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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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武術大会予選前 前編 ショックとやる気

ね?次回予告はアテになりませんでしたよね?


もうアレは、次回予告という名の大喜利に近いですよ、えぇ。

これからはウケを狙ってみますかね?へへっ

 


「よし、エントリーに行くどー」



「ようやくだね。確か6部門に出るんだよね?」


「そそ。剣と弓、拳と刀。それと魔法と総合だな」


「全部優勝したらどうする? お祝いする?」


「する。新居で祝う」


「ド派手にやりたいね。ルナ君が優勝出来ると信じてるよ」


「ありがとう。じゃあちょっと行ってくる。一緒に来るか?」


「うん!」


「よし、なら行こうか。リル〜、行くぞ〜」



 少し離れた所でフーと話してたリルを呼ぶ。



「はい! 今行きます!」


「私も行きます!」


「いやフーは刀だぞ」


「そんなぁ......」


「フー、よく聞け。今のお前は目立つんだ。それも『凄く目立つ』んだ。それを理解してくれ」


「え〜? 目立ちますか?」


「目立つ」


「目立つね〜」


「注意は引きますね」



 だって今のフーはメイド服だからなぁ。巫女服ならまだ、ソルと殆ど同じ格好だからそこまで目立たないだろうけど、メイド服はなぁ......



「......しょうがないですねぇ。なら刀になりますよ」


「ん。それと武術大会では布都御魂剣を使うからな。その時はよろしく頼む」


『はい! 斬って斬って、斬りまくりますよ!』






 そうして俺達は、冒険者ギルドに来た。






「すみません、武術大会のエントリーをしたいのですが」


「はい、エントリーですね。注意事項をよく読み、こちらの紙に御記入ください」



 受付嬢に言われて、紙を見る。



 え〜っとなになに?『総合部門以外の出場したい3部門を選んでください』とな?



 あ......嫌な予感がする。受付嬢に聞きに行こう。




「あの、この部分って総合部門含めて4部門までしか出られないんですか?」


「はい。今回はそのようにさせていただいてます」


「......そうですか、ありがとうございます」




 やった。やってしまった。やらかしてしまった。




 とりあえず2人のところに戻ろう。



「あ〜あ......最悪だぁ」


「どうしたの?」



 リルをモフっていたソルが話しかけてくる。



「俺、鉱山で無駄にスキルレベルを上げてしまった......」


「ん? どういうこと?」


「大会に出れるの、総合含め4部門だけだってさ......」


「えっ......それは......辛いね」



 鉱山で死に物狂いでスキルレベルを上げたんだが、戦闘系なら2つも無駄になるわけだな。



「でもルナ君。それは無駄じゃないよ?」


「まぁ、そうだけどさぁ......はぁ、早めにエントリーしておけば良かった......」



 そうしておけば、必要なスキルは上限を解放してレベルを上げれたのになぁ。


 ......やっちまった。ルールを再確認しておけば良かったな。



「とりあえず書くか。弓術と闘術を捨てる」


「え? 闘術は分かるけど、弓術も捨てちゃうの?」


「あぁ。今1番使い慣れてる刀と、次点で剣。それと魔法だな。魔法は5属性もカンストさせたんだ、使いたい」



 ......よし、切り替えよう。さっきもソルが言ってたが、上げたスキルは無駄にならない。次の武術大会で出たらいいんだ。




「「でも気持ちは晴れない」かな?」


「よく分かったな」



 驚いた。まさか思考を切り替えるタイミングを読んだのか?



「ふっふっふ。私はルナ君のことなら分かるからね。そのショックはリルちゃんと遊んで癒すといいよ。私はその間に、情報を集めとくから」


「いいのか?」


「もちろん。あ、掲示板に出るから、こっちも少し情報を出すね。その都度書き込んでいいか聞くから」


「......ありがとう。頼む」



 今回は甘えよう。......いや、今回()甘えよう。







「よし、書けた」



 記入事項としては、名前、レベル、出場部門、入賞賞品のスキル書の詳細だな。

 詳細としては、『〇王』のスキルと属性魔法を書いた。

 魔法部門2位の上級魔法の魔導書は、多分ランダムなのかな?書く欄が無かった。



 俺が書いたのは『闘王』と『土属性魔法』だな。


 それぞれ持っていないのを書いた。




「では、これでお願いします」


「はい、確認しました。それでは再来週の雷の曜日に、ギルドに来てくださいね」


「はい」



 多分、転移とかでイベント会場に飛ばされるのかな?



