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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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鉱山へピクニック!〜○○を添えて〜 前編

長くなった上に終わりませんでした☆

 



「はい、ピクニックに行く前に弁当作るぞ〜」


「「は~い」」


「って事で生産所へゴー!」






 生産所の厨房にて――






「またサンドイッチを作ろうか」


「分かった! 今回の私は沢山の食材があるからね。楽しみにしてて!」



 そういや弁当にワイバーンの肉を使ってたな。



「わ〜い、た〜のしみ〜」


「凄いね。初めて99パーセント感情の篭ってない『たのしみ』を聞いたよ」


「いや、割とマジで楽しみだぞ。ソルの作る料理は美味しいからな」



 リアルでもゲームでもお料理上手なソルさん。いつも尊敬してます。



「そ、そう?......なら良かった」


「では始めますかな。リルはどっちと一緒にやる?」


「今回も母様で」


「............そうか」


「思春期リルちゃん」


「いやそれ俺らだろ」


「た、確かに!」




 絶対適当喋ってたな? 久しぶりにツッコんだ気がする。

 ......全く、リルがそっちに着いたからといって俺は悲しくない......もん。




「はい、料理開始〜」



 グダグダだが、弁当作りが始まった。



「......閃いた。録画しよう」



 後で見返したら料理名が『ルナちゃん特製』になる理由が分かるかもしれない。


 そうと決まればやる事は決まっている。




「今回作るのはスイーツサンドでございます。材料はコチラ」




 そう、料理動画風だ。ちょっとテンションがおかしいだけで、何も問題は無い。




「はい、1斤のパンに果物が沢山、食品店に売ってた、何とか牛の生クリームと砂糖です。牛の名前を忘れました」



 こればっかりはマジで忘れている。何か、微妙な名前だったんだが......ダメだ、思い出せん。



「まずはパンを切ります。......包丁も自作したいと今思いました。えぇ」



 パンを薄く切り、耳を切った時に少しボロっとなった。


 リアルでの家の包丁は切れ味が良いのを使ってるので、少しボロっとなると違和感が大きい。


 という訳で、今度包丁を作ろう。ストレスを少しでも減らしていきたい。



「料理に手間を惜しまない。それは包丁選びでも」



 良い切れ味の包丁はそれだけで幸せになれます。



「はい、パンの耳を切ったらそれぞれ三角形になるように切ります......切ったらこいつらは保存で」


「次、挟むヤツらを切り刻んで行く......前にクリームを泡立たてておこう」



 果物を切るのはすぐに出来るが、クリームを泡立てるのは時間がかかるからな。

 もし、果物に酸化とかの劣化の要素があるなら、先に泡立たてておかないと劣化してしまう可能性が高いからな。



「......ハンドミキサーの有難みを実感した。はい、頑張りま〜す」



 唸れ俺のDEX!!!



 ......というのは嘘で、クリームをすぐに泡立出せるために氷水を使う。


 大きなボウルに氷水と塩を入れ、その上に中ぐらいのボウルを置き、そこへ生クリームを入れる。


 後は混ぜるだけだ。




 10分後――




「出来た。やばい、そろそろソル達も完成しそう」



 出来たクリームをインベントリに入れ、果物を出す。

 こんな時にも輝くのがインベントリ操作技術だ。



「はい。イチゴみたいなヤツとか、バフアイテムのリンゴとか色々あるけど、こいつら全部を切っていきます」






「はい切りました。後は切ったパンにクリームを塗って、果物を挟んだら完成で〜す」



「〜♪」



 俺は鼻歌を歌いながら、果物をサンドしていった。




「完成!」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ルナちゃん特製スイーツ☆サンド』Rare:9

 製作者:ルナ

 食べると5分間、全ステータスが1.01倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━




「クソがぁ!!」




 録画停止ボタンを押した。もうやだこのゲーム......




