武術大会に向けて 4 属性魔法のプレゼント!
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年の抱負としましては、ユアストを300話まで書くことですかね。.....去年のほぼ1ヶ月で100話で少し反省の意味を込めてます。
これからもよろしくお願いします!
ゲーム内時間で、アルテを作った次の日。
「刀、作ります」
「「刀?」」
「うん、刀。『刀術』部門に出るのに、市販の刀だと攻撃力や耐久力の心配があるからな。だから作る」
そういえばフェルさんの店で売ってる刀を作った人って、王都にいるんだっけ。
「ねぇルナ君。刀を作るってことは玉鋼が必要だよね?」
「そうだな。それがどう......あっ」
「うん。『砂鉄』、無いよね?」
失念していた。そうだった、玉鋼には砂鉄が必要じゃないか......
「ど、どうしよう。こ、ここ鉱山で採れるかな?」
「う〜ん......あの時のメンバーでも誰も持ってなさそうだし、難しいかもね」
「くっ! どうすれば......!」
落ち着いて考えろ。砂鉄の作り方を。
まず、砂鉄とは何だ?
確か、磁鉄鉱からできている物......あっ
「そうじゃん。作ればいいじゃん」
「え? 砂鉄って作れたっけ?」
「多分、な。『鉄鉱石』の中に『磁鉄鉱』が混じっていれば、もしかしたら作れるかもしれん」
「「磁鉄鉱?」」
「そう、磁鉄鉱。知らないか? 磁鉄鉱とか赤鉄鉱とかさ」
「あ。あ〜聞いた事あるかも」
「でな、俺達が持ってる鉄鉱石ってのは多分、色んな鉄鉱石を纏められてるんだと思う。だから、そこから磁鉄鉱を選別出来れば......」
「砂鉄の原料が採れる、と」
「あぁ」
まぁ──
「選別の仕方なんて知らないがな」
「「えええぇぇぇぇ!?」」
「しゃーないじゃん。磁石なんて持ってないし、もし持ってても鉄鉱石全部に反応するし」
「......磁石を作れたら、そのまま砂鉄も採れるよね?」
「そうだな。小学生の時にやったなぁ、それ」
懐かしいな。磁石を袋に入れて、砂場に近づけて砂鉄を採取するの、楽しかったな〜
「私、天才かもしれないよ」
「ど、どした?」
「母様?」
ソルが......壊れた!?
「ふっふっふ。ルナ君、磁石と言えば『磁力』だよね?」
「せ、せやな」
「そして、『磁力』と言えば『電流』とか、『電気』だよね?」
「ま、まぁそうだな」
「それじゃあ、『電気』とかって、『雷』とも考えられるよね! って事はですよ? 磁石もとい磁力は、『雷属性魔法』で再現出来ると思うのですよ!」
お?......おぉぉぉ!!!! 天才か!
「ソル、天才じゃん」
「私には分かりません」
あ〜リルは理科とか習ってないもんな。
「まぁ、要約するとな、雷属性魔法があれば俺が必要としてるものが採れるかもしれない、って事だ」
「なるほど。理解しました」
「ルナ君ルナ君」
「はいはいルナ君です」
「ルナ君は『自然魔法』で雷属性も使えるの?」
「え?......ちと待て」
前にアルカナさんと話した事を思い出そう。
そう、確か......
『殆どの属性魔法を束ねた魔法が自然魔法だ......多分な。でもな、これだけは知っておけ。『属性魔法にできて自然魔法に出来ない事』と『自然魔法にできて属性魔法に出来ない事』がある。だからお前も属性魔法は覚えとくのだぞ?』
「も、もしかしたら出来ないかも。俺、遂にプレゼント開封しちゃおうかな?」
「あはは......流石のルナ君でも、出来ない事はあるよね。それとプレゼントをまだ受け取ってないの、ルナ君だけだと思うよ?」
「まぁまぁ。魔導書を読む時間の短縮と思って、プレゼントを開けよう」
かなり遅くなったがプレゼントを開けよう。
キアラさん、ありがとう!
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『属性魔法のプレゼント!』
各属性魔法を1つ、受け取る事が出来ます。
どの属性魔法を受け取りますか?
『火属性魔法』
主に火、炎などの熱に関する魔法です。攻撃力か高く、調理などにも使える事から人気の魔法です。
『水属性魔法』
主に水、液体に関する魔法です。必要消費MPが少なく、戦闘時のサポートや調理に使える事から、そこそこ人気の魔法です。
『風属性魔法』
主に風、空気などの気体に関する魔法です。
必要消費MPが多く、攻撃力が高い不可視の魔法が使えます。
『土属性魔法』
主に土、金属などの固体に関する魔法です。
防御面に優れ、身を守るのに非常に有効な魔法です。
強力な敵から逃げる際にも役立ちます。
『氷属性魔法』
主に氷などの、冷気に関する魔法です。
風属性魔法との相性に優れ、火属性魔法との相性が悪いです。
攻撃面に優れ、サポート面にも優れています。
『雷属性魔法』
主に雷、電気などのプラズマに関する魔法です。
必要消費MPが圧倒的に多く、攻撃力が高く、攻撃速度が早い魔法です。
『聖属性魔法』
主に回復、強化に関する魔法です。
HPの回復や状態異常の回復、ステータスの強化ができ、サポートに特化した魔法です。
『闇属性魔法』
主に毒、弱体化に関する魔法です。
相手を状態異常や弱体化などのバッドステータスにする事ができる、サポートに特化した魔法です。
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「へ、へぇ〜いいじゃん、分かりやすいな......この説明、深読みするとかなり怖いな」
え、液体に関する魔法って、もしかして血液とかも....
