夢の国での出来事。寝ぼけていた事は一度だってありません。
いつもお読み下さりありがとうございます。
よろしくお願いします。
ここだけの話にしておいてくださいね。
実は、夢の国があるってご存知ですか?
寝て行くところじゃありませんよ?
夢の国では大きなネズミが案内してくれますよ。
私はそこで、大きなこびとに会いました。
7人の。
そして、腕を掴まれ叩かれました。
ニッコニコのごきげんな笑顔で。恐怖以外何もありませんでしたよ。
それ以来、夢は見なくなりました。
家族の付き添いとして行った夢の国。
パレード目当てなので、始まるまでぼけっと座っていました。
ふと気づくと、車椅子スペースのところに、見るからに具合が悪そうな若い女性がいました。
車椅子は園のを借りているようです。周りに知り合いはいない様子。
家族に「ちょっと行ってくる」と言い、私は女性の近くに行き「何かお手伝いありますか?」と、声を掛けた。
女性は一瞬驚いたが苦しそうに「すみません、カバンを取って下さい…」と言う。私は車椅子のハンドルのところにかけられたカバンを渡す。
女性はカバンの中から薬を出して、ペットボトルを取り出した。手に力が入らないのか、ふにふにしているので、私が開けてあげる。
「すみません…」と女性
「いいよ〜、一人?」
「はい…このパレード明日までなんです…どうしても見たくて…一人で来たんです…こんな時に発作が…」
「え?明日までなんだ。知らなかったよ。じゃあ私がそばにいるからさ、安心してゆっくり見てなよ」
「え…でも、誰かと一緒なんじゃないですか?」
「あー、ほら、そこにいるし、私別に見たいとかないから大丈夫なんだ」
「そうなんですか?…ありがとうございます…」
なーんて、話していたら。
「良かったわぁっ!私もね、この方具合悪そうだから心配していたのよー!あなたが声掛けなかったら私が掛けようかと思って見てたのよ!」
と言って、おばさんが割り込んできた。
びっくりする私と彼女。
「私もね、心配してたのよー」
おばさんが言う。
私は大人なので、そういう時はしっかりと大人の対応が出来るんですよ。
すっ…と、彼女とおばさんの間に立ち、おばさんに背を向けガン無視。
「お水もういらない?しまっとく?」
「はい…」
おばさんは離れて行きました。
何故、私があなたの対応をしないといけないのか。
私はそこまで優しくない。
パレードが始まるまで、私は彼女の友達に見えるように。一緒に来た人に見えるように。それでも彼女に負担にならない風にしていました。
彼女も、お薬を飲んで少し楽になったよう。
音楽が流れ、パレードが始まります。
「うえるかむ…うえるかむ…」
青い妖精が笑顔で迎えてくれます。
彼女も家族もパレードに夢中。
私はパレードを見ると必ず思い出す映像があります。
あのてっぺんに立つネズミが足を滑らせ、あそこから転がり落ちる映像。
「それからみんな腰に安全ベルトがつくようになったんだよね…」何度パレードを見てもいつも同じ事を思っています。
パレードが終わりました。
私は彼女に聞きます「さて、どこ行きたい?駅?保健室みたいな所行く?」
「え、でも、悪いです…」
「大丈夫、大丈夫。気にしないで平気だから」
私は家族を見ました。
家族がこちらを見ていたので、指と目で話します。
わたし。彼女。押してく。あなた。車。待つ。オケ?
コクリと頷く家族。
いいねー(笑)伝わった。
「よし、どこ行く?」
「…すみません救護室に行って下さい…」
救護室に行き、彼女を看護婦さんに託す。
「カバンここ置いておくよ?大丈夫?私行くね?気をつけて帰るんだよ?」
「はい、本当にありがとうございました」
その会話を聞いた看護婦さん、ちょっと怒ってる。
なんでかな?
看護婦さんが私に言う「あなたはどこに行くんです?」
「私は帰ります」そう言うと、凄くムッとしている?なんでー??
「あなたどういう関係ですか?」看護婦さんに聞かれた。
そこで彼女が「知らない人なんです。優しくしてくれたんです…本当にありがとうございました…」と言うと、看護婦さんが驚いて「え?知らない人なんですか?全く関係ない人?え?ありがとうございました」と、言った。
そうか。
看護婦さんは、こんなに具合の悪そうな人を残して帰る私に怒っていたのか。ごめんよ、知らない人なんだ。
その看護婦さんに「すみません、お願いしますね」と言ってその場を離れた。
車に戻ると家族が「もう大丈夫?」と言う。
「うん、待たせたね、帰ろ」
パレードより、工場の青白い夜景の方が好きだな…
ベイブリッジの辺りでいつもそう思う。
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました。
この話は、過去のエッセイ「男子中学生に説教する」の一週間くらい前にあった出来事です。
立て続けに人助けの様な事をして、私は悩みます。
私がする事は本当に人助けになっているのだろうか…。何故こんなに何度もそんな場面に遭遇するのか…。モヤモヤとしている私は、さらに人助けをします。
それはドアを開けるような、とても軽い事なのですが、助けた人に「thank you!アリガトね!助かった!」と言われ、モヤモヤがスーっと消えました。
thank you!アリガトね!助かった!
「イェーイ」みたいに軽く言われて楽になりました。
ちゃんと助けてあげられた…
それならこれからもまた、助けてあげようと思えました。