「ど、どうしたの?」



 2人が見に来ました。もういいよ、この結果を笑ってくれ。



「はいどうぞ」


「「あ〜」」


「そういえば前もこんな感じだったね」


「名前よりも料理本体の方が大事です」



 本体とか言うなよ......悲しくなるだろ?



「よし、諦めよう。人間諦めが大事って前にテレビで言ってた」


「まぁまぁ。それじゃあ、私達の方も出来たし鉱山に行く?」


「あぁ......」


「楽しみですね!」







 サンドイッチを持って鉱山に行く......徒歩で。





「そういえば鉱山の前も草原なのか」


「だよだよ! だから狩りもしつつ行こ?」


「アルテの試射も出来るし丁度いいな」




 俺、『必中』の効果を自分で使ったことないからな、楽しみだ。





 草原を歩くこと数分。




 バサッ! バサッ!




「なぁソル。なんか前にも似たような音がしなかったか?」


「そう言えばあったね。あの時はカラスが降りてきたんだっけ?」




 バサッ!! バサッ!!





「そうそう。んでさ、ここってあのカラス出たっけ?」


「出るらしいよ。名前から『インフィル』が抜けた、ただの『クロウ』って名前なんだって」




 バサッ!!! バサッ!!!




「そうなのか。じゃあ、この音はそいつかな?」


「多分ね。どうするの? スピード決着?」


「そうだな。アルテに頑張ってもらう」




 バサッ!!!! バサッ!!!!




『グオォォォ!!!!』




「「ぐおぉ?」」



「ッ! 離れてください! 2人とも!」



 リルがとんでもない速度で俺とソルの腕を掴んで後ろに下がる。



『グオォ!!!』



 目の前のモンスターのブレスで、目の前の草達が燃えて灰になっていく。


 俺達を灰にしようとした者は、威厳のある鱗と甲殻を身に纏い、見る者全てに『強者』のイメージを与える、足に翼の生えた竜だった。



「父様、母様。あれがワイバーンです」


「「......やばぁ」」



 あ、あれはやばい。あのブレスに掠っただけでお陀仏だぞ。



「他のプレイヤーが来る前に殺るか、全力で」


「だね、私もこのチャンスは逃せないよ」


「今回は私も出ます。多分お2人では厳しいと思うので」


「じゃ、散開!」



『グォォ!!』



「ッヒィィ! 俺を狙うなワイバーン!」



 3方向に俺達は分かれたのだが、ワイバーンは俺を狙ってブレスを吐いてきた。



「アルテ!」



『顕現』がアルテにはあるので呼び出す。



「魔力矢! 雷!」



 アルテに魔力を流して魔力矢を作るのだが、その時に雷属性をイメージする。


 するとバチバチッ!と雷で出来た矢が番われた。



「堕ちろ!」



 ワイバーンを狙い、弓を射る。さぁ、『必中』の出番だ。




 バサッ!バサッ!



 ワイバーンが翼を羽ばたかせて矢を落とそうとするが、必中効果があるので矢はそのまま進んでいく。



『グォォォォ』



 ワイバーンに矢が刺さり、少し痺れている。




「うっは! めちゃくちゃ効いてんじゃん!」



 アルテを持ってたらMPが700も増えるから、魔法も魔力矢もかなり使いやすい。



 ドパパパン! っとえげつない音が少し離れたところからした。



『ガグァァ!』



 ソルがミストルティンであの音を出すの、初めて見た。



「ルナ君! ミストルティン凄いよ!! 壊れないの最高!!!」


「それは良かった! あの矢をどんどんぶち込んでくれ!! スピード勝負だぞ!!!」



 さぁ、後はリルだけかな? 少しよそ見をしよっと。



「......ふぅ。はっ!」



 ダン!! ドバァァン!



 リルが足に力を入れてジャンプしたと思ったら、リルが消えていて、元々リルがいた場所には小さなクレーターができていた。



「はぁぁ!!」



 ワイバーンの方を見上げると、リルが『聖剣:アンバーライト』を振りかぶる直前だった。



 ズッバァァン!



