鉱山攻略 3 withマサキ 採掘雑談
一文字空けが出来ない仕様と付き合っていくことにしました。どう足掻いても出来なかったのです...ふふふ
2020 12 30 一文字空けができるようになりました。やったぁ!
「大分進んだよな〜」
「そうだな!でも犬子達が流したマップを見る限り、3分の2と行ったところだぞ」
「ま〜じか〜」
鉱山に入ってから1時間ほどが経った。それまではと言うと、闇属性魔法を使ってくるコウモリとか、特に強さは森林と変わらないが妙に連携を取ってくるゴブリンと、馬鹿みたいに硬いゴーレムと戦っていた。
あと──
「お、あった。マサキ! ここに鉱石!」
「あいよ〜」
鉱石の採掘だ。『鍛冶』スキルがあると、鉱山の壁が微妙に光るポイントがあって、そこをツルハシやらハンマーやらで叩くと、鉱石がボコっと採れる。
「あ、銅だ。ルナ、やるよ」
「さんきゅ! 助かるわ〜」
マサキ達は鉄のみを集めているようで、銅や亜鉛、錫などはくれると言ってくれた。感謝感謝です。
で、だ。ここで俺は少し気になったことをやってみる。
まずは『サーチ』を行動詠唱に登録して、と。
そして指で輪っかを作る。するとサーチが発動した。
このサーチ、本当に便利でして、狙ったものを探すことも出来るのだ。.....1秒で10MP使うけど。
そして今回俺が探すように設定したのは『鉱石・宝石』だ。これならより確実に採掘ポイントが分かるだろう。......1秒で10MP使うけど。
そして見つかった。鍛冶スキルでは発見出来ていない鉱石の反応だ。やっぱりこれ、便利だな。......1秒で10MP使うけど!!!!!
「ちょっと失礼」
サーチを切って、一言かけてから列を出て採掘する。とりあえずツルハシで削ってみよう。
ガンッ! ガンッ!
「硬すぎやろ」
まともにツルハシが刺さらないレベルで硬い。どうしようか、リルに頼んで強引に削ってもらうか?
いや、それは気が引けるな......
「あっ」
いいことを思いついた!! こんな時こそ『魔力打ち』の応用だろ! とりあえず魔力込めてぶっ叩けばなんとかなるでしょ!
そう思い、魔力を込めてみると......
「えぇ......?」
ツルハシが変色した。......銀色に。
元々鉄のような色だったのでそこまで変わらないが、光沢やらなんやらが鉄より綺麗なんだよな。
「とりあえず、ぶっ叩く」
ザクッ! ザクッ!
来ちゃ! 刺さった! これで勝つる。
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『オリハルコン鉱石』×3入手しました。
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おう? オリハルコンってよくゲームで出てくるあの......?
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希少金属を入手したプレイヤーが確認されました。
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「はぁ!?」
ビックリした。考えてる時にワールドアナウンスはやめてくれ。
そう思ってたらソルが近づいてきた。
「今の、ルナ君のやつ?」
「多分な。ほら、これだろ」
そう言って『オリハルコン鉱石』をソルに渡した。俺もについでに詳細を見ておこう。
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『オリハルコン鉱石』Rare:9
精錬前のオリハルコン。真鍮よりしなやかで、鉄より硬い金属。また、魔力を帯びやすく、魔剣や魔道具、聖剣にも使われることがある。
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「「へぇ〜」」
比較対象に真鍮があるのに1番驚いたな。
ってかこれ、タイムリーな時に来たもんだ。
丁度真鍮を使ったアクセサリーや武器を作ろうとしてたからな、上位互換なら非常に助かる。
もう少し採れそうだし、採っとこ。
そうして、合計15個の『オリハルコン鉱石』が取れた。さぁ、『オリハルコン』に精錬するには何個の金属が必要になるかな?
