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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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鉱山へピクニック!〜〇〇を添えて〜 後編

誤字脱字が.....止まら、ない.....です。

 



『ペリクロ草原』から『ドゥルム鉱山』へ歩いている最中――






「あ〜はいはい。なるほど」


「どうしたの?」


「なんか更に新しい魔法を入手したんだけどな、使えない事が分かった」



 古代魔法。こいつはかなりの曲者だった。



「最初に覚えた魔法の消費MPがな......多いんだ」


「どれくらい? 2000?」


「......ん」


「え?」


「20万.....」



 最初に覚えた古代魔法、『空間生成』こいつの消費MPが20万なんだ。バカだね。



「に、20万? 2万じゃなくて?......いや、2万でもおかしいんだけど」


「バッチリカッチリ20万だ。これは多分、エンドコンテンツ的なやつだろ」


「あ〜なるほど。それなら理解できるね」



 まぁ、エンドコンテンツだとしたら見つけるのが早すぎるんだけどな。

 俺の取得スキル欄に『古代魔法』がレベル1でずっと居座ることになるの、少し悲しいな。



「『龍魔法』は......使えそうだな」


「だね。『ファイアブレス』で600MPならまだ使えるよね」



『古代魔法』先輩のインパクトが強すぎて、龍魔法の600MPが少なく感じる。



「この魔法はまだ使える部類だから鍛えないとな〜」



 総合部門で隠し技として使いたい。雷はワイバーン戦の時に、とんでもない音と共にバレただろうからな。念には念を、だ。





 


 そして歩く事数十分――







「「着いた〜!!」」


「着きましたね〜」



 やっとこさ鉱山に着いた。遠かった〜



「もうお昼を少し過ぎたとこだし、お弁当食べよっか」


「だな、そうするか」


「はい、そうしましょう!」






「ほい、『ルナちゃん特製スイーツ☆サンド』だ。多分デザート枠だな」


「ねぇ、態々名前を言う辺り、実はその名前気に入ってる?」


「まっさか〜!!............はい、ほんの少し気に入っています」


「んうぅ。それ、諦めじゃなくて吹っ切れてるんじゃないかな」



 んうぅ!? んうぅって初めて聞いたぞ!?


 ......うん、そんな事は今はどうでもいいや。



「まぁ、いいだろ? もしこれからアイテムの販売要素が追加されたら『ルナちゃん特製』シリーズで売るのもいいかもしれないしな」


「うん、一旦落ち着こうね」






 ......少し落ち着いてから、お弁当タイムをしました。







「「「ごちそうさまでした」」」



 サンドイッチ、美味しかったです。また食べたいです。



「さて、本来の目的を果たすか」


「だね! 忘れるところだったよ」



 さぁさぁみんな大好き砂鉄採取のお時間だ。



「これって......鉱山内で使った方がいいのか?」


「あっ、う〜んどうだろうね? 試しに外で1回使ってみる?」


「だな、そうしようか。リル、周囲の警戒頼む」


「はい! お任せ下さい」



 さて、どうやってマグナを使ったものか。


 今は鉱山と草原の境界にいるから、ここら一帯を魔法の板で地面に押し付けてみるか。


 こんな事になるなら魔法を作る時のイメージを個体にしておけば良かった。なんで現象でイメージを固めたのか......はぁ。




「『マグナ』! とりあえず全開で!」



 バチバチッ! っと音を立て、雷で出来た15m四方の板が生成される。



「は? これどうすんの?」


「触れ......なさそうかな?」


「触ってみるか。磁力の塊みたいなもんだし、多分無理だろ」



 覚悟を決めてマグナを持ってみる。



「お? おぉ! めちゃくちゃ軽い!......でもデカすぎだな。小さくしま〜す」



 15cm四方まで小さくした。さようなら、俺のMP達。



「ほら、ソルも持ってみるか?」


「うん! どんな感じ?」



 ソルにマグナを渡す。すると――



「「あれ?」」



 マグナはソルをすり抜けて落ちた。



「父様、それは魔法の使用者しか使えない部類のものだと思います」


「あ〜なるほど。あの謎理論が働いているわけだな」



 考えても見るか。本来目に見えないはずの磁力が雷で出来た板になった上に、手で持てるなんておかしいもんな。



「う〜ん、残念。私も何かしたいな〜」


「そうだな............何も思いつかないな」



 はぁ......ソルの事を考えていなかった。反省だ。どんな物事にも第2のプランを考えるべきだったな。



「ごめんソル。考えが足りなかった。すぐに終わらしてくる」


「ふふっ、大丈夫だよ? 何かしたいとは言ったけど、別に何もしなくてもルナ君と一緒にいれるなら大丈夫だから」


「ありがとう」



 次に一緒に何かするときは、もっと色々考えてからするようにしよう。



「じゃあもう1つ、『マグナ』!」



 両手にマグナを持てばその分効率が上がる......よね? って言うか砂鉄採れる?