『ギャァァァ!!!』



「......やっば」



 リルはワイバーンの翼を『根こそぎ切り落とした』のだ。


 当然、ワイバーンは地に落ちる。



「......っとと、惚けている場合じゃねぇ」



 アルテを仕舞い、前まで使っていた弓を出す。



「第2の相棒、頼むぜ?」



 メンテナンスの仕方を覚えた俺に、耐久値の心配は戦闘中以外しなくていい。



 ドパパパパン!



「あぁ〜この音もいいね〜!」



 弦を引き絞った時の弓のしなる音、そして矢を放った時の矢が空気を切る音、とても気持ちいい。



『グオォォ!』



「ソル! リル! フルボッコタイムだ!」


「うん!」


「はい!!」



 では俺はアレを試そう。



「『サンダーチャージ』全開で。あともう1つ」



 目の前に雷で出来た魔法陣が現れる。



 本来はMP400を使う......が、お試しでもう400使う。


 すると、魔法陣の大きさが一回り大きくなった。



「よし、ならもう1つどうだ?」



 合計1200のMPを消費したサンダーチャージは、大きな魔法陣が1つ、その奥に小さな魔法陣が1つ組み合わせられた形になった。



「いかにも『射出します』って見た目だな。よし、『サンダー』使うか。ソル! リル! 少し離れろ! 威力やばいと思うから!」



「「はい!!!」」



 2人が離れた瞬間に魔法を使う。



「『サンダー』!」



 魔法を使うとピカッ!と目の前が光った。

 


 バリバリバリ!!!! ドガガガガン!!!!!



『ギャァァァ!!!!!』



「「「うわぁ」」」



 凄まじい光と音と共に、ワイバーンに雷が落ちた。......そのままの意味で。



『グガァァ!!』



 ワイバーンが大きく暴れだした。



「まだ生きてるぅ!?」


「私がやるよ! 任せて!」


「私もやります!!」



 そして2人の攻撃によって――



『ガ......グガァ............』



 ワイバーンがポリゴンになって散った。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『はぐれワイバーンLv71』を討伐しました。

『ワイバーンの肉』×230入手しました。

『ワイバーンの鱗』×210入手しました。

『ワイバーンの皮』×170入手しました。

『ワイバーンの牙』×20入手しました。

『ワイバーンの翼』×2入手しました。

『スキル書:龍魔法』×2入手しました。


 レベルが2上がりました。20SP入手しました。


『王弓』スキルレベルが9上がりました。

『雷属性魔法』スキルレベルが51上がりました。

『自然魔法』スキルレベルが20上がりました。


 称号『竜殺し(ワイバーンスレイヤー)』を獲得しました。

 称号『ド派手』を獲得しました。

 称号『騒音者』を獲得しました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「あ〜あ。またこんな時に出ちゃったよ、スキル書くん」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ペリクロ草原』の超レアモンスター『はぐれワイバーンLv71』がプレイヤー、『ルナ』『ソル』によって討伐されました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 へぇ〜ここの草原、『ペリクロ草原』って言うんだな。知らなかったよ。




「お疲れ様、ソル、リル」


「お疲れ様〜しんどかったね!」


「お疲れ様です。落とせなかったら危なかったですね」



 いや〜、リルが翼を切り落とさなかったら大分危険な戦いだったろうな。



「あ、ソル。スキル書出た?」


「出たよ!『龍魔法』だって。カッコイイね」


「俺、2つ出たからリルにもあげるよ」


「えっ!? い、いいのです......か?」



 ん? なんか反応がおかしいな。



「どうした?」


「だ、だって『龍魔法』ですよ? これは父様も使っている『自然魔法』の様な特定種族しか使えない魔法です。......具体的には、龍種のみです」


「ねぇリルちゃん。それってどれくらい貴重なの?」


「そうですね......多分、この国で誰も持っていない魔法だと思います。あのエルフの方でさえも。それくらいですね」



 アルカナさんですら使えない魔法か。俺、あの人は全部の魔法を使えると思ってた。



「あ、ついでに聞きたいんだが、龍種ってどんなやつなんだ?」


「『龍種』は主にドラゴンが当てはまります。二枚一対の翼を持ち、大きな二本の足に、二本の小さな手を持っています。それと、『神竜』という神獣がいますが、あいつは近づかないのが吉です」