「じゃあ遊ぶか、リル」


「はい! 父様」

 


 リルと遊んで、やる気チャージをしよう。



「どこで遊ぶの?」


「草原で全力疾走」


「おぉ......またハードな事を......」


「父様と走るの、楽しみです!」


「あぁ。それにAGIが4桁になったからな、足も早くなったぞ!」


『またはしゃぐんですね......私は使うので?』


「勿論。それでもリルのAGIには遠く及ばないがな」



 布都御魂剣の付与効果で全ステータスが1.5倍になるが、それでも1,500だ。そこに真ギュゲの1.3倍が合わさっても、1,950だ。


 それに対してリルのAGIは10,240だ。俺の約5倍のAGIだな。



「じゃあ、行こう。やる気を出すために」


『「「おー!」」』






 それから数時間、リルと一緒にペリクロ草原を走り回った。


 途中、ソルから『――載せていい?』って聞かれて、その返事とマサキへの小さな煽りを入れておいた。






「ぜぇ......ぜぇ......もう、無理......」


「お疲れ様。楽しかった?」


「楽し....かった....」


「楽しかったです! ありがとうございました、父様!」


「おう......良かった」


『よくここまで体力持ちましたねぇ。VITの壁を軽く超えて走り続けましたよね?』



 深呼吸して息を整える。



「......ふぅぅぅ......よし。それで体力の話だが、それは道場での経験だな。疲れるタイミングを知っていれば、小さく小さく休憩を挟むことで、少しでも長く走れるように教えられたんだよ」



 原理は教えてくれんかったけどな、師匠。

 それに後から来る疲れが半端じゃないから、遊び以外ではこんなことしたくない。



『そうなんですね〜』


「そうなんですよ、っと......よし、遊んでやる気も出たし、武術大会までは対人戦の練習だな」


「対人戦の練習? どうやってやるの?」


「そりゃあ勿論、対人戦闘経験を積めばいい」


「ん? どこで積むの?」



 これはあんまりよろしくないが......



「別ゲーで積む」


「えぇ!? 本当に!? VRなの?」


「モチのロン。FPSゲーだけど、大丈夫だろ。相手の位置取りを確認して戦略を推測したり、1対1の対人戦における意識の保ち方の再確認だな」


「な、なるほど......そんなゲームをやってるとは知らなかったよ」


「誰にも言ったことないからな。一応数人はフレンドがいるんだぜ?......あっちが引退してなければ」



 俺が昔にやっていたFPSのゲーム、『ファイアーシュート』は、よくある銃を使ってキルを稼ぐゲームなんだが、そこには俺の数少ないフレンドがいる。


 お互いに顔も本名も知らないが、(自称)とても仲の良い3人のフレンド達だ。



「もしまだやってたら、アイツらとやりあえば再確認くらいは出来るからな」


「そっか。明日までにはこっちに戻るんだよね?」


「そりゃあな。武術大会の為にやるのに、武術大会をすっぽかす訳にはいかんだろ」


「なら、私はここで待ってる。だから、感覚を取り戻して来てね? 絶対に優勝するんだよ?」





「絶対とは言いきれんが、優勝は狙うぞ」





 あと、1つ訂正したい。俺は別に衰えてる訳では無いはずだ。だから『感覚を取り戻す』のではなく、『再確認』なんだ。




 では宿屋に帰ってログアウトしたら、久しぶりに『ファイアーシュート』に復帰するとしますかな。





 元世界6位の、『アルテミス』として。


さぁ、ここに来てユアストから外れ、『月見里月斗』のお話が入る匂いがしてきました!


前回の後書き同様、このファイアーシュートのお話は170〜180話くらいで出てくる予定でした。

ぐちゃぐちゃにならない程度に、お話を組み替えますね!お楽しみに!



いつも評価、ブックマークをしていただきありがとうございます!

先日、ブックマークが100件を超えまして、感謝の限りです。

これからも、Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜をよろしくお願いします!

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