11、(2)どうでもいいニュース
公元3年1月7日、木曜日、晴れ。
最近、誰かに尾行されている気がする。簡単に誰が尾行しているのかは分かるけれど、尾行を選んでいる時点で、特に警戒するほどの相手ではないということだ。家の近くに来るとその気配は消えるから、アリスやマルが狙われているわけではないようだ。
今日の新聞には面白い話題がいくつか載っていた。
その中の一つに、第一遠征隊の新入隊員名簿が公表されており、その中の第4位にノルド・バリオの名前があった。なかなかのものだ、その子は。第一遠征隊は前線の主力で、通常は突破と難題を解決する先鋒部隊だ。でもそれも納得だ、ノルドにはそのような狼のような目をしているから、この仕事が彼にとって良い適合だろう。
唯一心配なのは、彼に渡したあの双刃の剣だ。ノルドもその剣の出来を褒めてくれたが、それはノルドのために特別に作ったわけではない。かつての私は剣造りでは誰にも負けない自信があったが、今は、その剣が高度な魔法の攻撃に耐えられるか、上位の魔物の鎧を斬り裂けるかどうか、自然に心配してしまう。戦場での武器は命の半分、私がノルドに渡した剣は信頼に足るものではない、それが悲しい。
この数日、剣造りを続けている。毎日、数十の失敗作を作り出している。
もう一つのニュースは、村の貴族紫玉が高値で落札されたことだった。所有者である花屋の芽子さんの写真も新聞に掲載されていた。標準的な美人で、黒いセミロングの髪を持つ彼女は、目を細めて幸せそうに笑っていた。25歳で、私より少し若いが、私には手に負えない恐ろしいキャラクターだ。その笑顔を通じて、彼女が何を考えているのか全く読み取れない。
その花の世話をした私も、少しは分け前をもらうべきだが、ある夜にこっそり花びらを摘んで矢を作ったせいで、罪悪感があり、断った。さようなら、貴族紫玉!お世話になった日々は楽しかった!
そして、私にとっては良くないニュースもある。鉄の価格が上昇した。たまに無料サービスを提供することはあるが、私は商人だ、製造コストを考慮しなければならない。鉄の価格上昇は大きくないが、良くない兆候だ。魔族討伐のための軍需品が増えたのだろうか。とにかく、私の武器も値上げしなければならない




