鉱石攻略 4 withマサキ 魔法で突撃
音ゲーと某パズル&龍と、某バトロワゲーがやめられません。延々とやってて書く時間ががが
マサキの情報じゃあ、あと5分ほど歩いたらボスエリアと言うところで、ゴーレムと戦闘になった。
「へい! マサキィ? 俺も魔法で凸っていいか?」
凸というのは主に、『突撃する』という意味だ。
「魔法で凸る? ルナは魔剣術でも覚えたのか?......俺、隣で戦いたくないんだけど......」
「ひでぇ。魔剣術なんて高価な代物、覚えてるわけないだろ? 本当に魔法で突撃するだけだ。それに、危なくなれば剣を出すから安心しろ」
「う〜わ、フェンリル戦を見たから信用できるけど、普通の人間なら1番信用出来ない言葉じゃねぇか!」
確かにな。『危なくなったら○○するから安心しろ』って、完全な死亡フラグだしな。客観的に見れば、マサキの気持ちはよ〜く分かる。
だが、ごめんマサキ。俺、危なくなっても剣は出せねぇや。拳か刀を出すことにするよ......本当にごめん。
......ってか拳とか、ゴーレムを殴ったら俺のHP減らない?
大丈夫?......まぁ、検証になるから良いか。
「隊員番号1番、ルナ! いっきま〜す!」
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マサキside
「うわぁ〜マジで行きやがった。ソルはルナがゴーレムに勝てると思うか?」
「う〜ん? あ〜、多分余裕だと思うよ? きっと今までに見たことのない戦い方で倒してくれるよ」
マジか? ルナの事だし多分大丈夫だろうが......やっぱり心配だ。
「ガーディ、何時でも援護に入る準備をするぞ」
「もちろんだ。俺だってルナさんが死ぬ姿は見たくない。......そもそも想像できないけど」
確かに。なんでだろ? ルナが死ぬ姿を想像が全く想像できない。
「そうだな。ソルはルナが死ぬ姿を想像できるか?」
「え? う〜ん、無いかなぁ」
「やっぱりか」
「でも、消し飛ぶ姿なら想像できるかな」
「「はっ?」」
え? 今、とんでもない言葉が聞こえた気がするんだが、気のせいか?
「ルナ君が死ぬ時って多分、圧倒的な火力で消し飛ぶくらいじゃないと死なないと思うんだ。だってルナ君はルナ君本来のステータスの高さで戦ってる訳じゃないんだよ? ルナ君のステータスって、レベルの割にとっても低いから」
「だから武器を作って、戦力を補って、時にはリルちゃんにも手伝ってもらって......それでなんとか戦っているって感じだよ? まぁ、最近は戦闘の効率化もできるようになって来た、って言ってたし、素のルナ君も大分強くなってるだろうけどね」
う〜ん......マジでルナのステータスは低いのか? 俺、ルナの戦いの『上手さ』は少し知ってるつもりだが、俺の中ではルナは『強い』プレイヤーだ。
ステータスで火力を上げて、敵のHPを削っているんじゃないのか?
「本当にルナはステータスが低いのか?」
「本当だよ。本人が言うには、INTが1番低いんだって。それなのに魔法で戦ってるの、少し疑問だよね。あぁ、どんなルナ君が見れるのかな〜」
マジで低いようだな。これがルナの『友達』の話なら、まだ冗談半分で聞けるが、ルナの『彼女』の話なら信憑性はかなり高い。
「俺も、ルナが戦う姿を見たいな」
あいつはどんな風に攻撃をするのだろう。どんな風に攻撃を避けるのだろう。どんな風に立ち回るのだろう。
その戦いの全てを、見てみたいと思える。
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ルナside
ひゃっはー! 初めての攻撃系の魔法だぜぇ!
『ゴゴゴゴゴ!』
「ふはっ! 鳴き声っていうか、稼働音じゃねぇか! 対戦よろしくぅ!『イグニスアロー』!」
今回の俺はマナポーションをインベントリの上部に持ってきているから、0.3秒もあれば取り出せる。それ故に魔法を使いまくって、ポーション飲みまくってこのゴーレムを倒すぞ!
俺の背後に赤い魔法陣が出て、『青い炎の矢』を生成する。
「行っけぇ!」
そう言ってゴーレムを意識して、矢を飛ばす。
......魔法の矢ってかなり精度の低い照準の様だ。狙ったのは頭だが、矢は胸に刺さっている。
ドロドロ......
