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キャンバス~色なき世界のアービトレーター≪仲裁人≫~  作者: ぶーたん
第1章 研究施設編

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第32話 シンの力

クロとガウスが向き合い、ただならぬ魔力がぶつかり合う。


クロが先に動いて殴ると、ガウスはその拳目掛けて、ぶつけ合う。互いに拳をぶつけあっていくと、凄まじい衝撃が幾度となく、大地を揺らした。


ガウスの体勢が崩れると、クロは一気に間合いを詰め、攻撃をするが、ガウスのローブが動き、邪魔をした。クロは後ろに下がった。


「邪魔だな。そのローブ」


「は。世界に一つしかないマジックアイテムだ。お前にはどうも出来ん」


クロはそんな忠告も無視して、連打を浴びせた。ローブが攻撃を全て防ぐ。


魔力で動く以上、ガウス自身も魔力を消費する。クロは狙っていた。魔力が弱まる瞬間を、ただ一度の隙を信じ、殴る。


その頃、戦いを見ていた魔術師は、地面に刻印を描いていた。四人とエルンを狙って、五本の魔力の槍を出現させた。


「ほほほ、これで邪魔者を消せる。死ぬがいい」魔術師は槍を放った。


クロは魔術師の攻撃に気付いたが、その隙にガウスに殴られた。


四人とエルンは槍が飛んでくることに気が付いたが、何も出来ない。エルンが決死の覚悟で四人に覆いかぶさった。


槍は飛んでこない。なぜだ。皆が不思議に思い槍が来た方を見ると、クロが背中で全て受け止めていた。身体には槍が貫通し、血が流れ落ちる。


「はあ……はあ……。足手まといは勘弁してほしいもんだ」


ガウスはその様子を見て、怒り、魔術師に近寄り、消し炭にした。


「せっかくの戦いを侮辱しおって、我が負けると思うたか」ガウスは怒りが収まらなかった。


クロの方を見ると、クロは槍を引き抜いていた。


「せっかくの戦いに水を差して、悪かった」


「何言ってんだ。いいハンデだ」クロは最後の槍を引き抜いて、地面に落とした。


二人は再び距離を縮めていった。近づくにつれて、熱気が増す。


「ブラッド。力を貸せ」クロは血を凍らせてらせん状に自分を纏った。


「あの弱い奴の真似事か」ガウスは煽る。


「ブラッドは俺の恩人だ。誰であろうと馬鹿にすることは許さない」


クロは再びローブで守るガウスを殴った。何度も何度も。


「そんなことをして何になる」ガウスは次の攻撃の準備をする。


ローブは動きを止め、ガウスの顔面に一撃入れた。ローブは血が付き、凍っていた。


「どうした。弱い奴の真似事でやられてる気分は」


ガウスはさらに熱気を上げて、ローブの氷を溶かした。建物は石材にも拘らず、熱気で燃え始めた。


ガウスは両手に炎を纏うと、殴って来た。クロも血の凍った拳で殴り合いが始まった。だが、氷が解けて、血が蒸発していった。クロが押され始めた。力で押され始めるとクロの片膝が地面に着いた。ガウスの連打がクロを襲う。鈍い音を立てて、血が飛び散った。


四人とエルンとメテスはただ見ることしかできない。動いたら殺されると思った。


ガウスが殴るのを止めると、ボロボロになったクロがいた。


「こんなものか。小僧」ガウスはクロを掴み上げた。


クロは獣化したままだが、ボロボロで戦える状態ではなかった。


「残念だ。これから奴隷とその仲間の処刑をする」


クロはガウスの手の中で力いっぱい振りほどいた。


「さすがだ。我の前でここまで戦ったやつは見たこともない。我もお前のことを認めざるを得ないな」


「俺も本気で相手してやるよ」


「フハハ。今まで本気ではなかったと?笑わせてくれる」


クロは左手を前に出した。周囲の魔力がクロに集まり、渦を作る。


「これで終わりだ」『神化しんか!』クロの魔力が爆発したような風圧を出した。左腕に付けていたシルバーリングがはじけ飛んだ。


周囲は熱気に包まれ、だが地面からは氷の結晶が突き出し、雷雲が上空を漂う。

そこに立つクロは、黒い魔力を纏っており、その後ろには黒い炎の光背がある。


「ほう。神の力か。死ぬ気か」


「死ぬのはお前だよ。もう誰も傷つけさせねえ」


クロがエルンと四人の方に手を向けると、氷の正方形が熱気から守った。


『アイス・ワールド』と呟くと町が一瞬で凍り付いた。


「面白い。赤の国を凍らせるとは、それだけではないんだろ」


左手を前に出して『アイス・ランス』と呟くとガウスの周囲に氷の槍が十本出現した。左手を握ると槍はガウスを突き刺した。


雷がクロを打ち抜く。雷を纏い、全身に電撃が走る。


「もう追いつけない」そうクロが呟くと軽く飛んだ。


着地と同時に雷の落ちた音が聞こえて、ガウスが吹き飛んでいた。

「遅いな。もっと速くなる」クロはもとの場所にいつの間にか戻ると、電撃がさらに走った。


ガウスは何が起きたか理解できなかった。ただ倒れていることは理解できた。我が飛ばされたのか。そんなわけない。我が一番強い。ガウスは立ち上がろうとした。その上にはクロがいた。見下ろしているのだ。


「どうしたよ。王様がこんなところで寝てるのか?」


「ふざけおって」


ガウスは寝たまま殴り掛かったが、クロは姿を消して、再び現れると『サンダー・ストライク』と呟いて、雷の如く素早い蹴りを顔面に当てた。ガウスは城の方まで吹き飛んだ。ガウスが飛んで行った先には開発中の兵器があった。奴隷は飛んできたガウスを見るなり、一目散に逃げた。


クロは兵器を見て、怒りが湧いた。


「こんな兵器作るために、奴隷を使ったのか?奴隷がいたせいでブラッドは死んだのか?」クロは怒りが収まらない。


ガウスよりも凄まじい熱気が兵器の一部を溶かした。


「ガキにはわからんよ。この世界は我のものにするんだ」ガウスは立ち上がり雄叫びを上げた。


「ブラッドの仇だ。燃え尽きろ」クロから炎が噴き出る。


『ファイアー・ドラゴン』と呟くとクロの両手から炎の龍が出て来て、ガウスと兵器を飲み込んだ。


「ク……ソがぁあ……我はこんなところで……。おわらな……」ガウスは燃え尽きた。


ガウスが消えるとローブだけが残った。クロは獣化を解き、ローブを拾った。

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回のシーンが書きたくて、ここまで話を進めてきました。

戦闘シーンは語彙力がなく、伝わりきらないかもしれないですが、

個人的には楽しく書きました。

次回もよろしくお願いします。

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