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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
76/492

鉱山攻略 2 withマサキ 魔法作っちゃう!

タイトルで遊んでしまった...


 



「「「「ちょっと待てぇ!!!」」」」


「え〜」



 マサキ達が何を言いたいのか予想しよう。



 1、『魔法って作れたの?』


 うん、これは無いな。こいつら一応攻略最前線らしいし、知らないはずがないよな。


 2、『なんでここで魔法を作ったの?』


 これが1番可能性としては高い......かな? 急に友人が目の前で魔法を作ったらそら驚くよな。


 3、『それ、どんな魔法?』


 こいつも言いそうだ。『サーチ』なんて分かりやすい名前だが、この『サーチ』はめちゃくちゃ高性能だ。後でソルには話しておこう。マサキ達には武術大会で苦しんでもらわないと。ははっ!



 よし、予想はこんなもんか。さぁ、何が出る?




「「「「 魔法を作ってる人初めて見た!」」」」


「「えぇ!?」」



 これにはソルも驚いた。だって、おかしいでしょ。君達は一緒に魔法を作らないのか?

 


「お前達は魔法を作らないのか?」


「作らん。というより作れん」


「作れません」


「私も無理です」


「私は1つだけ......」


「「「え?」」」


「え? あれ? 言ってなかった...?」



 おやおや。これは面白そうな展開じゃないですか。


 今のうちにソルにサーチについて言っておくとしよう。



「......ソル、今作った魔法なんだがな、めちゃくちゃ高性能だ」


「どれくらい?」


「まず、半径300mくらいは認識出来る。敵も味方も、隠し部屋も。あと『魔法反応』? とか言うのも分かる」


「300m......それは凄い......のかな?」


「凄いぞ。だってこれ、地中も空も、壁の向こうも分かる。索敵に超便利だ。しかも鉱石や宝石の反応も分かるみたいだぞ」


「それは凄いね!」



 ただ......



「だがな、普段からは使えない」


「どうして? 凄く便利だよ?」


「これ......1秒で10MP使うんだよ......」


「あ〜......それはキツいね......」


「鉱山攻略と採掘が終わったら、高性能なアクセサリー作りだな」


「だね! 私も手伝うよ!」


「ははっ、それは頼もしい。聖魔武具が出来るかもしれんな」



 ステラの時のように超高性能なアイテムができるといいな......




「すまん、待たせたな」


「気にするな。話し合いは済んだか?」


「おうよ! いつも使ってくれてる魔法だったからな、皆で感謝してた」


「それは良かった。......じゃあ、やるか!」


『おう! / はい!』


「頑張ろう! リルちゃん!」


「はい! 母様」






 そんな感じでマサキ達と一緒に鉱山攻略が始まった。






 そして鉱山の洞窟(?)内で、気になったことを言う。



「そういえば俺、前情報がほとんど無いんだ。だから出てくる敵が分からない。それで、誰かモンスターリスト持ってる人いる?」



 攻略最前線だし、流石にマサキ達は持ってるよな?



「「「「モンスターリスト?」」」」


「は?」


「これは大変かもね......」



 嘘だ、嘘だと言ってくれ。そんな事、あるはずないだろ?



「え、あの。君達、モンスターの情報とか何にも持ってない感じ?」


「おう! ぶっつけ本番、得られた情報は掲示板行きだ!」


「......あぁ、もうダメだ......」



 こいつらの情報源って、全部掲示板なのか? 掲示板って嘘も本当も混じっているから、ネットリテラシーが無いと情報に踊らされるだけだぞ。



「ってかこの鉱山って攻略されてないのか?」


「ん? あぁ、それならボスまでなら攻略されてるぞ。犬子達含めた、攻略組がボスで全員やられたんだ」


「へ〜、って事は道中のモンスターについての情報は?」


「あるぞ。なんでもコウモリとゴーレムとゴブリンとモグラが出るとの事だ。モグラがレアモンスターらしい」


「......なんでそこまで知っててモンスターリストを知らないんだ......」


「ってかそれだよそれ! 何なんだ? モンスターリストって」


「え? 普通にモンスターの情報が載ってるやつだぞ? スパーダさんとかに聞いたら載るぞ?」



 今思えば、どういう条件でモンスターリストに記載されるのだろう。......ま、今はいっか。




「お! ルナ、敵だぞ!ゴーレムだ!」


「う〜ん? どれ?」



 おいおい、マサキには何が見えてるんだ? 幻覚? 怖いよ。



「そこ! 通路の右に!」


「はい? マジで見えん。......『サーチ』」



 最初からサーチ使えばよかった。てへぺろ



 おぉ、視界に3Dマップが出てる。これがサーチか。そんでもってマップにはマサキが言った通り、進んで右の通路に紫色の塊がある。これがゴーレムかな?あと、他の通路には赤い点がいっぱいある。



「把握した。どうする? 倒すか?」


「もっちろん! ゴーレムのドロップ品はめちゃくちゃ美味いんだぜ?」


「そうか。なら今回はソル達とマサキ達でやるか?」


「え? いいのか?......でも、それなら一緒に攻略する意味が......」


「いいよ。それに俺としては武術大会に出るやつの動きが見れるんだ、好都合だろ?」



 実は別の意味があって戦闘には参加しない。そう考えてたらソルが小声で話しかけてきた。



「ねぇねぇルナ君、どうしたの?」



 普通なら言葉足らずで伝わりにくいだろうが、俺なら分かる!......気がする。



「また魔法を作る。俺の感覚では『自然魔法』は本当に並大抵のことなら出来るからな。多分、属性魔法も作れるんだ。だから試したい。後は、さっきマサキに言った理由だ」


「分かった。失敗しても落ち込まないでね?」


「大丈夫。そん時は2人をモフる」


「ふふふっ、いいよ。じゃあ、行ってくるね?」


「あぁ、行ってらっしゃい」




 ソルがマサキ達と話し合いを始めた。ん?『ソル』が?