『ゴゴゴゴゴゴゴ!』
「よし、やっぱり溶けてくれるか。もういっちょ『イグニスアロー』」
余りの温度にゴーレムの体が溶ける。これを知れたのはかなり大きい。
では次は足を狙って動けなくさせてやろうではないか。
ヒュン! ドロドロ......
今、イグニスアローが俺の真横を通って行ったのだが、めちゃくちゃ熱かった。正直、死ぬかと思った。
「うぉぉ!? ゴーレムも俺もやべぇ!」
俺のHPが半分も削れていた! 直撃していないのにこの威力! 流石は俺のMPを3分の1も込めただけはある!......俺のMP、そもそも少ないけど。
さぁ、このままイグニスアローを使えば俺のMPが切れる。そうなる前にマナポーションを飲んでおく。
「んぐっ......ふぅ。やっぱり美味くも不味くもない。早く家を手に入れて調薬したい」
なんか気分的に生産所でポーションの改良はしたくないんだよな......
こう、誰にも見られずに作り上げたいのだ。
「よし、ゴーレムよ。俺の鉄拳を食らうといい」
どうせだし『闘術』のレベルが100になった時、どんなスキルに進化するか楽しみだから、ぶん殴って経験値を稼ぐことにする。
予想としては『闘王』だ。
「おら、よ!」
ゴチン!
『ゴゴゴゴ!』
「痛っってぇ!! マジで硬いなお前!」
うわぁ、めちゃくちゃ痛いよ。HPが10程削られている。
「もういい! 魔法だ魔法!『イグニスアロー』! 心臓を狙え!」
そう言うとイグニスアロー君はゴーレムの心臓目掛けて飛んで行った。
......え? 口頭で狙っても大丈夫なの? これ、大発見なのでは?
ドロドロ......
『ゴゴゴゴゴ!』
「生きてるぅぅ!」
えぇ〜! 心臓部分に『コア』的なものがあって、それが破壊されたら死ぬのかと思ってたんだけど!
ってかコアはあるのか? 調べられないのかな?
......あるじゃん。入り口前で作ったわ。
俺は指を輪っかにして、『サーチ』を使いゴーレムを見る。するとスケスケになったゴーレムが見れた。
お、こんなに細かく見えるのか......こいつ、関節はあるのにコアは無いんだな。ガッカリだ。
「その関節(笑)は壊さずにHPを削ってやる。『イグニスアロー』2本カモン!」
俺は少し赤いイグニスアローを2本出した。
少し赤い、つまりは温度を下げたのには理由がある。それは消費MPの関係だ。さっきまでの青い炎で使っていれば、俺は魔力切れになるからな。それが怖かったから威力を下げて、魔力切れを避けた。
ドロ......ドロドロ......
「ぃよし! 溶けてるな! じゃあ、このまま溶け終わるまでぶっぱなすぞ〜?」
それからはポーションを飲んではイグニスアローで溶かし、またポーションを飲んではイグニスアロー......というループが続いた。
そして3分程たった時──
『ゴ......ゴゴ............』
ゴーレムがポリゴンになって散った。
「いや〜硬かった。オークの何十倍だよ、全くもう......」
ステラを使えばもっと早く終わらせられたかな?......いやでも、ここは太陽の光も月の光も当たらないから、ステラは『ただ魔力を纏える剣』になっちゃうのかな......
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『ロックゴーレム』を討伐しました。
『鉄鉱石』×5入手しました。
『銅鉱石』×5入手しました。
『石ころ』×99入手しました。
レベルが1上がりました。
『自然魔法』スキルレベルが5上がりました。
『闘術』スキルレベルが1上がりました。
『闘術』スキルが『武闘術』スキルに進化しました。
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えぇ、ドロップ品で鉱石類出るのかよ......フェルさんは出ない的なことを言ってなかったか?
