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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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武術大会に向けて 5 工程が多い!

帰ってきた準備編

 



「「ごちそうさまでした」」



 陽菜と一緒にお昼ご飯を作った。今日は簡単にドリアにした。手軽に作れて美味しいからな。

 まぁ、ちゃんと冷まさないと火傷するけど......




 そして今、食器を洗いながら陽菜と話している。




「そういえば刀ってどうやって作るんだろうな」


「え? そこから?」


「あぁ。手入れの方法とかは教えてもらったけど、流石に作り方は知らない。だから陽菜がログインするまでに調べておく」



 返答、状況、改善策。今必要な答えることを全て述べたぜ!



「分かった! もし手伝いが必要だったら私がするからね?」


「あぁ。その時は頼むよ」



 はぁ、2人で洗い物をすると、すぐに終わるな......もう少し一緒にいたいところだ。




「それじゃあ私は帰るね? 今日もありがとう! ごちそうさま!」


「こちらこそありがとう。楽しかったよ」




 陽菜が帰っていきました。......つらい。




 うわぁん! 心の変化って残酷だ〜! なんで好きを意識しただけでこんなに考え方が変わるんだよ!



「刀ァ! お前にこの気持ちが分かるかぁ!」



 刀を作る時、気持ちが溢れるぞ? これ。


 ま、いっか!




 それから20分程調べたあと、ユアストにログインした。






「おはよう世界」


「おはようございます父様。今日から刀作りですか?」


「おはようリル。刀作りでござるよ」



 うん、リルは今日もモフモフだ。


 そうだ、短刀とか作れたら、忍者っぽい格好をするのもありだな!......ってか既にいそう、忍者っぽいやつ。



「ソルは「今来たよ!」......おはようさん」



 凄いタイミングゥ! 隣のベッドに目を向けた瞬間に現れたぞ。



「じゃあ早速行きますか、ジャパーニーズソードを作りに」


「おー!」


「お、おー?」



 日本刀の作り方を調べた時に、英訳も出てきたのでそこで知った。




 生産所にて――




「まず玉鋼を作るどー」



 玉鋼は刀の材料だからね。超重要。



「はい先生!」


「はいソル君」


「どうやって玉鋼を作るんでしょうか!」


「ふむ、良い質問だ。本来玉鋼は砂鉄と炭を使って、『たたら製鉄』という方法で作るようだ。だが、ここではもっと簡単にできる。それは何か?......そう、『錬金術』だ」


「錬金術で玉鋼が出来るんですか? それに、材料の炭はあるのでしょうか!」


「錬金術で出来るはずだ。それと炭は無い。今から作るんだ」




 学校の先生ってどんな気持ちなんだろうな。





「なんですか? この茶番は......」


「「茶番じゃない / よ! 立派なコミュニケーションだ / よ!」」



 もう、リルは変な事を言ってからに......



「じゃ、気を取り直して炭を作るか。今回はどうせだし、『上質木材』を使っちゃおっと」


「あ〜それね。確か上質木材って家具が出来るんだってね? 既に作った人がいるみたいだよ。語り人で」


「へぇ〜凄い人がいたもんだな〜」



 家具になるのはアイテムの説明で知ってたが、既に作った人がいたとは。置き場所が無かろうに......



「ま、それ今日犬子(こんにちわんこ)さんなんだけどね」


「へぇ......へ?」



 あの人そんな事までしてるのか! すげぇな!



「なんかね、大会前に息抜きで『木工』スキルに手を出したらしいよ?」


「そうか。ってかあの人はどの部門に出るんだろうな?」


「えっとね、調べてみる。......出た、総合と闘術と剣術だって」


「3部門か。楽しみだな」





 ってそんな話してる場合じゃなかった。






「木材木材〜♪」


「そういえばどうやってそれ木炭にするの? あっ、具体的な方法ね」


「魔法だよ。......そのままの意味で」



 よくある『どうやってできたの!?』『魔法だよ(キラッ)』ってヤツではない。本当にそのまんま魔法を使う。



「見ててな? まず木材を入れて、次に『イグニスアロー』『アウラ』」



『手加減』スキルをフルで使って300度程の安定した炎を炉に入れた。温度は多分、300度くらいになってるだろう。知らんけど。



「んでもって、更に『サーキュレーション』」



 コイツで炉内の空気を少なくする。こうすることで、木材の水蒸気とガスだけが抜けて、木炭が出来るはずだ。



「ヨシッ! でっきった!」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『上質な木炭』Rare:7

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ほら、こんなもんよ」



 ぶっつけ本番だけど上手くいった。嬉しい!



