鉱山攻略 2 withマサキ 魔法作っちゃう!
タイトルで遊んでしまった...
「「「「ちょっと待てぇ!!!」」」」
「え〜」
マサキ達が何を言いたいのか予想しよう。
1、『魔法って作れたの?』
うん、これは無いな。こいつら一応攻略最前線らしいし、知らないはずがないよな。
2、『なんでここで魔法を作ったの?』
これが1番可能性としては高い......かな? 急に友人が目の前で魔法を作ったらそら驚くよな。
3、『それ、どんな魔法?』
こいつも言いそうだ。『サーチ』なんて分かりやすい名前だが、この『サーチ』はめちゃくちゃ高性能だ。後でソルには話しておこう。マサキ達には武術大会で苦しんでもらわないと。ははっ!
よし、予想はこんなもんか。さぁ、何が出る?
「「「「 魔法を作ってる人初めて見た!」」」」
「「えぇ!?」」
これにはソルも驚いた。だって、おかしいでしょ。君達は一緒に魔法を作らないのか?
「お前達は魔法を作らないのか?」
「作らん。というより作れん」
「作れません」
「私も無理です」
「私は1つだけ......」
「「「え?」」」
「え? あれ? 言ってなかった...?」
おやおや。これは面白そうな展開じゃないですか。
今のうちにソルにサーチについて言っておくとしよう。
「......ソル、今作った魔法なんだがな、めちゃくちゃ高性能だ」
「どれくらい?」
「まず、半径300mくらいは認識出来る。敵も味方も、隠し部屋も。あと『魔法反応』? とか言うのも分かる」
「300m......それは凄い......のかな?」
「凄いぞ。だってこれ、地中も空も、壁の向こうも分かる。索敵に超便利だ。しかも鉱石や宝石の反応も分かるみたいだぞ」
「それは凄いね!」
ただ......
「だがな、普段からは使えない」
「どうして? 凄く便利だよ?」
「これ......1秒で10MP使うんだよ......」
「あ〜......それはキツいね......」
「鉱山攻略と採掘が終わったら、高性能なアクセサリー作りだな」
「だね! 私も手伝うよ!」
「ははっ、それは頼もしい。聖魔武具が出来るかもしれんな」
ステラの時のように超高性能なアイテムができるといいな......
「すまん、待たせたな」
「気にするな。話し合いは済んだか?」
「おうよ! いつも使ってくれてる魔法だったからな、皆で感謝してた」
「それは良かった。......じゃあ、やるか!」
『おう! / はい!』
「頑張ろう! リルちゃん!」
「はい! 母様」
そんな感じでマサキ達と一緒に鉱山攻略が始まった。
そして鉱山の洞窟(?)内で、気になったことを言う。
「そういえば俺、前情報がほとんど無いんだ。だから出てくる敵が分からない。それで、誰かモンスターリスト持ってる人いる?」
攻略最前線だし、流石にマサキ達は持ってるよな?
「「「「モンスターリスト?」」」」
「は?」
「これは大変かもね......」
嘘だ、嘘だと言ってくれ。そんな事、あるはずないだろ?