まぁいいや。それと『石ころ×99』とかマジでいらないんだけど。インベントリを1枠使うとか、なんの嫌がらせだよ。
そう思い、捨てようと思ったが──
......待てよ、もしかしたら『石ころ磨いたら宝石でした』なんて事があるかもしれん。
よし、今回のは取っておこう。次からは捨てよう。
そう判断した。
「お疲れ様、ルナ君! あの魔法があの時言ってた新しい魔法?」
「そうだぞ。中々に強いと思ってるけど、その分MPをかなり使うんだよなぁ......」
何事も対価が必要になる。強い魔法で攻撃するならINTとMPがたくさん必要になるし、素早く動くならAGIとVIT、そして頭の回転の速さが必要になるように。
「でもでも、ゴーレムにはかなり効いてたね! ボスもゴーレムらしいし、役に立つんじゃない?」
「そうだな。こいつで溶かせるゴーレムなら、かなり有効だろうな。俺も頑張らないと」
「そうだね!」
ソルと少し話していると、マサキも話しかけてきた。
「ルナ、途中で殴ってたのは何か意味があるのか?......急に戦闘スタイルを変えられたから、かなり驚いたんだが」
「あぁ〜それはな、『闘術』スキルがどんなスキルに進化するのか知りたくなってな。レベルが99だったから上げてみたんだ」
「「はい?」」
マサキとガーディ君が揃って声を上げる。
「どした? 今の説明、何か間違えたかな......」
「い、いや。間違えたも何も、お前は闘術のレベルもそんなに上げてるのか!?」
「うん? うん。上げといて損は無いからな。それにもし、武器が壊れた時や武器を落とした時、武器が手元にない時に戦闘になっても戦えるように、闘術はちゃんと上げているぞ」
「なるほど。それは確かに大切ですね......」
であろう? いつ、どんな時に戦闘になるか分かったもんじゃない。
「って違うだろ? どうしてそんなにスキルレベルが高いんだ?」
「んにゃ、それは秘密だ。言ったら殺されられかねん」
んにゃ、とか言っちゃった。そういう危ないラインの話は避けたいんだよ。
「え〜......まぁ、なら仕方ないか。......ちなみにヒントは?」
「ない。と言いたいところだが、今からでもマサキが取れるやつだ。最初の頃の方が取りやすいと思うがな。それがヒントだ」
まぁ、これくらいなら大丈夫だろう。この中のメンバーで、この先30レベル、1ポイントもSPを振らずに、1度も死なずにレベルを上げられるとは思えんからな。
「マジか。ルナの強さの秘訣のヒントはデカイな」
「あぁっとな、これは別にそこまで強くなる訳じゃないぞ? ちゃんと上げきってからやれば化け物クラスにはなるだろうが、道のりはかなり長い」
結局のところ、『最弱無敗』を持っていようがいまいが、貰えるSPは同じだからな。
ただ、早くレベルがあがり、早くスキルレベルがあがり、ピンチの時に強くなるくらいだ。
「で、ルナ君。闘術は進化したの?」
「おっと、そうだな。脱線しまくってたな。それで闘術は、『武闘術』スキルに進化したよ」
どうして『闘王』じゃなかったんだろう。
『王』の名のつくもスキルはどうやったら進化するのだろう。......謎が深まる。
「そうなんだ! おめでとう、かな?」
「う〜ん、分からん。突発的に進化させたからなんとも言えない気持ちだ」
べ、別に予想が外れて少し悲しくなんてなってないし〜?
「はははっ! 突発的にスキルを進化させるやつなんて、ルナの他にはいないぞ? じゃあ、そろそろボスまで進むか?」
「おっけー!」
「ほいほ〜い」
「頑張らないとな」
「私も気合い入れないと!」
「魔法、効くといいなぁ」
「じゃあ、出発だ!」
マサキ、リーダーシップがあるな。こういう時はかなり助かる。
さぁ、ボスはどんなモンスターなのかな?
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名前:ルナ Lv63→64
所持金:515,540L
種族:人間
職業:『剣士』
称号:『スライムキラー』
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:720→730
MP:1,190→1,200<500>
STR:2,640→2,650(200SP)
INT: 640→650
VIT: 1,150→1,160(50SP)
DEX: 2,170→2,180(150SP)
AGI: 840→850(20SP)
LUC:320→325
CRT:44→45
残りSP:200→210
『取得スキル』
戦闘系
『剣王』Lv93
『王弓』Lv89
『闘術』Lv99→100→『武闘術』
『刀術』Lv85
『走法』Lv0
『手加減』Lv0
魔法
『自然魔法』Lv25→30
生産系
『神匠鍛冶』Lv100
『神匠:金細工』Lv100
『裁縫』Lv93
『調薬』Lv1
『神匠:付与』Lv100
『木工』Lv1
『料理』Lv15
『錬金術』Lv1
その他
『テイム』Lv2
<>内アクセサリーの固定増加値
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ゲームらしく、ゲーム用語をこれからも使っていこうかな?と思いましたが、その都度説明しないといけないから、読んでてつまらなくなりそうなんですよね。
所詮私の文章力などこんなものです。ぐや゛じい゛
次回はドゥルム鉱山のボス戦です。あの武器が役に立つ!...かもしれません。
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くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!
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