表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
97/492

武術大会に向けて 13(終) 地獄のレベル上げ

フラグ回収につき、私の頭は溶けました。(´・×・`)

 



「やぁルナ君! ご飯の時間だよ!」


「ありがとう。ソル、リル」


「進捗はどうですか? 父様」


「さっきフーに教えてもらって、全部覚えたよ」


「「え?」」



 フーの問題の出し方が絶妙に上手く、答えをちゃんと理解すると、魔導書に書いてあること以上に知識が入るのだ。



「どうてすか? ソルさん、リルさん。私の力を思い知りましたか?」


「す、凄いね。私は生産期間全部使ってようやく覚えたけど、たった3時間ちょっとで終わらせちゃうのはビックリだよ。それとフーちゃん、ルナ君に教えてあげてくれてありがとう」


「知識面と戦闘面が二極化されてるんですね。お疲れ様でした」



 絶妙に棘を刺していくリルさん、マジパネェっす。



「リルさんの言葉はともかく、ソルさん。ありがとうございます!」



 上手く回避したな、フー。



「ふふっ、ルナ君がどんどん強くなるね?......それじゃあ、ご飯にしよう!」






 ソル達の作ったご飯は、可愛らしいオムライスでした。






「「「「ごちそうさまでした!」」」」


「美味しかった。本当にありがとう、2人とも」


「お粗末さまでした。そんなルナ君にはまた作ってあげよう」


「それは嬉しい」


「父様父様」


「はいなんでしょう?」



 リルのちょんちょんタイムだ。これは数少ないおねだりの予兆か!?



「どこに遊びに行きますか?」



 ですよね、知ってましたよ。えぇ。朝に言ったもん『いっぱい遊ぼう』って。



「そうだな......今回は鉱山にでも行くか? 行ったことのある場所かつ、行った回数が少ないのってあそこくらいだろ?」


「鉱山か、いいね! 金属も宝石も手に入るし、涼しいもんね!」



 そう、最近暑くなってきたんだよな。これは夏にイベントがある事を示唆してるのかな?



「いいですね! 鉱山に行くとなりますと、父様は魔法のレベル上げですか?」


「そうだな。念の為に『魔剣術』とかのレベルも上げておきたいから、結構長いことモンスターで遊ぶことになるな」



 遊びにレベル上げ、一石二鳥の鉱山掃討!



