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キャンバス~色なき世界のアービトレーター≪仲裁人≫~  作者: ぶーたん
第4章 暗き太陽編

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第81話 限界突破

2人を煽る口上が終わると同時に、人形が一斉に突っ込んで来た。

人形の心臓部分にエレメントコアが仕込んでいるのが見え、

クロはアレスを掴み、無造作に後方に投げ飛ばした。


「いきなり何するんだ、クロ!」


「こいつらは俺の能力を基に作られた存在だ。相手するのは俺しかいないだろっ」


横目で様子を伺うと、青の人形が地面に手を当て、氷の柱を作り出し、黄の人形がそれを足場に電光石火の高速移動で迫って来ていた。


俺の能力を基に作られた人形だからと言って、戦略まで真似てくるとは。

初見だと余りの速さに苦労するだろうが、

次にとる行動が、手に取るようにわかるので、防御は容易い。


黄の人形が、電撃を纏わせた蹴りをクロの頭に喰らわせようとしたが、

両腕でガードして致命傷を難を逃れた。


まだ終わらないだろ。雷の攻撃は牽制するため、次にでかい攻撃を仕掛ける準備だ。


赤の人形が拳に炎を纏って殴って来る。

やっぱりそう来るよな。良いコンビネーションだ。

だけど、こっちもわかっていれば...。


赤の人形の拳がクロに直撃し、炎がクロの体を通り抜けた。

炎が静まる頃には、赤の人形の腕はローブで動きが封じられていた。


エレメントコアを取り戻すためとはいえ、直撃は流石にキツイ。

だが、そのおかげで絶好のチャンスを得た。

「逃がさねえよ」

俺の元に帰ってこい。

クロは赤の人形の心臓部に目掛けて手を突っ込み、赤のエレメントコアを抜いた。

エレメントコアを自分の胸に当てると、吸い込まれるように無くなった。

ああ、この熱い感じ懐かしく感じる。

心臓の鼓動が跳ね、爆炎のように音を鳴らす。そうだ、この熱くなる感じ、良いぞもっと熱くなれ。

そして、燃やし尽くせ。


凄まじい熱気がクロの周囲を包み込む。


氷の柱が耐えきれずに解け始めた。

次のターゲットは決まっている。


クロは青の人形に突っ込んでいった。

青の人形は大きな氷の壁を作った。

そうだ、てめえは自分の防御に専念してろ。


黄の人形が背後から攻撃を仕掛けてきた。


来るとわかっていれば、簡単に対処できる。

黄の人形の心臓部目掛けて拳を打ち抜く。


黄のエレメントコアを抜き取り、自分の中に取り込む。


あぁ、ワクワクが止まらねえ。この好奇心が抑えきれない感じが堪らない。


残るは青のエレメントコアだ。

ここまで来たら、楽勝だ。


クロは電撃を足にため込んで、青の人形の上に飛び上がり、拳に炎を纏って、構えた。


氷の壁を作り、攻撃を防ごうとしているのが見える。

それだけで、俺に勝てるわけねえだろ。もう詰みだ、諦めろ。


「ファイアー・ストレート」

氷の壁だけでなく、青の人形の胸部をも溶かし、青のエレメントコアを奪い取る。

最後の1つを体に取り込むと、全てを掌握するような力が溢れてくる。

やっと、本来の自分を取り戻せた。


「全部返してもらった。悪いな、ピエロ野郎。こんなんで俺を殺せると思ってるのか」


エニグマは大玉から降りて、ゆっくりと歩いて、近づいてきた。


「ボクを誰だと思ってる?君が対処できるのは織り込み済みだよ。でもね~。こんな簡単にやられちゃうとは、君の遺伝子を組み込んだ人形も役に立たないね~。どいつもこいつも役に立たねえ、ゴミばっかり。オレのために動けっての。ったく、どいつもこいつも使えねえ。」


