戦闘に必要なこと
9割方書き終えたところでデータが消えました☆
こんな世界滅んでしまえと思いましたが、他の作者さん達も何度も経験しているのを見て、また頑張ろうと思いました。1から書き直しました。楽しんでください。
「戦闘に行く前にステータスの確認をするか」
そう言ってステータスを開いた。
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ステータス
名前:ルナ Lv:1
所持金:3600L
種族:人間
称号:剣士 (笑)
所属ギルド:冒険者 (E)
HP 100
MP 100
STR 20
INT 20
VIT 20
DEX20
AGI 20
LUC 10
CRT 10
残りSP:0
取得スキル
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ん??????
なんか称号がおかしいんだが。なんだよ剣士 (笑)って!
まるで剣が扱えないのに剣士を名乗っているみたいではないか!俺はそんな恥ずかしい奴じゃないぞ!......多分。
そして所持金はまぁ、アイアンソードの代金の500Lと、インフィルボアのライトアーマー代の800L。そして昨日、アクセサリー屋をでた後に泊まった宿代の100Lを足して、きっちり1400L引かれているね。
あとは変わったところは無いと思う。
よし、では行くか! 『インフィル草原』へ!
「気をつけてな、兄ちゃん」
イニティの北の門からインフィル草原に出る時に門番の人にそう声をかけられた。何か凄く不安そうな顔をしていたが大丈夫だろう。
「お、スライム発見!」
インフィル草原に入ってから北に少し歩いたらモンスターに遭遇した。見た目は30cm位の大きさの透明な水風船っぽい何か。スライムだろう。
「よし、まずは斬るか!」
そう言って俺は剣を叩きつけた。
スライムからポリゴンが出る。
「え? 俺、刃を向けたよね?」
なんかおかしいと思い、きちんと刃を下にして、スライムを両断せんと、真っ直ぐに振り下ろした。結果は──
バツン!
やっぱり叩きつけた。
「ありゃ? マジで何かおかしいな。まぁ、ダメージは入ってるっぽいからとりあえず倒してしまおう」
そして追加で8回叩きつけ、合計10回目の叩きつけでスライムは完全にポリゴンとなって消えた。
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『インフィルスライム』を討伐しました。
『スライムの核』×1を入手しました。
レベルが1上がりました。10SP入手しました。
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なるほど。パネルが戦闘結果を表示するのね。
「レベルが上がったな」
けど今はそこは重要ではない。やるべき事があるのだ。
そう、今から俺がすることは、
「街に帰ろう!」
「レイナさん! スライム相手に剣で斬り掛かったら剣で叩きつけたんですけど何故だが分かります?」
「え、それはわざと叩きつけたんじゃないですか?」
「違うんですよ。あのスライム相手に刃を下にして、両断するように真下に振り下ろしたんです。ですが結果は叩きつける事になったんですよ」
そう冒険者ギルドの受付嬢の友達、レイナさんに言ったらレイナさんは、
「あー、ルナさん。もしかしてルナさんは『剣術』スキルを持ってないのではないですか?対応したスキルが無ければその武器は扱えないんですよ。
私も昔、『弓術』スキルが無いのに弓を使おうとして矢が全然飛ばなかったことがありますので、同じことだと思いますよ」
マジか。ってかレイナさん弓使えるのか。ってBランク冒険者だもんな、忘れてた。
「そうなんですね。俺は剣術スキルは無いんで、その状態だと思います。でも、どうやって剣術スキルを取得すればいいんですかね?」
「簡単な話、稽古を付けてもらえば覚えられますよ。私がギルドマスターにルナさんに稽古をつけるように言っておきましょうか?」
え? いいの? ギルドマスターってそんな簡単に動けるのかな?
