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あくまでメイド!  作者: ポッキー
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第一章 悪魔なメイド(2)

下へ降りてドアを開けてリビングに入るとそこの食卓テーブルの上には何故か豪華な食事が用意されていた。


「・・・・これは何だ?」

「ずっとマスターが眠っておられて暇だったので先ほど、掃除や料理を作っていました。」

「何故元悪魔のお前が料理を作れる?」

「はぁ・・・マスターは先ほどから『何故』『何故』って・・・『何故』しか言えないのですか?子供なのですか?そういえばお腹が空くとお腹が鳴っちゃうような子供でしたね。」

にやにやしながら笑顔でこの女は言ってきた。


「先ほどから言ってたでしょう?この世界にくる時にある程度の常識は知ったと。だから料理は出来ますし勿論字もかけます。マナーも知ってますし法律も知っていますしマスターの弄り方も知っています。」

普通、常識のうちに料理と弄り方は入るんだっけ?

・・・・まぁいい。

「じゃあ・・・これもう食べていいのか?」

「はぁ〜。マスターは食べることしか考えてないのですか?まぁ食べていいですよ。ほら、席に座ってください」


俺は促されるままいつも座ってる席に、女は俺の前の席に座った。

「いただきます」

「さぁ、召し上がってください」

目の前には色々な食べ物があった。和風に洋風様々だ。

どれもこれも初めて作ったとは思えないくらいとても美味しかった。

俺は素直に

「美味しいな・・・」

というと女は言った。

「当たり前です。元悪魔何ですから。それにいまはれっきとしたこの家のメイドです。これくらいできて当然です。」

・・・・・ん?今こいつは何て言った?

メイド?確かにメイド服はきているが、まさか・・・・

「なあ、お前・・・まさかうちのメイドになるつもりか?」

「マスターは何をあほな事を言ってるのですか?この服を見て私が単なるコスプレでもしているとでも思ってるのですか?少し考えれば分かるでしょう。」

確かにこいつの言うとおり、コスプレとは思ってなかったが・・・まさかメイドとは。

だが、まぁ父親から「ヘルパーを雇うか?」とも言われていたし、この家で一人でいるのは寂しかったというのも事実だ・・・・


「確かにそうだな。お前・・・俺のメイドになるか?」

「ええ、勿論初めからそのつもりでしたよ?」

このメイドはあっさりと言った。そんな事実がさも当然のように。

まぁいい。正直いてくれた方が助かる。


そういえば・・・・今朝の電車の事故はどうなってるんだ?

俺は気になってすぐテレビをつけてすぐにニュース番組にチャンネルを変えた。

するとちょうど今、そのことに関するニュースが流れていた。


『本日11:30ごろ。◯◯駅で脱線事故が起きました。死者は100人近く重軽傷者は・・・・』

「マスター、今朝の事故が気になったんですか?あれは勿論本当に起きた事件ですよ。」

メイドはさっきと同じように当然のように言った。


・・・ふと思った。もしかしてこの事件父さんや母さんが知って気にしなって俺に電話してるんじゃないか?だが近くにある家の固定電話をみるが不在着信のランプはついていない。もしかして俺のケータイにかけているのか。それともまだ知らないのか・・・


「おい、お前。俺のケータイは何処だ?」

「マスターが持ってた私物はそこのソファーの上に置いてますよ?」


すぐそこにあるソファを見ると確かにそこにはおれのカバンがあった。すぐ様カバンを漁ってケータイを見てみると・・・やはりだ。

「マスターどうかしましたー??」

着信が1件。

メールが1通。着てた

メールを開けてみると

「お前、まさかと思うが脱線事故に巻き込まれて死んでいないよな?生きていたら至急電話くれ。明日まで待つ。



父より」



俺はすぐさま父親に電話した。


トゥルルトゥルルトゥルル・・・

ガチャッ


「父さん?電話に気づくの遅れてごめん!一応俺は生きてるよ」

『おう、翔一か?良かった良かった。やっぱり生きてたか。一応気になってな。母さんもお前からの連絡がないから心配してたぞ?生きてたなら良かった。それで話は変わるが、今の生活は大丈夫か?』

「勿論大丈夫だよ。それで・・・父さん、一つお願いがあるんだけどいい??」

『ん?なんだ?お前のお願いなんて珍しいな。』

「あのさ・・・ヘルパーさん雇ってもいい??」

『ヘルパーさん??やっぱり一人での生活はしんどいのか?』

「いや・・・そうじゃないんだけど・・・ダメかな?」

『ん・・いやダメじゃないが・・・まぁいいだろう。じゃあヘルパーさんをお前に紹介しようか?』

「いや、もうあてがあるから大丈夫!」

『そうか?ならいいが・・・もう夜も遅いし元気でな、お休み〜』

「ありがとう、父さん。お休み〜」


俺は電話を切った。そして顔をあげると・・怖い笑顔のメイドがいた。


「へぇ〜私の話無視ですか?いい度胸ですね〜」

「いや・・・これはあの・・・至急の用事だったから・・・」

「まぁ知ってますけどね。冗談ですよ冗談。少しいじめたかっただけです。私にもちゃんと常識はあるんですから」

ふぅ・・・良かった。

「メイドの件、両親も了解したから・・・あの・・・その・・・これからよろしくお願いします。」

「ええ・・・これからよろしくお願いしますね、マスター。」


メイドはやはり明るい笑顔で言った。



・・・・to be continued







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