「あ、それね。私も思ったよ! でもそこまで怖くないんだって、実際は」
「そうなのか?」
「うん。掲示板の検証班が検証してね、血液は液体から外されているという結果が出てるよ。......まぁ、このゲームに血液が無く、ポリゴンが代わりになっているから、っていう結論からだけどね」
「な、なるほど? 教えてくれてありがとう」
「どういたしまして」
「じゃあ『雷属性魔法』を貰いますかね」
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『雷属性魔法』で宜しいですか?
『はい』『いいえ』
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「はいはい」
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『雷属性魔法』がプレゼントされました。
『雷属性魔法』を習得しました。
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魔法のイメージが流れ込んでくる。
覚えた魔法はこんな感じ。俺の考えと共に放出。
『ショックボルト(消費MP:30)』
これは弱い雷を出して相手を痺れさせる魔法かな。
『サンダー(消費MP:400)』
多分、そのまんま。雷を出して思いっきり攻撃するんだろうな。
『サンダーチャージ(消費MP:40〜400)』
これは『サンダー』の威力を更に上げるための魔法かな? 多分MP40で1.1倍、400で2倍なんだろうな。
「これは強い。だけど消費MPが本当に多い」
「みたいだね。前に掲示板でも話題になってた。『雷属性魔法をロマン求めて取ったけど、そもそも発動出来ない件』ってね」
面白そうな名前の掲示板だな。
「そっか......これから作る魔法の消費MPが多かったら辛いな」
「そこは......お祈りだね」
なら今日やることは決まりだな。
「って事で今日の予定は、『魔法を使って砂鉄を採ろう!』って事で」
「今更だね」
「今更ですね」
「ぬ〜ん......はい、魔法作成!」
今更だなんて分かってたもん! いいもんね!
魔法陣が出る。円は5個だ......5個?
「ちょい待ちぃ!『自然魔法』、お前もサポートしろ!」
......と、思いっきり声に出して自然魔法もイメージする。
すると黄色と白色の15個の円の魔法陣が出る。
......よし、思考を切り替えてイメージを固めるぞ。
磁石をイメージする。N極とS極があり、互いに引き寄せたり反発するイメージだ。
そもそも磁力とは、原子核の周りの電子の回転の発生で、常に上向きや下向きに運動していて、その回転運動によって生じるのが磁力だ。
『カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
次、発動速度は安定の1秒だな......いや、0.1秒にするか。
『カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
MPは真ギュゲ頼りだ。足りると良いな。
『カチッ!』
『カチッ!』
『カチッ!』
足りませんでした。てへぺろ☆
はい次、スキルレベル。『雷属性魔法』は1だけど『自然魔法』は58あるからな。足りるだろう。
『カチッ......カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
およ? 今の反応を予想するに、『自然魔法』のサポートが入ったのかな? 知らんけど
ではラスト、名前だな。こいつはカッコイイのがいいな!......砂鉄の採取用だけど。
「『マグナ』!」
『カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
はい、完璧。MP以外完全勝利だな。......完全勝利とは?
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『雷属性魔法:マグナ(消費MP:150〜1500)』の作成に大成功しました。習得しますか?
『はい』『いいえ』
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もっちろん!『はい』ですわよ!
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『雷属性魔法:マグナ(消費MP:150〜1500)』を習得しました。
『雷属性魔法』のスキルレベルが33上がりました。
『自然魔法』のスキルレベルが4上がりました。
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「出来た〜!」
「おめでとう! いつ見てもルナ君の魔法作成は綺麗だね!」
「お疲れ様です、父様」
「ありがとう。というかソルは他の人の魔法を作ってるとこを見たことあるのか?」
お兄さん、ソルには俺だけを見て欲しいと思うんだ。だから悲しいよ。
「動画でね。でもその人が作ってる時は音も汚かったし、グダグダだったよ。でもルナ君のは違う。音がとっても綺麗だし、スムーズに魔法陣が作られていくの。もう、見ていてすっごく気持ちいいの!」
お兄さん、嬉しいな。手の平がドリルの様に回転しているよ。
「ありがとう。凄く嬉しいよ。これからも見てってくれ」
「うん! 大好き!」
「俺も大好き」
「わ、私もです!」
「ははっ、それじゃあ鉱山にピクニックに行くか。......砂鉄採取も兼ねて」
「「お〜!」」
本来は逆なんだが、2人が可愛いのでこっちでいいのだ。
ってか鉱山にピクニックって、中々なパワーワードを生み出した気がする。
危険地帯にピクニック......いいな!
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名前:ルナ Lv68
所持金:515,540L
種族:人間
職業:『剣士』
称号:『スライムキラー』
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:770
MP:1,270<500>
STR:2,690(200SP)
INT: 690
VIT: 1,190(50SP)
DEX: 2,190(150SP)
AGI: 890(20SP)
LUC:345
CRT:48
残りSP:260
『取得スキル』
戦闘系
『剣王』Lv97
『王弓』Lv89
『武闘術』Lv1
『刀王』Lv1
『走法』Lv0
『手加減』Lv0
魔法
new『雷属性魔法』Lv34
『自然魔法』Lv58→62
生産系
『神匠鍛冶』Lv100
『神匠:金細工』Lv100
『裁縫』Lv98
『調薬』Lv1
『神匠:付与』Lv100
『木工』Lv1
『料理』Lv15
『錬金術』Lv41
その他
『テイム』Lv2
『不死鳥化』Lv1
<>内アクセサリーの固定増加値
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ふっ.....前回、『刀作りです』とか言ったな.....あれは嘘だ。うわぁぁぁあ!
ってのは置いといて、これも刀作りの一環ですので大丈夫のはずです。
いや〜何時になったらルナ君はちゃんとルールを見るんでしょうか、楽しみですね!
次回、『鉱山へピクニック!〜〇〇を添えて〜』です。お楽しみに!
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