プロローグ2
高校生の一人暮らしと聞くと
怠けてだらけきってそしてご飯はレトルトor外食というイメージがつきそうだが至ってそういうことはなかった。
むしろ、両親がいなくなったせいか掃除は今まで以上にするようになり料理は母親から色々教わっていたせいか結構作るのが好きだったためか何も不自由がなくうまく作れていた。しかし大きな一戸建ての家に一人暮らしというのはやはり寂しいものがあった。
俺はスポーツも好きだったが同時に読書も好きだった。ジャンルは様々で探偵もの、SF、恋愛小説、ライトノベルその他諸々だ。だからよく予定の入っていない休みの日なんかは駅前にある大きな本屋やおじいちゃんが個人経営している古い感じが漂う古本屋にいっていた。
変だと思われるかもしれないが、個人的に普通の本屋や中古本屋よりも昔から営業してる古い感じの古本屋が大好きだ。よくそこの店長のお爺さんとも本の話題で会話する。
4月26日、日曜日。学校も始まり、一人暮らしも後もうちょっとで1ヶ月が経つ。俺はいつもどおり古本屋で色々な本を漁ってると奇妙な本が出てきた。
『悪・・喚・』
題名は掠れていて読めない。
しかも何故かベルトらしきものでしめられている。
気になってその本をふと手に持つと
「ガッシャーン、ドッカーンドドドド・・・」
と大きな音が聞こえた。
音のする方向を見ると目の前には脱線した電車が壁をぶち破って俺の目の前にあった。
・・・そう俺は死んだ・・・
はずだった。
・・・・・to be continued