プロローグ1
そう・・・
これは俺と彼女(?)の物語。
俺は20XX年3月第一志望校の男子校の私立K中学に受かった。
父親がO会社の社長ともあってか、かなり裕福なこともあって小学校の時から、色々な習い事をしつつ塾にも通いつめて何分不自由なく過ごしていた。いや違うか・・・更に一人っ子ともあってか一般人よりもかなり甘やかされて過ごしていた。だがそれでも父親の影響もあってかある程度自分の身の周りのことはある程度出来た。
その父親は30歳の時、宝クジを当てその後働いていた会社を辞めてあらゆる中学、高校、大学での知人もしくは知人の知人の力を借りて会社を設立。当時力を借りていた知人の友人の妹さん(当時はまだ20歳)と知り合い会社設立後2年目で結婚。いわゆる年の差結婚というやつだ。だが仕事もまだ軌道にのったばかりで新婚旅行なんて行けなかった。
そしてその翌年父武藤剛33歳母武藤香織23歳のもとに6月20日に第一子が誕生。それがこの俺武藤翔一郎だ。
話は元に戻る。
そう、俺は両親に勧められるがまま私立K中学に受かった。そしてその中学は高校までエスカレーター式だ。
そして自分で言うのもアレだが俺は成績優秀かつ運動神経がよく人当たりも良かった。まぁ、言わずもがな友人も勿論多かった。
そして高校1年の春・・・
とある日曜日の夕食後両親は俺にこう言った。
「俺と母さんはずっと新婚旅行行けてなくてなぁ・・・・で、お前も自分の身の周りのことはある程度できるだろ?だから母さんと長期の海外&国内旅行行ってくるわ。
大丈夫!お金は心配するな。社長の座はもう俺の友人に渡してきたがこれまでの貯金その他諸々がある。まぁ早い定年退職だと思ってくれ。
でもお前には学校がある。お前一人を置いて行くのは心苦しいが・・・仕方ないだろ。お前、この家で一人暮らしできるか?できないならヘルパーでも雇うか?」
・・・・俺は考えた。今まで両親は色々と頑張ってきた。父さんも母さんもやはり新婚旅行に行けてないなんて辛いはずだ。何かしらはめも外したいだろう・・・。そしておれは答えた。
「一人暮らし・・・できるよ」
そして父親と母親は長期の新婚旅行へ出かけた。
そして俺は一人暮らしを始めたのだった。
・・・・・to be continued