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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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武術大会に向けて 1 ほのぼの雑談と準備

準備編突入です!

 




 宿にて――






「家が欲しい」






「欲しいね!」


「そうなのですか?」


「「え?」」



 嘘やろリルさん......我が子(仮)は自分の家が無くてもいいのだろうか。心配だ。



「リルちゃんはお家に住みたくないの?」


「そうでは無く、分からないのです。今のままじゃダメなのですか?」



 あぁ〜、そう考えるのは今まで定住したこと無いからかな?



「リル。家は必要だぞ? 自分たちだけの帰る場所になるからな。それに......そうだな。例えるなら、リルは俺がログアウトする時に俺の中に入るだろ? そんな感じだ」



 多分合ってると信じてる。


 そんでもって、俺にとって家は大切な場所になる。......ポーション作りの。こればっかりは生産所で作るのに抵抗あるんだよな。なんでだろ?




「......なるほど。少し理解できたと思います」


「なら良かった。それでな、再来週辺りに行われる武術大会で優勝するとな、家が貰えるんだ」



 まぁ、『ギルドホーム』って書いてあったんだけどね。......家として使えるよね? 使えなかったらどうしよう。売る? 売れる?



「という事は、父様はその大会で優勝を取りに行く訳ですよね?」


「そうだぞ......で、だ。ここから本題に入るが、俺はこれから武器制作に入る」


「「武器制作?」」


「うん、武器制作。剣以外のオリジナルの武器って、俺持ってないんだよ。弓もフェルさんのところで買ったやつだし、刀もそうだな。拳なんて最早よく分からん」



 剣はステラとかステラとか、それにステラがあるからな。

 屋外での戦闘だと無類の強さを誇る。



「あ、そう言えばそうだったね。それじゃあ、まずは何から作るの?」


「Bowからだな」


「『ぼう』ですか? それはなんですか?」


「弓の事だよ、リルちゃん」


「そうなのですか」




 ネタの解説をされる時ほど虚しいものは無い。




「くっ......せ、性能はミストルティンと同等以上のを作る予定だ。ステラを超えたい」


「わお! 本気で勝ちに行くんだね!」


「ったりめぇだ家だぞ家! ゲーム内ならお金もかからん宿にもなるんだぞ! しかも設備さえあれば生産もできる、最高の場所だ!」



 他にもする事がない時にゴロゴロできるからな。ゴロゴロできるからな! ゴロゴロでk......



「う゛うん。とまぁ、そんな理由がありまして、優勝するために武器を作るんだ。それで、武器を作ってる間はソルはどうしたい? ついでになって申し訳ないけど、お願いとかあったら聞くぞ?」



 ソルは武術大会に出ないからな。何かしたいことがあったら手伝いたい。






「気にしなくてもいいよ?......でも、してくれるっていうなら1つ。私にお弁当を作らせてください!」






 えっ......? えぇ?? えぇぇぇ!?!?



「どどど、どういう事だってばよ!?」



「えへ、えっとね......ほ、ほら、ルナ君は生産してる時って何も食べてないでしょ? だから、お弁当作ってあげたいな〜って......そ、それに! 次のアップデートでお腹も空くようになる、ってマサキ君が言ってたし、慣れるためにも......ね?」





 おうふ。彼女が可愛すぎて俺、死にそう。

 巫女服のせいで少しシュールになってるのもポイントになってる。



 そんでもって答えは決まっている。一択だ。






「よろしくお願いします」


「やったー! 頑張って美味しく作るね!」


「あぁ、楽しみにしてるよ」





 う〜ん......何か大事なことを忘れてる気もする。



 ま、いっか!











 生産所の鍛冶場にて──





「そういや『アダマントのインゴット』って何ぞ? リルは知ってるか?」


「はい、知っています。アダマントは非常に硬い金属です。地震等の自然災害が起きた地域で、ごく稀に採れます」



 ん? 硬いことと自然災害は関係あるのか?



「それに、アダマントは『神鉄』とも呼ばれています。理由としては、自然災害に、つまりは『天災に耐える鉄』と言われているからです。まぁ、神獣なら余裕で壊せますけどね!」




 なるほど。地面が割れてもこの金属は壊れない、と言うところからか。ファンタジーだな。


 それと神獣......は確か幻獣の事か。幻獣にアダマントはそこまで有効じゃないということね、なるほど。


 という事は、こんなに可愛いのにめちゃくちゃ強いとか、リルは最強だな!




「ありがとうリル。良く分かったよ」



 感謝のナデナデをリルに。



「は、はい〜他にも分かることはお教えします〜」




 幻獣様は知識が豊富ですな。


 ......そういや他にも幻獣をテイムしたプレイヤーはいるのかな? テイムした個体によって知識量が違うとか、そういう『個性』はあるのだろうか。




「よしよし、それなら武器にはアダマントを使うとしよう。......あとオリハルコンも」



 アダマントとオリハルコンのインゴットを出してみる。



「おぉ、綺麗だな〜」


「ですね〜!」



 アダマントは水色がかった鉄の様な見た目だ。それとオリハルコンは真鍮そっくりだな。



「こいつら、融点は何度なんだろ......」



 アダマントもオリハルコンも確実に鉄より融点が高いだろう。どうやって溶かしたものかね。


 薪を何本入れたらいいんだろ? 千本?





「父様父様」



 隣にいるリルに腕をチョンチョンと突かれる



「どうした?」


「父様のあの魔法で溶かしてはどうでしょう? あのゴーレムすら蒸発する威力の出る魔法なら、溶かせるのでは?」






  か し こ い






「それは名案だな。ありがとうリル! 試してみるぞ!」



「はい! あの魔法なら殆どの金属は溶かせると思います!」




 ではでは『イグニスアロー』と『アウラ』で溶かすとしますか!


さぁ、前回の後書きで『生産です』『魔導書も出ます』とか言ったやつがいるらしいじゃないですか。

でもそいつ、次の話で生産も魔導書も書いてませんよ。酷いですね!...全く、どこの誰なんだか。



次回は、生産です。魔法を使った鍛冶の効率はいかに!?



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くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!

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