「すまんマサキ、待たせた」
「大丈夫だぞ? こっちとしても、ゆっくりなのは助かるしな。それと、さっきのアナウンス聞いたか? 希少金属だなんて、何処で手に入れたんだろうな?」
......まあ、これはしゃーない、言っとくか。
「それ、俺だ」
「「「「え?」」」」
「俺がさっき採ってきた。ほらこれ」
『オリハルコン鉱石』を出す。これ、鉱石の状態でもかなり綺麗だな。
「「「「えぇぇ!!!!」」」」
ワールドアナウンス出しまくりだ。
俺、結構皆がやってそうな事をやってきたつもりだが、意外にやられてないんだな......と、そう思いました。
「ルナはどれだけのワールドアナウンス流す気なんだ?」
「知らん。それに今回は名前は出てないから、準ワールドアナウンスとして扱えばそれほど俺は流していないぞ」
「って事は今まで名前が出てないワールドアナウンスも出してるってことだよな......」
鋭いなぁ。属性系統外魔法がバレたら面倒だな。
『教えてくれ!』とか言われても、『トレント狩り頑張ってください^^』としか言えねぇよ。
「まぁ、そんな事はどうでもいいじゃないか。さぁ、進もう!」
困った時は GO☆RI☆O☆SHI☆ だ。脳筋プレイも、時々する分には楽しいからな。
「あ〜はい、分かったよ。ルナがこういう時って何か隠してる時だろ? 何となく分かってきたぞ」
「正解だな。もし見つけても黙ってくれていると助かる。もしバラした時は......」
「時は?」
「武術大会で当たった時、100パーセントポリゴン化する事が決定するぞ」
「「「「ヒェッ」」」」
そう言えばこいつら全員、俺と当たる可能性があるんだったな。
マサキとガーディ君が剣術、イリスさんが弓術、ルヴィさんが魔法か。
「じゃあ、私がバラしたら?」
ソルがそんなことを言ってきた。......ふふふ。
「ソルはそもそもバラさないからな。ソルが人が嫌がることをする時は、敵になった時だけだし」
この前の狩りで見た、ゴブリンの足だけ消し飛ばしたの、めちゃくちゃ怖かった。弓矢で体の部位を消し飛ばすって、マジで怖い。
「ふふ! 大正解だね! さっすが〜!」
「当たり前だろう? って言うかソルは武術大会に出るのか?」
「ん〜? 出て欲しかったら出るよ?」
うっわぁ! それは酷い質問だ! 強さが気になって戦いたいと思う反面、『負ける』可能性がかなり高いから戦いたくないという思いがある!
「くっ......出来れば、観戦で......」
「ふふっ、いいよ? 多分ルナ君、戦いたい気持ちと負ける可能性で悩んだでしょ?」
え? なんで分かるの?
「そうなのか? 俺はてっきり、彼女を傷つけるのが怖いと思ってた」
ちゃうねん、マサキ。
「俺もです」
「「私も」」
「で、ルナ君はどうなの?」
答え合わせだ。
「ソルの言う通りだな。ソルの強さが純粋に気になる反面、ソルの武器の強さを知っているから負けそうだと思った」
「「「「おぉ〜凄い」」」」
「ふっふっふ〜! 完璧でしょ!」
読心術と言うやつなのか、それともずっと一緒に居たから感覚で分かるのか。
「ま、そゆことです。ソルが出たら俺は90パーセントは勝てないと思ってるからな。正直言って俺、ソルは総合部門でも優勝できると思ってる」
「それほどなのか? 盛ってるんじゃ?」
「それほどだ。盛ってるつもりは無いぞ。そうだな......ガーディ君、君はあの、ゴーレムを粉砕した矢を受け止められると思うか?」
「えっ!? あんなの無理っすよ! 当たった瞬間消し炭ですよ!」
「な? そういうことだ、マサキ。しかもあの矢、100パーセント当たるからな。真後ろに居ようと、空を飛ぼうと、地中に潜ろうともな」
「「「「怖っ!!!」」」」
「もう! ルナ君なんてこと言うの!」
「ははっ、すまんすまん。でも事実だから面白いんだよなぁ」
「確かに......で、でも今のはひどいよ! 皆から怖がられちゃうでしょ?」
「そうか? 強い人間を正しく認識出来るのは良いことだと思うけどなぁ。大体、それでソルへの対応を変えるくらいなら、その程度って事だ。そんな奴は武術大会で優勝なんて絶対出来ない」
「そうだぞ! それに、元々ソルが強いのは知ってたしな!」
「そうですよ! 敵になれば怖いですけど、仲間ならこれ程心強い人は中々いませんよ!」
「「うんうん」」
「そ、そう? ......ならいいや」
「まぁ、お詫びも含めてオリハルコンで何か作るよ。何がいいとかある?」
嘘ですお詫びでも何でもありません。ただソルに作りたかっただけです。
さぁ、作れる物なら何でも来い!