「え、あの。君達、モンスターの情報とか何にも持ってない感じ?」
「おう! ぶっつけ本番、得られた情報は掲示板行きだ!」
「......あぁ、もうダメだ......」
こいつらの情報源って、全部掲示板なのか? 掲示板って嘘も本当も混じっているから、ネットリテラシーが無いと情報に踊らされるだけだぞ。
「ってかこの鉱山って攻略されてないのか?」
「ん? あぁ、それならボスまでなら攻略されてるぞ。犬子達含めた、攻略組がボスで全員やられたんだ」
「へ〜、って事は道中のモンスターについての情報は?」
「あるぞ。なんでもコウモリとゴーレムとゴブリンとモグラが出るとの事だ。モグラがレアモンスターらしい」
「......なんでそこまで知っててモンスターリストを知らないんだ......」
「ってかそれだよそれ! 何なんだ? モンスターリストって」
「え? 普通にモンスターの情報が載ってるやつだぞ? スパーダさんとかに聞いたら載るぞ?」
今思えば、どういう条件でモンスターリストに記載されるのだろう。......ま、今はいっか。
「お! ルナ、敵だぞ!ゴーレムだ!」
「う〜ん? どれ?」
おいおい、マサキには何が見えてるんだ? 幻覚? 怖いよ。
「そこ! 通路の右に!」
「はい? マジで見えん。......『サーチ』」
最初からサーチ使えばよかった。てへぺろ
おぉ、視界に3Dマップが出てる。これがサーチか。そんでもってマップにはマサキが言った通り、進んで右の通路に紫色の塊がある。これがゴーレムかな?あと、他の通路には赤い点がいっぱいある。
「把握した。どうする? 倒すか?」
「もっちろん! ゴーレムのドロップ品はめちゃくちゃ美味いんだぜ?」
「そうか。なら今回はソル達とマサキ達でやるか?」
「え? いいのか?......でも、それなら一緒に攻略する意味が......」
「いいよ。それに俺としては武術大会に出るやつの動きが見れるんだ、好都合だろ?」
実は別の意味があって戦闘には参加しない。そう考えてたらソルが小声で話しかけてきた。
「ねぇねぇルナ君、どうしたの?」
普通なら言葉足らずで伝わりにくいだろうが、俺なら分かる!......気がする。
「また魔法を作る。俺の感覚では『自然魔法』は本当に並大抵のことなら出来るからな。多分、属性魔法も作れるんだ。だから試したい。後は、さっきマサキに言った理由だ」
「分かった。失敗しても落ち込まないでね?」
「大丈夫。そん時は2人をモフる」
「ふふふっ、いいよ。じゃあ、行ってくるね?」
「あぁ、行ってらっしゃい」
ソルがマサキ達と話し合いを始めた。ん?『ソル』が?
「おいおい、リルは行かなくていいのか?」
「はい。父様をお守りします」
う〜ん......まぁ、大丈夫か。あっちにはガーディ君もいるし、誰も死なないだろう。それに、ソルだけ残機制のゲームだしな。
「じゃあ魔法作ってる時の護衛を頼む」
「はい! お任せください!」
すっごく頼もしいです、リルさん。
「お、あっちは始まるみたいだな。俺もやるか」
ガーディ君がゴーレムに突っ込んで行って剣を刺していた。......いや、刺さってなかった。弾かれている。
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「やばい! めちゃくちゃ硬いぞ!」
「おっけ! 俺が行く!『魔剣術:炎剣』!」
ガスッ!
「効いた! ガーディ! ヘイト頼んだ!」
「おう!」
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前方の戦闘をBGMに、魔法を作ろうとしよう。
「魔法作成」
今回イメージするのは『火属性魔法』だ。細かく『ファイアボール』とか作るより、大きなファイルとして作った方が効率が良いだろう。きっと。
そして魔法陣が出てきた。15個の円だ、やばい。とりあえずイメージを固めろ!俺。
まず、炎が出て周りを焼いていくイメージだ。
『カチッ!』
『バキン!』
「あら? やっちゃった?」
『カスッ!』でも『カチッ!』でもない、『バキン!』と、完全に破壊された音がした。
「属性で作っちゃだめなのかな......」
多分、進化の関係とかで出来ないの......かな?
「じゃあ細かく。魔法作成」
実は魔法作成は言わなくていいのだが、イメージを固めるために口に出している。コレ大事です。
またもや15個の円の魔法陣が出てきた。だが気にしない。
イメージは矢。炎で出来た、綺麗な矢。そもそも火とは、熱とは分子の振動だ。だからより細かく、小さく、小さく揺れている。されど大きく、熱く燃える矢だ。
『カチッ!』
『カチッ!』
『カチッ!』
魔法発動速度は1秒だ。1秒かけてゆっくりと炎を作る。されど分子の振動はより激しく。
『カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
うわぁぁ! なんかやばい音した!
ヒッヒッフーヒッヒッフー。落ち着け、多分大丈夫だ。それに失敗したらまたやり直せばいい。
次に、MPは大丈夫だろう。
『カチッ!』
『カチッ!』
『カチン!』
あぁぁ!! また強い音がしたぁ! やめて! 怖いから!
「つぎ、すきるれべる......ひぃ」
た、多分大丈夫。スキルレベルが低すぎて、暴発とかの危険性はないはず。
『カチッ!』
『カチッ!』
『カチッ!』
よし、後は名前だ。ここで普通に『ファイアアロー』ではダメだな気がするのだ。では、どうしようか。
あ、アレとかカッコよくて良さそうだ。
「『イグニスアロー』」
『カチン!』
『カチン!』
『カチン!』
ひぇぇ!!! またやばい音した! 怖い! リル、たちけて!