「なるほど、サーキュレーションで上手く蒸し焼きにしてるんだね。凄く汎用性高い魔法だね!」


「その分、作るの大変だったけどな。役に立ってくれて何よりだ」




 これで玉鋼の材料の『炭』が出来た。




「よし、そんでもってこの木炭と砂鉄に錬金術をかける」



 砂鉄の入った器を取り出し、錬金術をかける。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『砂鉄』と『上質な木炭』を合金にしますか?


 消費MP:200


 成功率:100%

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 良い成功率だ。


 確率なんてのは0パーセントか100パーセントしか信じられないんだよ。80パーセントとか、1番信じられない確率だからな。


 おのれハイド〇ポンプ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『砂鉄』と『上質な木炭』の合金化に成功しました。


『玉鋼』Rare:10を作成しました。


『錬金術』スキルレベルが6上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「た゛〜ま゛〜は゛〜が゛〜ね゛〜」



 某猫型ロボットのようなダミ声で言った。



「やったね〜! ここまで長かったね!」


「しかも、これはまだ武器になりませんものね。刀って、作るのが大変なんですね」


「普通の剣も大変だけどな。それを加味しても、刀は作るのが難しいけどな〜」




 それにしても




「玉鋼を作るまでの工程が多かった。普通の剣ならゴブリン倒して錆剣ゲットして、溶かして鍛造して完成なのに......刀はまず、玉鋼の段階で工程が多い!」


「そもそも砂鉄を集める方法が難しい。磁石なんて売ってるの見た事ないし、あったとしてもかなり小さいだろう。

 そんでもって次は炭を作らないとなんねぇ。この時点で火か風か土か雷の魔法が必要って、条件が厳しすぎだろう!」



『自然魔法』ありがとう! そして炭の材料とスキル書を落としてくれたマネーレトレント君、ありがとう!!






「そう考えたら刀ってかなり貴重?」




「貴重っていうか手間がかかる分、高価だな。......いや、玉鋼から刀にするのが高難度とするなら貴重かもしれん」


「どちらにせよ大丈夫です。父様なら出来ますよ!」



 謎の自信をありがとう、リル。モフらせておくれ。



「がんばる〜」


「ありがとうございます〜」


「ねぇルナ君、凄いことに気付いちゃった」



 およ? ソルの唐突な天才的発想が来たか?



「どうした?」


「刀って、聖剣になるのかな」


「......なるんじゃね?」



 またとんでもない事を言ったな。刀で聖剣って......いや、刀は刀剣とも言うから聖剣もアリか。



「じゃあ玉鋼1号君から、聖剣になるか試してみるか」


「ごめんね? また変な事言って......」


「いやいや気にするな。それに、ソルやリルにも刀を作る予定だったからな。想いの込め方を知れるのは丁度いい」



 聖魔剣の刀とか、ロマンあるしな! ふはは!






「それじゃあ玉鋼、量産しますかね」





 玉鋼1つにつき、50個の砂鉄を使うので、合計80個の玉鋼が出来た。






 ――これは何ヶ月も後の話だが、魔法を使った砂鉄採取は『砂地獄』と呼ばれるようになったそうな。





 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv70


『取得スキル』


 戦闘系


『剣王』Lv97

『王弓』Lv89

『武闘術』Lv1

『刀王』Lv1

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『雷属性魔法』Lv34

『自然魔法』Lv62

『龍魔法』Lv1

『古代魔法』Lv1


 生産系


『神匠鍛冶』Lv100

『神匠:金細工』Lv100

『裁縫』Lv98

『調薬』Lv1

『神匠:付与』Lv100

『木工』Lv1

『料理』Lv15

『錬金術』Lv41→72


 その他


『テイム』Lv2

『不死鳥化』Lv1


<>内アクセサリーの固定増加値

 ━━━━━━━━━━━━━━━

刀は一応、まだ未開放エリアの武器ですからね.....



次回はルナ君、刀を作る.....予定です。

余談ですが、『刀を作る』と『刀を打つ』ってどちらが正しいのでしょうかね?次回の前書きに書きたいと思います。



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作者Twitter

くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!

https://twitter.com/yuzuame_narou

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