリーダーを殴りやがった!

一人死亡!

上位勢救援頼む!



「ファッ!?」


チクショウ、誰だそんなことをやったバカは。死んだようだけど。

でも、救援に行く系のコメが多いな。

俺達も行くか。


俺が出発準備をしていると、調度良く寺坂が帰ってきた。


「?

どうした、狩野。」


「リーダーさんのお出ましだとよ。

他のプレイヤーもいるみたいだし、救援に行こうと思うんだが。」


寺坂はびっくりしていたが、すぐに平静に戻って答えた。


「いいぜ。見捨てるのもなんだしな。」


フレンドリストを見れば、昨日会った『セイ』というプレイヤーも草原に居る。

俺達は寺坂の買ってきたポーションをアイテムボックスにしまい、草原へと歩き出した。















――――――――――ドドドドドドドドドド。



草原の有り様は、酷かった。

逃げきれなかったプレイヤーがそこらに転がり、中には体を光の粒子に変えて消え去るプレイヤーも居た。

つまりは、死。

ウルフリーダーとの逃走劇で、一歩間違えば自分もこうなっていたのかと身震いする体を、電脳で押さえつける。

そうだ、ハイになれ。萎縮するな。


「…………ひでえ。」


思わず呟いた寺坂に頷いた俺は、そのまま右手を前に出した。

右手の指す方向は、『バッファローリーダー』が連れてきたであろう大量のバッファロー。

何とその数20体。


「『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』『フレイムバレット』」


魔力探知でプレイヤーの位置を特定し、当たらないようにしながら撃った『フレイムバレット』の15連射は、一気に大量のバッファローの注意を引かせた。

お陰で、20体ほどいるバッファローのうち15体の注意を引けた俺は、そのまま寺坂の後ろに下がる。


「んじゃ、『ワイドスラッシュ』の連打でちゃちゃっと決めてくれ☆」


「ハアッ!?」


「大丈夫大丈夫、計算上は出来るから。

俺も『フレイムバレット』を撃ちこむしな。」


「そういう問題じゃねえええええ!!!

って、どんどんこっちに突進してくるし!

ちっくしょう!『ワイドスラッシュ』!」


横に並んで突進してきたバッファローを、寺坂のヘヴィソードが吹き飛ばす。

よし、成功か。


ノックバックで仰け反らなかったバッファロー達に、再度MPポーションの連続使用でMPを回復した俺の『フレイムバレット』が襲い掛かる。


「寺坂!『ソードスタンス』を使え!

今の横薙ぎ、かなりブレがあったぞ!」


「わぁーってる!『ソードスタンス』『ワイドスラッシュ』!」


「「「BUOOOOOO!!!!!!」」」


再度、寺坂のワイドスラッシュが決まり、全てのバッファローのHPが半分を切った。

さっきと同じように『フレイムバレット』を俺が撃つと、2体のバッファローが倒れる。

最初の『ワイドスラッシュ』が直撃したのが原因だろう。

相変わらずのバカ火力だ。


と同時に、俺と寺坂のレベルが上がる。


レベル5になったのを確認した俺は、一瞬で2つMPポーションを割り、『フレイムバレット』を撃ちながら叫んだ。


「待て、スキルは『MP上昇』に振れ!」


「!?わ、わかった!」


直後、全てのバッファローが光の粒子となる。

合計13体のバッファローを倒した俺達は、レベル6になった。


俺はスキルポイントを全て『跳躍強化』に振り、寺坂はスキルポイントを全て『MP上昇』に使った。


効果は、こんな感じだ。


跳躍強化 スキルレベル5

パッシブスキル


ジャンプの高さが1.5倍になる

さあ!君も跳ぼう!遙かなる未来へ!



MP上昇 スキルレベル4

パッシブスキル


MP+60


俺がMP上昇を取るように言ったのは、MP上昇による上昇値が%ではないからだ。

これから先、寺坂は色んなアーツを覚えるだろう。

だが、MPが足りなくて使えないなんてことになっても困る。

何れはDEX上昇も取ることになるだろうが、今はスキルの使用回数が増える『MP上昇』が先だ。


「さて、図らずもレベルが6になったな。」


そういう俺の目の前で、セイが最後のバッファローを倒す。

残るは一体、バッファローリーダーだけ。


「そしてタイミングよくボス戦ってか。」


「よし、いくぞ!『フレイムバレット』!」


俺達は、火の玉を打ち出すと同時に接近を始めた。

2日目


シルト 男 レベル6


HP 100/100 MP 515/515


STR 0(0)

VIT 0(0)

INT 240(308)

MND 0(0)

DEX 0(0)

AGI 360(296)


スキル

火属性魔法 レベル5

ファイアーボール フレイムバレット フレイムバインド

魔力探知 レベル3

危機一髪 レベル1

空間魔法 レベル1

跳躍強化 レベル5

中二病 レベル5


スキルポイント 0


武器 レッドスネークの本 本

INT+7% AGI+3% 火属性魔法+6%

上防具 ノービスウェア(上)

下防具 ノービスウェア(下)

アクセサリ1 なし

アクセサリ2 なし



†TERROR† 男 レベル6


HP 1072/1072 MP 202/202


STR 600(720)

VIT 0(0)

INT 0(0)

MND 0(60)

DEX 0(0)

AGI 0(0)



スキル

剣術レベル10

スラッシュ ワイドスラッシュ ラピッドスラッシュ ブレイクスラッシュ

ソードスタンス

歩行術レベル3

ステップ 

危機一髪レベル3

MP上昇 4


スキルポイント 0


武器 ヘヴィソード 両手剣

STR+20% AGI-10% DEX-10%

上防具 ノービスウェア(上)

下防具 ノービスウェア(下)

アクセサリ1 なし

アクセサリ2 なし

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