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転 ③

「我が艦隊だけでこの海戦に挑むのだ!」

「では、この船団に乗船している陸軍はどうするのですか!」

「あ..」

魔理沙は少々の沈黙の後こう答えた。

「近くの島..ガトカエ島に下ろせ。そしてこれを第1攻撃艦隊に属する全ての艦に通達せよ」

「わかりました..」




とある陸軍少佐の記録

海の上は時間感覚が鈍ってしまうと、海に出てから気づいた

陸軍ながら海軍を称賛しよう。

今日未明、海軍士官が我の元へ来た。

なんだろうか。

要件を聞いた時、我は愕然とした。

「突然だが、陸軍は船を降りろ。」

「?!なぜだ!この作戦(米滅餓島作戦)は陸海軍共同で行う作戦だろ!なぜ降りなきゃならん!」

理由(わけ)を問うともうすぐ大海戦が始まるから陸軍を巻き込むわけにいかないためだそうだ。

理由を聞いた途端納得した。

陸軍は海戦のいろはを全く知らない。だが、我らにもやれることはあるだろう?

それ以上は互いに多く語らずその場は終結した。


次に士官が現れたのはガトカエ島(疎開先)に到着する直前であった。


「全員降艦するぞ。」

「...」


「全員来たな..よし、全員70°方向に銃を向けろ!」

ガチャガチャガチャ..

「海軍に対し武運の礼砲打てーッ!」

バババダバダァァン

一斉に放たれた砲弾は轟音を出しながら大和や武蔵の上空を通過した

その後にすべての船から甲板に海軍兵が飛び出してきた。

海軍兵が全員出てきたところで大和の一番砲塔の真ん中がこちらのはるか上空に砲弾を打ち出しその後に甲板を見ると帽子を持って手をふる者、敬礼をする者、子どものように両手をふる者様々だった。

それに応えようと陸軍全員で海軍と同じことをした。

汽笛が鳴ると全艦が前進を開始した。

海軍にご武運を。

「Battaglie vinte, spiriti sgretolati.」に続く


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