「いいんですか? では、よろしくお願いします!」
「はい!ではギルドの裏の訓練場で待っていてください。直ぐに連れてきますので」
レイナさんはそう言って奥の方に行ってしまったので、訓練場で待つとしますかな。
訓練場で5分ほど待っていると
「おう! 待たせたな! お前がルナだな?」
茶髪に金眼の厳つい顔つきのオッチャンが来た。
「はい! 俺がルナです。あなたがギルドマスターですか?」
「おう、俺がここ、冒険者ギルドイニティ支部のギルドマスターの『スパーダ』だ。よろしくな!」
「よろしくお願いします!」
そこでレイナさんは「では私はここで......」と言って去っていった。
「よし、俺はレイナから『ルナに稽古をつけてやってくれ』としか聞いてないからな、お前のことを色々と聞かせてくれ」
そう言ったスパーダさんと少しお話をした。
語り人であること、まず最初に冒険者ギルドに来たこと、レイナさんと友達になったことなど。
そこでスパーダさんはめちゃくちゃ喜んでいた。
どうやら本当にレイナさんは友達が少ないようで、適度にストレス発散が出来ているか、心配していたそうだ。
あとは先程あったスライムとの戦いについて話したところで、稽古をつける話に繋がった。
「んじゃ、まず俺の剣術スキルを見せるからまずは見てくれ、その後に教えるからな」
俺は頷いた。
まずは見る。体の動きをよく見る。その人の癖を見る。そして空気の流れを見る。
これは通っていた道場で教えられた事だ。小学生のうちは『空気の流れ』ってなんだよ!って思っていたが、中学に入って、人をよく見るようになったら自然と理解した。
そして5分ほど見せて貰い、スパーダさんに言われてステータスを確認した。
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名前:ルナ Lv2
所持金:3600L
種族:人間
称号:剣士
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:110
MP:110
STR:30
INT:30
VIT:30
DEX:30
AGI:30
LUC:15
CRT:11
残りSP:10
取得スキル
『剣術』Lv1
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レベルアップでステータスがめっちゃあがってたのに気付いた。
「スパーダさん、こんな簡単にスキルって覚えられるんですね」
「あぁ、それはな? 俺が『剣聖』と呼ばれているからだな。そこら辺のやつより学ぶ事が多いからだろう。
それと、『見る』事が上手いんだ、ルナは。教えることはないと思うぞ。他のやつよりも気付きが多いはずだ」
えぇぇぇ?剣聖??なんか凄いワードを聞いた気がするけどここは『空気の流れ』を読んでそれっぽい質問をしよう。それと褒めてくれるのは素直に嬉しい!
「剣聖ってどうやったらなれるんですか?」
「剣聖は2つ名だ。王都で開かれる武術大会の剣術部門で優勝したんだが、その時についた名だな。
それと俺の前の優勝者は剣聖とは呼ばれていなかったんだ。名前は忘れちまったがな! なんせもう20年も優勝し続けているんだ。そんな昔のことは記憶にない!」
なるほどな。この人とんでもなく強いんだ。
「っと話を戻す前に、武術大会のどの部門の優勝者に対して1つ言えることがある。それは、『その道を極めた者』という事だ」
「俺は剣術に没頭し、ワイバーンの群れを1人で殲滅出来る程に極めた。簡単に『極めた』と言ったが、その道中は過酷なものだった。俺は元々冒険者だからな、盗賊退治とかの人を斬る時の感覚はとても恐ろしかったし、オークにぶん殴られた時とかは死を覚悟したな。
他にも、色んな奴が魔剣術を習得した時はそいつらから下に見られたりもした。共に剣術を高めあったヤツらに貶された時ほど心が痛くなった時は他にないぜ。俺は体とともに、心も鍛えられたよ」
「ルナは別に剣にこだわりをもっている様な雰囲気は感じないから、もし、何かの武器や魔法にハマったら、武術大会に出てみてくれ。自分と相手の力量が分かるからな。負けたら、『まだ自分に伸びしろがある』と信じて更に修練を積んでくれ」
あぁ、この人がどんな道を歩んできたが分かる言葉だった。剣にハマり、きっと楽しくて、嬉しくて、怖くて、辛くて。でも、それでも、剣が好きなんだろうな。
そういう雰囲気がスパーダさんから出ていた。
「分かりました。ハマったら武術大会に出てみます」
「そう言ってくれて嬉しいぜ! んじゃ、『剣術』についてだったか、説明するぜ?」
話をまとめると、こう。
・剣が扱えるようになる。
・剣を使っての攻撃の威力の増加。
・STR、DEXを高めるといいということ。 (パワーと的確に弱点を突けるようになるため。)
・剣術Lv30、魔法Lvが30で魔剣術が習得可能。
と、言う感じだ。
スキルのLvは経験を積めばつむほど上がり、自分で技を開発したり、そのスキルに役立つ体捌きや思考を身につけると更に上がるらしい。
「スパーダさん。今回はありがとうございました。
これから教えてもらった剣術でモンスターを倒したいと思います」
「おうよ! 俺に聞きたい事があったらなんでも聞いてくれ! まぁ、お前なら自分で見つけると思うがな!」
そして俺は街を出て、またインフィル草原に来た。
次回!ルナ君、ハマる。デュ〇ルスタンバイ!