「私は初めての鉱山ですね。楽しみです!」



 あ、そっか。前に来た時は布都御魂剣を持ってなかったもんな。



「......楽しみにしてるといい。でも万が一に備えて、刀になっとけよ?」


「もちろんですよ! 私がいたら3秒で死ぬ自信がありますもん」



 それは流石に過小評価だろうが、慎重になるのは良い事だろう。



「じゃ、行くか」


「うん!」


「はい!」


「レッツゴー!」





 それから、軽くマナポーション(1個50L)を300個ほど買ってから、馬車乗り場に来た。







「いらっしゃい! 鉱山行きだが、乗るかい?」


「3人分でお願いします」


「あいよ! 直ぐに出るから乗りな!」



 御者台のおっちゃんに300Lを渡してから馬車に乗った。



「おぉ、今回は相乗りじゃないんだな」


「あれじゃない? 大会前日だから、みんな生産とか狩りに出掛けてるんじゃない?」


「かもな。ま、気楽に行けるから楽だな」



 人が多い場所は好かんのだ。



『意外に広いですね、この馬車』


「そりゃそうだろう。重鎧を着てるやつが乗って、馬車が動けなかったら意味が無いからな」


『確かにそうですね!』



 そうして雑談しながら考えた。



 今回はどんな順番で魔法を使うのか、『不死鳥化』はどうしようかな、とかな。





「着いたぞ! 気を付けてな!」


「「「ありがとうございました!」」」


「おう!」



 馬車は王都へ帰って行った。



「うし、早速やるか!」


「「おー!」」


『血気盛んですね〜!』




 まぁ、10代ですから。好奇心も体力も有り余ってるでござるよ。




「あ、初っ端からゴーレムじゃん」


「これは運がないね。どうするの?」


「簡単だ、レベル1の魔法のサンドバッグになってもらう。ってな訳で『イグニスアロー』! 足を溶かせ!」



 俺は早速ロックゴーレム君に魔法を飛ばす。



「え? それ自然魔法じゃないの?」


「そりゃあ、まずは動きを封じないと魔法で殴れないだろう?」


「あぁ、そうだね」



『ゴゴゴ......ゴゴ』



「ん。完璧」


「......ねぇルナ君、私天才かもしれない」


「あ、また? どうした?」



 時々訪れる、ソルの天才タイムが始まったか。



「ステラで回復させながら攻撃したら、無限にスキルレベルを上げられない?」




「......そうだな。太陽光が入れば、それは出来たかもしれんな」



 残念ながらそれは既にやった事があるし、欠点も知っている。



「あそっか。太陽光が要るんだったね。忘れてた!」



 くっ! めちゃくちゃ可愛いな。撫でたいぞ。



「......よし、じゃあ魔法連発するか。『ファイヤボール』『ウォーターボール』『ウィンドボム』『アイスニードル』『サンダー』」



 フーの言う、初級攻撃型の魔法全てを一気に使ってみた。




 ドッバァァァン! と豪快な音を立てて、魔法の塊はゴーレムにぶつかった。



『ゴゴ、ゴゴゴ!』



「ま、倒せないよな」



「そんなに魔法使って大丈夫なの!?」


『そうですよ! いくら私を装備して魔力があるからって、今のは危険ですよ!』


「え? 何が?」



 何を言うてはるんや? 2人は。



「魔法って一度に使えるのは2つが限界って、ルヴィちゃんが言ってたよ!」


『魔法は1つ使うだけでかなりの集中力を必要としますから、2つから3つまでが限界です。それ以上となると、処理に耐えられなくなって頭痛がするはずですよ!』


「えぇ? 頭痛なんてした事ないぞ? それとルヴィさんの話って事は、俺のスキルに何かヒントがあるんじゃないのか?」



『手加減』ショックの再来かな?



『いえ、ありません。これは使用者の集中力に完全に依存しますので、INTがかなり高いか、そもそもの集中力が高いかの問題......あっ!』


「それだね。ルナ君本来の集中力がおかしいんだね」


「俺、おかしい? マジで?」


「普通の人より優れて.....るね! しかも、集中力だから誇れるよ!.....多分」


「ホントか? それは嬉しいな。なら自信を持って魔法を連発できる」



『「いや、危険だって!」』


「えぇ? いいじゃん。長所は伸ばさなきゃ。それに大会でもこれぐらいは出来ないと、他のやつに負けるかもしれんしな」


「そうです。父様の言う通りですよ? 出来ることを増やすことと、既にできることを伸ばすのは大切な事です」



 お、リルからの援護射撃が来た。



「まぁ、それなら。でも異常があったら言ってね?」


「あぁ。直ぐに相談するよ」


『ルナさん、マジでヤベー奴でしたね』


「その言い方は泣くぞ? まぁ、ゴーレムをボコボコにして解消するけどさ」



 陰で言われずに、面と向かって言われるならまだ別の事をやって発散できる。



 俺はマナポーションを飲んでMPを回復させてから、ゴーレムと向き合う。



「それ、ゴーレム君。ペチペチとシバいてやる。『ファイアボム』『ウォーターボム』『ウィンドボム』『アイスニードル』『ファイアブレス』」



 雷属性は既にレベルが高いから、代わりに『龍魔法』をぶち込んだ。




 するとファイアブレスを唱えた瞬間、俺の目の前に赤黒い大きな魔法陣が出てきた。これは任意で発動する感じかな?




「あれ? 魔法呑まれてない?」


「呑まれたね。消えちゃった」


『龍魔法に魔力を乱されたんでしょうね。相性が悪いんですよ、基本属性と龍魔法は』


「俺、そういうのはもっと早く知りたかったな。まぁとりあえず、発射!」



 ファイアブレスを発動すると――



 ゴオォォォォ!!! って音を立てながら魔法陣から炎が出て、ゴーレム君に直撃する。



『ゴ......』



 ゴーレム君が完全に溶けてしまった。



「「「うわぁ......」」」


『流石の威力ですね! 龍は人間に比べると、如何に強いかが分かります』



 ドラゴン......すげぇ!!



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ロックゴーレム』を討伐しました。

『鉄鉱石』×3入手しました。


『火属性魔法』スキルレベルが25上がりました。

『水属性魔法』スキルレベルが25上がりました。

『風属性魔法』スキルレベルが25上がりました。

『雷属性魔法』スキルレベルが3上がりました。

『氷属性魔法』スキルレベルが25上がりました。

『龍魔法』スキルレベルが12上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「うるさっ!!!」



 ドロップも渋い上にスキルレベル上昇のログがうるさいわ!



「......リザルトは後で纏めてチェックだな」


「それ、帰る時に泣きを見るやつだね」


「いいんだ......俺の頭が死ぬよりは良い」


『魔法に耐えられて、自身の強化には耐えられないとか面白いですね〜』


「ええんよ、これで」




 殆ど同じ文字の羅列を毎回見せられるより、後で一気に来た方が楽だ。

 喉元過ぎれば熱さを忘れる、的な感じだろ。







 それからミッチリ8時間ほど、鉱山内のモンスターを倒しまくった。


 それはまるで、夏休みの宿題を最終日にやるような、そんな地獄だった。







「リルラッシュ、僕はもう疲れたよ......」


「お疲れ様でした。父様は頑張りました」


「マナポーションを使い切るって、結構ヤバい事をしたよね。350本くらいだっけ?」


「......384本だな」


「MP換算384,000ね......もう、ちゃんと休憩せずに遊び回るからだよ?」


『子供みたいにはしゃいで魔法使ってましたね!』


「「いや、子供だから」」


『そうなんですか?』


「こちとら17の人生ペーペーやぞ」


『え......ホントです? 中々に濃い経験を積んでますね......』



 意外だったのかな?