 ......マグナを鉱山側の地面に近づけてみる。




 すると『ピタッ!』とマグナに砂鉄が集まってきた。




「「「おぉ〜」」」




 謎の感動が生まれた。やはり砂鉄採取は楽しいな。




「でも、これはどうやったらアイテム化するんだ?」


「「さぁ?」」



 困った。このままじゃただ砂鉄が集まっただけで、アイテムになっていない。どうすればいいんだろう。



「まぁ、このゲーム的に必要なのは......『器』かな」


「なるほど。それは可能性が高そうだね! でも、ルナ君は砂鉄を入れるものを持ってるの? 私は無いよ!」


「俺も無いな。無いということは作るしかないな」


「え? 外で生産するの?」


「そうだ。一応鉄は少しあるし、道具は常に持ち歩いている。あとは周囲の安全を......2人に任せていいか?」


「うん! まっかせて!」


「勿論です」



 ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいだ。用意の悪い俺でごめんよ......



「ありがとう。じゃあすぐに作るから」




 20分後――




「出来た。2人ともありがとう」


「どういたしまして、かな? 特に敵は来なかったからね」


「お疲れ様です父様」


「そっちもお疲れ様。それじゃあ早速砂鉄を集めつつ、こいつに入れてくか」

 


 今回作った砂鉄用の器はこんな感じ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『非磁性の容器』Rare:9 製作者:ルナ


 内容物:なし

 付与効果:『非磁性』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 徳利(とっくり)の様な形状の器だ。これなら持つ時に落としにくいだろうからな。


 それと『非磁性』ってのはマグナとかにくっ付かなくする効果だな。適当にイメージしたら出来た。




 そしてマグナで砂鉄を集め、器に入れると――




 ━━━━━━━━━━━━━━━

 内容物:『砂鉄』×2

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「採れたぞぉ!!」


「やったねルナちゃん!」


「それはやめて?」



 平気な顔でとんでもねぇ事を言いやがったな。



「それは......それはアカンよ。僕の心は傷ついた! 1パーセント程」


「全然問題なさそうだね」


「まぁな。この程度の傷だったらソルとリルの力で修復よゆ〜」




 そんな軽口を叩きながら砂鉄を集めていく。








「よいせ、っと。こんなもんでいいか」




 昼から夕方まで砂鉄を集めた結果、4000個ほどの砂鉄が採れた。


 いやね、器の表記には4000と書いてあるが、砂鉄1が大体小さじ1杯程の量だった。だから砂鉄を水と同じ重さとするなら、約20kg程の砂鉄が集まった。




 いや〜砂鉄を集めるの、かなり疲れた。でも今後はこれを繰り返すことになるんだろうな......




「お疲れ様、ルナ君。中々時間かかったね」


「そうだな、今回はありがとな。リルも見張っててくれてありがとう」


「お役に立てて何よりです」




 2人には感謝が尽きないな。




「じゃあ帰るか。ソル、あっち(リアル)で一緒にお昼食べるか?」


「うん! 後でそっちに行くね!」






 さぁ、ログアウトしたら昼ご飯を陽菜と食べて、その後に刀を作るとするか。

ピクニック編の〇〇に砂鉄を入れるかワイバーンを入れるか悩んだ結果、〇〇にしちゃいました。

えぇ、選ぶ事から逃げたのです。私は。


ソルさんの「んうぅ」の時の表情は、頑張って想像するしかありません。私に絵の才能があれば、Twitterの方で載せるんですけどね.....


あ、次回から再開する武術大会の準備編ですが、そうですね.....ルナ君のせいで半分程悲しい事になるんですよね。早く気づいて、ルナ君!ソルさんもルールを再確認してあげてー!



ではでは評価・ブックマーク宜しくお願いします!

誤字脱字報告、とても助かってます!.....本当に。


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