プロローグ3(ラスト)
???「お前は生きたいか?」
ふと声がした。
あたりを見回すが・・・真っ暗だ。
???「お前は生きたいのか?」
俺「ここは何処だ?」
???「ここは無の世界。ここにいるのはお前と私だけだ。」
俺「無の世界?なぜ俺はここにいる・・・!!
俺はさっきまで古本屋に・・・・」
そうだ。さっきまで俺は古本屋にいた。そして俺は死んだんだ。つまり・・・ここは死の世界?
???「死にかけのお前は私と契約しにきたのだろう?だから問おう。お前は生きたいか?」
俺「??俺は死んだはずだ!それに契約って何だ!?」
???「はぁ〜物分りの悪い人間風情のガキはこれだから困る。お前は死ぬ直前私が封じ込められてた本を持っていたろ?それにお前はその・・・なんだ電車にぶつかって血をつけてつよく願った。つまり契約しにきたのだろ?」
・・・つまりあの題名が掠れていて読めない本はどうやらこのわけわからんやつと契約する本だったらしい。
俺「なるほど・・・状況は分かった。だがお前は何者だ?」
???「まぁ、人間ではないことは確かだね。なんて言えばいいのか・・・まぁ悪魔かな?天使かな?」
俺「もし・・・俺がもし生きたいと願えば何を代償に生き返らすんだ?俺はもう死んでいる身だぞ?」
???「はぁ・・・・だからさっきから言ってるだろうが、お前はまだ死んではない。死にかけだ。代償?代償なんていらない。・・・あえていうなら楽しみをくれ」
まだ・・・死んではいないのか
俺「楽しみって何だ?」
???「私に感情をくれ。ずっと私はこの世界にいる。はっきり言おう。飽きた。だから楽しみをくれ」
俺「はぁ?飽きただと?・・・はぁ・・・その言葉に嘘はないんだな?」
???「私は一度も嘘は言ってないよ」
俺は息を大きく吸った
俺「お前、俺を生き返らせろ。代償にお前には楽しみを与えてやる。」
???「ははっ、いいだろう」
パチンッ
音がした途端目の前が真っ白になった。
目が覚めると何故か俺は古本屋ではなく自宅の自分のベッドにいた。
そしてそこには何故か・・・・笑顔の茶髪のメイドが立っていた。
・・・・・to be continued