「てめえが無能だからだろ。ピエロ野郎」

クロとエニグマは手を出せば、届く距離で睨み合った。


「欲しい能力は手に入れた。楽に死なせねえ。オレは最強だ」

エニグマは底なしの狂気に満ちた殺気を放った。


「最強?俺に勝ってから言えよ。この、クソピ...」

クロが言い終える前に、突然エニグマの凄まじい強力な一撃が腹部を貫き、数十m先の壁に叩きつけられた。


「クロ!大丈夫か」アレスは突然の出来事に驚いた。


「ゴボッ」

胃が潰れて、血が出て、返事できねえ。

あの距離で瞬間移動の能力使って殴って来るかよ。

思いっきり喰らっちまった。

クロはゆっくりと立ち上がった。

というより思ったよりダメージが大きく、素早く立ち上がれなかった。


「こんなパンチで俺が殺せるかよ」


「そりゃそうだろうね~。ボクはまだオニの力を使っていない。ボクの純粋な力だよ」

マジかよ。あのピエロ、素であの力かよ。どうゆう体してんだ。


「まだオニの力が馴染んでなくてね~。ボクはまだ全力は出せないんだ。殺すなら今だよ~。あっでも、無理か君は弱いからね~。キャハハハ」


「そいつは残念だ。本気のてめえをぶっ飛ばしてやろうと思ったのにな」

どうするエレメントコアを取り込んだが、まだ全力では使えない。

本気でやらないとさすがにキツイな。

なんとか胃は治った。

一瞬で決めろ。


「ガイア・ストレート!」


氷の柱を出現させ足場にし、高速移動で、攪乱する。


「すご~い。早いね~。でも...」


クロは殴りに行くタイミングを見ていた。

次のタイミングで行く!


「遅いよ」

エニグマが残像を残して目の前に現れて、顔面に一発、そして、瞬間移動でさらに追撃をした。


ふざけんな!この速度でダメか。

こうなったらヤケだ。

クロは大量の魔力を放つと、集中した。


「見せてやる。限界突破(エンジンギア・アンリミテッド)

体から黒いオーラが噴き出し、神化(しんか)によってクロの中に黒い感情が湧き出てきた。

...ころせ。コロせ。コロセ。殺せ。殺セ。

この感じ前にもあった。

いつだ?そうかエレメントコアを取られた時か。

今何してたんだ?まあ、いいか。気分がいい。

このまま眠っちまうか。


『シメイヲハタセ』

あ?何だ?聞いたことがあるような声だ

『シメイヲハタセ』

声のする方を見ると人型の黒い靄があった。

『シメイヲハタセ』

同じ言葉が繰り返される。


シメイ...使命?使命って、なんだよ。

俺は眠いんだよ。いいから寝かせろ。

『シメイヲハタセ』

いい加減鬱陶しい、ここから消えやがれ!

そう思い、黒い靄を振り払うと、微かに笑う気配と共に消えた。


あれが何だったのかはわからないが、これでやっと眠れる。


「...ロ、おい!目を覚ませ、クロ!」

次はなんだ。一体誰だ、人が気持ちよく寝ようとしている時に。

ん?胸が痛む。

何度も名前が木霊する。

誰だお前は?いやこの声...。

アレス?何だよ、うるせえな。何回も大声で呼ぶなよ。

...ああ、そうか。あのピエロ野郎と戦ってる途中か。


クロは目を覚ますと、血と汗で傷だらけのアレスにより自分の剣で胸を剣で突き刺され、壁へ磔にされていた。

何があった。なんでアレスが俺を刺してる。

よく見るとピエロ野郎が血まみれで立っていた。

あいつ、何で血まみれなんだ?誰がやった?


「...クロ。目を覚ませ」アレスが死にそうに呼びかけた。


「うるせえ、起きてるよ。剣抜けよ」


アレスはクロの顔を見ると剣を抜いた。


「良かった。戻ってきてくれて」アレスの目には涙が溢れていた。


「よくわかんねえけど、悪かったな。意識飛んでたんだな。やるぞ。アレス」


「ああ、やってやろう。クロ」


2人はエニグマに向かって構えた。


「なんだよ。意識戻ったの?戻らなくて良かったのに。まあ、いいや。俺の今ならオニの力100%で終わらせられるから、覚悟はいいな」


エニグマの傷は高速で瞬間的に治り、右腕が10倍以上筋肉で肥大化した。


「すぐには死ぬなよ。嬲り殺し出来なくなる。オーガ・フィスト」


エニグマの拳によって、クロとアレスは城の外へ吹き飛ばされていった。

いつも読んでいただきありがとうございます。

暗き太陽編も次で最後になります。

良い感じに終われるといいなと思ってます。


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