「そうだね......う〜ん......あ! あれ欲しい! 箒!」
「箒? 箒って、あの箒か? 掃除用具の?」
「うん! それでね? その箒で飛べるようにして欲しいの!」
オリハルコンの箒で空を飛ぶ......魔法使い、と言うより魔女か?
「まぁ、それくらいなら出来るかもしれんが......巫女服で飛ぶのか?」
えぇ、わたくしとしましては巫女服で箒に乗り、空を飛ぶ人は中々にシュールだと思うんですよ。
和洋折衷と言えばそうだが、如何せんシュールだろう。......あれ? そういえば箒って日本発祥だっけ......違う気がする。
「ふっふっふ〜! それは大丈夫だよ! ちゃんと魔女っ子の服を作るから!」
「Oh......魔女っ子ソルさん......素敵です」
絶対可愛いだろ。凄く見てみたいです。
「お〜、巫女の次は魔女か。ソルはどんどんコスプレしていくんだな!」
ほう? マサキ君、これはただのコスプレではないぞ?
「マサキ、ただのコスプレな訳ないだろう? れっきとした防具なんだぞ」
「防具? 服が防具になるのか? 服の防御力って、あってもライトアーマーくらいだろ?」
かぁ! そう言えば巫女服の性能は俺達しか知らねぇな!
「おいおいマサキ君、マサキ君の防具の防御力は幾つかね?」
「俺のは200だぞ。ライトアーマーではイニティで最高の防御力だ。ガーディのはそれの重鎧バージョンだ」
「残念、ソルの巫女服の防御力は260だ。現状、マサキより防御力が高いぞ。しかも壊れない」
「「は?」」
「そんなソルの巫女さんから魔女っ子に変わる時、同等以上の性能になるのは分かりきってる事だろう?......だからこれは防具制作とも言えるのだ」
「ソル......やべぇな」
「俺、服に負けるんすか......?」
「服......凄いんだね」
「そうだね、私も拘ってみようかな。後衛としては防御力も大事だし............」
あっ! 攻撃力の時より皆へのダメージがでかい!
「る〜な〜く〜ん?」
「ハイ」
「......お洋服作るの、手伝ってね?」
「ハイ。金属でもなんでも糸にさせていただきます」
「よろしい」
ここで断ってたらブラッドフェスティバルに上げられたかもしれんな。
「じゃあ、そろそろ再開しよ? あと3分の1なんでしょ?」
「そうだな。よし、行くか!」
「マサキ、切り替え早いな〜。ついさっき、俺が死んでたかもしれないのに......」
「うっせ! どうせ服作ってる時も鍛冶してる時もイチャイチャしてんだろ!」
「「してない!」」
「いや〜どうでしょうか、お2人とも、相当ですけどね......」
「「嘘だ!」」
「私も、ずっとイチャついてると思います」
「「(イチャついて)ない!!」」
「いや、これは逆に証明してるでしょ? イリス。普段からイチャついてるんだから、イチャついてるという事を意識したことないんじゃないかしら?」
「「うっ......」」
4連撃K.Oです。参りました。
「父様、母様、自覚なかったのですね」
「「ぐはっ!」」
娘(仮)からも追撃来ました。
「はははっ! 言われてんじゃねぇか! まぁ、とりあえず行くぞ!」
「「......は〜い」」
あ、ここまでの戦果としては、3人で採掘して、主要そうな鉱石は、『鉄鉱石』が約120個、『銅鉱石』約210個、『錫鉱石』約90個、『亜鉛鉱石』が約200個程だ。後、マサキ達から貰った分が同じくらいだ。
後は『オリハルコン鉱石』が15個、『ルビー原石』が3個、『サファイア原石』が2個、『エメラルド原石』が2個だな。
宝石系はアクセサリーに使うか、武器の装飾で使うか悩むところだ。
鬼のペースで投稿してる気がします。...今年中に100話を本格的に匂わせていくスタイルですが、無理でしょうね。
だからと言って、諦めませんが。
さぁ、次回はルナ君の戦闘です。新魔法が出てきたり...?
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