「そして『竜種』はワイバーンの事です。大きな足が二本と、翼と腕が一体化した姿の竜です。ですが、ドラゴンとワイバーン、両方が『龍魔法』を扱えます。『龍魔法』とは先程のワイバーンも使ったブレスも含まれています」



 うわ〜、ここでファンタジーあるあるの『竜』と『龍』の違いが出ちまった。聞いてる限りじゃ一緒なんだよな......りゅう。


 せめて、『りゅう』と『たつ』と言って欲しいところだ。




「なるほど。ありがとうな、リル」



 感謝のなでなでをしてあげる。



「私も!」


「はいはい。ソルもありがとうな」



 2人をモフ......撫でる。めちゃくちゃ気持ちいい!






「っとと、そうだ。はいリル、スキル書」



 俺はリルにスキル書を渡す。



「本当にいいんですか?」


「もちろんだ。それに1つ余ったところで、売るか隠し持っとくかの2択だからな。それならリルが使った方が1億倍有効だ」


「ありがとうございます。これからは魔法も使っていきますね!」




「あぁ、頼りにしてるよ。リル」



 皆でスキル書を使った。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『龍魔法』を習得しました。


『龍魔法』と『自然魔法』の派生スキル、『古代魔法』を習得しました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━






「は?」







 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv68→70

 所持金:515,540L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:770→790

 MP:1,270→1,290<500>

 STR:2,690→2,710(200SP)

 INT: 690→710

 VIT: 1,190→1,210(50SP)

 DEX: 2,190→2,210(150SP)

 AGI: 890→910(20SP)

 LUC:345→355

 CRT:48→49


 残りSP:260→280


『取得スキル』


 戦闘系


『剣王』Lv97

『王弓』Lv89→98

『武闘術』Lv1

『刀王』Lv1

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『雷属性魔法』Lv34→85

『自然魔法』Lv62→82

 new『龍魔法』

 new『古代魔法』


 生産系


『神匠鍛冶』Lv100

『神匠:金細工』Lv100

『裁縫』Lv98

『調薬』Lv1

『神匠:付与』Lv100

『木工』Lv1

『料理』Lv15→40

『錬金術』Lv41


 その他


『テイム』Lv2

『不死鳥化』Lv1


<>内アクセサリーの固定増加値

 ━━━━━━━━━━━━━━━

これはゲームです。オンリーワン要素はほとんどありません。それに、ただで強力な魔法が使える訳ではないんですよ.....くっくっく


次回はちゃんとしたピクニックです。えぇ、砂鉄採取も忘れてませんよ。


あっ、最下部に戦闘時のステータス載せておきます。

邪魔になると思いますが、よろしくお願いします。




評価・ブックマーク宜しくお願いします!

誤字脱字報告、とても助かってます!


作者Twitter

くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!

https://twitter.com/yuzuame_narou


━━━━━━━━━━━━━━━

名前:ルナ Lv68


HP:1,155

MP:2,355<1,200>

STR:7,868(200SP)

INT: 2,018

VIT: 2,677(50SP)

DEX: 8,327(150SP)

AGI: 2,603(20SP)

LUC:345

CRT:48


<>内アクセサリーの固定増加値

━━━━━━━━━━━━━━━

感情強化:愛がSTR、DEXとAGI1.5倍で、それが2つ。(ソル指輪とアルテ)そして真ギュゲでVIT以外が1.3倍ですね。

そして攻撃する時はソルから貰った指輪の効果でさらに1.5倍補正が掛かってますから、こんだけ楽に倒せたのです。


.....ステータスを改めて計算すると、ゴーレム戦で計算ミスしてる可能性が出てきました。許してください(´;ω;`)

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