「まぁ、濃いっちゃ濃いが、恋もしてるからな」




『何言ってんですか』


「ふふふっ! 嬉しい」


「これが『ギャグ』というやつですか?」



 ......なんか悲しくなってきた。リザルトでも見て脳をリセットするか。



 あ......嫌な予感がする。端数とか、いらない物は捨てる設定にしておこっと。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ロックゴーレム』×297討伐しました。

『ダークバット』×539討伐しました。

『ドゥルムゴブリン』×2312討伐しました。

『ルビー:ジュエルゴーレム』×3討伐しました。

『サファイア:ジュエルゴーレム』×2討伐しました。

『エメラルド:ジュエルゴーレム』×5討伐しました。

『ダイヤモンド:ジュエルゴーレム』を討伐しました。


『鉄鉱石』×1400入手しました。

『コウモリの牙』×900入手しました。

『錆び付いた剣』×2000入手しました。

『ルビー』×180入手しました。

『サファイア』×160入手しました。

『エメラルド』×220入手しました。

『ダイヤモンド』×32入手しました。


 レベルが7上がりました。70SP入手しました。


『魔剣術』スキルレベルが61上がりました。

『魔弓術』スキルレベルが43上がりました。

『武闘術』スキルレベルが48上がりました。

『刀王』スキルレベルが17上がりました。

『魔刀術』スキルレベルが99上がりました。


『火属性魔法』のスキルレベルが74上がりました。

『水属性魔法』スキルレベルが74上がりました。

『風属性魔法』スキルレベルが74上がりました。

『雷属性魔法』スキルレベルが12上がりました。

『氷属性魔法』スキルレベルが74上がりました。

『自然魔法』スキルレベルが3上がりました。

『龍魔法』スキルレベルが81上がりました。


 称号『ドゥルム鉱山の殲滅者』を獲得しました。

 称号『ジョーカー』を獲得しました。

 称号『ジュエラー』を獲得しました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「あばばばばばば」


「だ、大丈夫!?」


「父様!?」


『あ〜あ、全部流しちゃったんですね......』



 情報量が......多すぎ......る............



「......数字、多いなぁ」


「ねぇ、私にも見せもらってもいい?」


「どうぞ」



 ソルにリザルト画面を飛ばした。



「うわぁ......私のより数倍縦長だね」


「もう色んなスキルを使って倒さない......」


「教訓を得たね。これから気を付けるしかないよ」


「はい。リザルト画面の分割とか、色々対処法を考える事にする」




「それがいいよ。で、ルナ君。これでレベル上げは終わり?」


「あぁ。龍魔法は隠し玉だし、魔剣術とかは総合部門での小さな手札だからな。これで一旦、レベル上げは終わりだ」


「そっか。お疲れ様だね」





「ありがとう。大会にエントリーしたら、後はゆっくり戦略を練るとしよう」





 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv72→79

 所持金:820,540L→805,240L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E) 魔法士


 HP:810→880

 MP:1,310→1,380<500>

 STR:2,730→2,800(200SP)

 INT: 730→800

 VIT: 1,230→1,300(50SP)

 DEX: 2,230→2,300(150SP)

 AGI: 930→1,000(20SP)

 LUC:365→400

 CRT:50(限界値)


 残りSP:300→370


『取得スキル』


 戦闘系


『剣王』Lv100

『魔剣術』Lv1→62

『王弓』Lv100

『魔弓術』Lv1→44

『武闘術』Lv52→100

『刀王』Lv83→100

『魔刀術』Lv1→100

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『火属性魔法』Lv1→100

『水属性魔法』Lv1→100

『風属性魔法』Lv1→100

『雷属性魔法』Lv85→100

『氷属性魔法』Lv1→100

『自然魔法』Lv97→100

『龍魔法』Lv1→94

『古代魔法』Lv1


 以下省略

 ━━━━━━━━━━━━━━━

本当に夏休み最終日にやる宿題の如く、怒涛の勢いでスキルレベルを上げましたね、ルナ君。私は辛いよ。


次回!『掲示板 5』です!主に対ルナ君の作戦会議ですかね?お楽しみに!



ひょーか、ぶっくまーく感謝です。これからも楽しんでいただけるとうれしーです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