そんな俺の恐怖を知らずに、ウィンドウが出てきた。
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『自然魔法:イグニスアロー(消費MP:8)』の作成に大成功しました。習得しますか?
『はい』『いいえ』
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「は? 大成功? なんそれ?」
とりあえず習得しよう。それから考えよう。
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『自然魔法イグニスアロー(消費MP:8)』を習得しました。
『自然魔法』のスキルレベルが10上がりました。
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わぁお、大成功凄い。めちゃくちゃ経験値入るじゃん。
あ、そろそろあっちも終わる気がしてきたぞ。
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「ソル! やってくれ!」
「はいは〜い」
バガンッ! パラパラ......
「「「「うわぁ......」」」」
「おっけー! 倒したよ!」
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「は、はははは! リル、今の見たか?」
「はい。凄まじい威力ですね。あれならワイバーンでも墜とせそうです」
ワイバーンがどれくらいかは知らんが、鷹とか鷲ぐらいなら『消滅』する威力じゃないかな?あれ。
「お〜い! ルナ君! 見てた〜?」
そう言いながらソルが駆け寄ってきた。
「見てたぞ。凄い威力だったな」
「うん! 新しいことも試してみたの!」
すっごく尻尾が揺れていてめちゃくちゃ可愛いです。
あぁ〜、やばいわ。俺の頭には2つの選択肢があるわ。『撫でる』と『撫でる』の選択肢が出てるわ〜
しょうがない、ここは1つ目の『撫でる』を選ぶべきだろう。
「よしよし、どんな事を試したんだ?」
「えへへ〜えっとね〜、魔力矢に火属性魔法を込めたの! そしたら爆発したの!」
「そうなのか〜それは凄いな〜」
耳が! 耳がすっごくモフい!! 最高です!
「お2人さん、そろそろ行くぞ」
「お。あぁ、わかった。ソル、リル、行くぞ」
「うん〜へへへ」
「はい」
なんか、最近ソルがだらしなくなってきたきがする......大丈夫かな?
流石にお外で『へへへ』はやばいぞ。
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名前:ルナ Lv63
所持金:515,540L
種族:人間
職業:『剣士』
称号:『スライムキラー』
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:720
MP:1,190<500>
STR:2,640(200SP)
INT: 640
VIT: 1,150(50SP)
DEX: 2,170(150SP)
AGI: 840(20SP)
LUC:320
CRT:44
残りSP:200
取得スキル
戦闘系
『剣王』Lv93
『王弓』Lv89
『闘術』Lv99
『刀術』Lv85
『走法』Lv0
『手加減』Lv0
魔法
『自然魔法』Lv15→25
生産系
『神匠鍛冶』Lv100
『神匠:金細工』Lv100
『裁縫』Lv93
『調薬』Lv1
『神匠:付与』Lv100
『木工』Lv1
『料理』Lv15
『錬金術』Lv1
その他
『テイム』Lv2
<>内アクセサリーの固定増加値
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名前:ソル Lv51
所持金:642,220L
種族:狐人族
職業:『弓術士』
称号:『ワンショットツーキル』
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:1,930<800>(50SP)
MP:1,200<800>(獣人補正)
STR:520
INT: 520
VIT: 520
DEX:6,396(440SP)(獣人補正)
AGI: 520
LUC:260
CRT:34
残りSP:10
取得スキル
戦闘系
『剣術』Lv87
『弓術』Lv99
魔法
『火属性魔法』Lv1
『水属性魔法』Lv1
『聖属性魔法』 Lv31
生産系
『鍛冶』Lv85
『金細工』Lv63
『裁縫』Lv89
『調薬』Lv73
『付与』Lv98
『木工』Lv35
『料理』Lv99
『錬金術』Lv51
その他
『テイム』Lv1
<>内アクセサリーの固定上昇値
━━━━━━━━━━━━━━━
鉱山のモンスターリストを見れば、ゴーレムがどのようなポジションで、ソルがどれだけの威力の矢を放ったかが分かります...あと、ソルとの相性も。
次回、『鉱山攻略 3 withマサキ』お遊び部分は決めてません!
サンタさん、プレゼントは紅茶をください...飛びっきり美味しいやつを...
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くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!
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