無双を目指すために切り捨てられた男の物語(あらすじ)
田舎から武術で名を上げようと幼なじみの綾と田舎から出てきてた神谷。ふたりで達川流道場の門下生になろうとする。
達川流、戦乱時代において幾多の武勲を上げた達川薫の流れを汲み、太平の世においては徒手格闘に特化した武術道場である。師範は近衛部隊の教練を務めており、その卒業生に多くの逸材がおり、国家の中枢との繋がりもあった。
神谷は綾とともに達川流道場の門を叩き、師範代に門下生にしてくれるよう願い出た。
師範代は一瞥するだけで綾には素質があるが、神谷には素質がないと伝えた。そして綾のそばに寄り、神谷に侮蔑のまなざしを向けて、綾だけ門下生になることを許可し、神谷にはそのまま帰るように伝えた。
絶望する神谷は綾の顔を見るが、綾は目をそらしながら「ごめん、わたしは達川流を学びたいから、」と師範代とふたりで道場に消えていく。
玄関で立ち呆然とする神谷。
その後にやってきた他の門下生たちに邪険にされ、ひとり道場から立ち去る。
立川流道場から、幼なじみの綾からも拒絶された神谷は気が付けばバスの待合室で座り込んでいた。
このまま田舎に戻るかと考えるも綾の顔が浮かび、他の道場を探して門下生にしてもらおう、この街にいればまた綾とは会えるのだからと思いとどまった。
他の道場の門を叩き門下生にしてもらおうと頼むが、断られる神谷。田舎では常勝だっただけにさらに落ち込むのだった。
夕方になり街中の宿に戻ろうとすると綾を見かける。綾に声をかける神谷。神谷に気づいた綾は気まずい顔をしながら、疲れているからと去っていった。
昨日まであれだけ仲がよかった綾に拒否されて、涙が出そうになる神谷。宿に戻る気にもなれずまたバスの待合室に向かった。
そこでもう田舎に戻るかとおもっていたら、ひとりの人物が近づいてきた。その人はつばの大きい帽子を被り顔つきが分かりづらい風貌であった。
「君は昨日もここにいたね。昨日より落ち込んだ顔をしているが、何かあったのかい?」と。
神谷はその人物に達川流道場で自身は門下生になることを認められず、幼なじみだけ認められたこと。他の道場にも門下生にしてくれるよう頼んだが許可されなかったことをとつとつと話した。
その人は言う、なら私から武術を学ばないかと、達川流道場と比較にはならないが、私の手伝いをしながらであれば、宿泊や飯にもありつけるぞ、と。
この二日で心を折られ思考力のなくなった神谷はその提案に乗ることにした。
このふたりの出会いから武術活劇は始まりを迎えるのだった。
これを本格的に書くとすれば昔習った格闘技の描写やどんな修行して冒険するとかけっこう考えないといけないと。
あまりない世界観のもの書くって前例がないからしんどそう。