「おいおい、リルは行かなくていいのか?」


「はい。父様をお守りします」



 う〜ん......まぁ、大丈夫か。あっちにはガーディ君もいるし、誰も死なないだろう。それに、ソルだけ残機制のゲームだしな。



「じゃあ魔法作ってる時の護衛を頼む」


「はい! お任せください!」



 すっごく頼もしいです、リルさん。



「お、あっちは始まるみたいだな。俺もやるか」



 ガーディ君がゴーレムに突っ込んで行って剣を刺していた。......いや、刺さってなかった。弾かれている。



 -----------------------------

「やばい! めちゃくちゃ硬いぞ!」


「おっけ! 俺が行く!『魔剣術:炎剣』!」



 ガスッ!



「効いた! ガーディ! ヘイト頼んだ!」


「おう!」

 -----------------------------


 前方の戦闘をBGMに、魔法を作ろうとしよう。



「魔法作成」



 今回イメージするのは『火属性魔法』だ。細かく『ファイアボール』とか作るより、大きなファイルとして作った方が効率が良いだろう。きっと。



 そして魔法陣が出てきた。15個の円だ、やばい。とりあえずイメージを固めろ!俺。




 まず、炎が出て周りを焼いていくイメージだ。


『カチッ!』

『バキン!』



「あら? やっちゃった?」


『カスッ!』でも『カチッ!』でもない、『バキン!』と、完全に破壊された音がした。



「属性で作っちゃだめなのかな......」



 多分、進化の関係とかで出来ないの......かな?



「じゃあ細かく。魔法作成」



 実は魔法作成は言わなくていいのだが、イメージを固めるために口に出している。コレ大事です。



 またもや15個の円の魔法陣が出てきた。だが気にしない。


 イメージは矢。炎で出来た、綺麗な矢。そもそも火とは、熱とは分子の振動だ。だからより細かく、小さく、小さく揺れている。されど大きく、熱く燃える矢だ。


『カチッ!』

『カチッ!』

『カチッ!』


 魔法発動速度は1秒だ。1秒かけてゆっくりと炎を作る。されど分子の振動はより激しく。


『カチン!』

『カチン!』

『カチン!』


 うわぁぁ! なんかやばい音した!


 ヒッヒッフーヒッヒッフー。落ち着け、多分大丈夫だ。それに失敗したらまたやり直せばいい。



 次に、MPは大丈夫だろう。


『カチッ!』

『カチッ!』

『カチン!』


 あぁぁ!! また強い音がしたぁ! やめて! 怖いから!



「つぎ、すきるれべる......ひぃ」



 た、多分大丈夫。スキルレベルが低すぎて、暴発とかの危険性はないはず。


『カチッ!』

『カチッ!』

『カチッ!』


 よし、後は名前だ。ここで普通に『ファイアアロー』ではダメだな気がするのだ。では、どうしようか。


 あ、アレとかカッコよくて良さそうだ。


「『イグニスアロー』」


『カチン!』

『カチン!』

『カチン!』



 ひぇぇ!!! またやばい音した! 怖い! リル、たちけて!



 そんな俺の恐怖を知らずに、ウィンドウが出てきた。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『自然魔法:イグニスアロー(消費MP:8)』の作成に大成功しました。習得しますか?

『はい』『いいえ』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「は? 大成功? なんそれ?」



 とりあえず習得しよう。それから考えよう。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『自然魔法イグニスアロー(消費MP:8)』を習得しました。


『自然魔法』のスキルレベルが10上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 わぁお、大成功凄い。めちゃくちゃ経験値入るじゃん。


 あ、そろそろあっちも終わる気がしてきたぞ。



 -----------------------------

「ソル! やってくれ!」


「はいは〜い」



 バガンッ! パラパラ......



「「「「うわぁ......」」」」


「おっけー! 倒したよ!」

 -----------------------------


「は、はははは! リル、今の見たか?」


「はい。凄まじい威力ですね。あれならワイバーンでも墜とせそうです」



 ワイバーンがどれくらいかは知らんが、鷹とか鷲ぐらいなら『消滅』する威力じゃないかな?あれ。



「お〜い! ルナ君! 見てた〜?」



 そう言いながらソルが駆け寄ってきた。



「見てたぞ。凄い威力だったな」


「うん! 新しいことも試してみたの!」



 すっごく尻尾が揺れていてめちゃくちゃ可愛いです。


 あぁ〜、やばいわ。俺の頭には2つの選択肢があるわ。『撫でる』と『撫でる』の選択肢が出てるわ〜


 しょうがない、ここは1つ目の『撫でる』を選ぶべきだろう。



「よしよし、どんな事を試したんだ?」


「えへへ〜えっとね〜、魔力矢に火属性魔法を込めたの! そしたら爆発したの!」


「そうなのか〜それは凄いな〜」



 耳が! 耳がすっごくモフい!! 最高です!



「お2人さん、そろそろ行くぞ」


「お。あぁ、わかった。ソル、リル、行くぞ」


「うん〜へへへ」


「はい」




 なんか、最近ソルがだらしなくなってきたきがする......大丈夫かな?


 流石にお外で『へへへ』はやばいぞ。





 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv63

 所持金:515,540L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:720

 MP:1,190<500>

 STR:2,640(200SP)

 INT: 640

 VIT: 1,150(50SP)

 DEX: 2,170(150SP)

 AGI: 840(20SP)

 LUC:320

 CRT:44


 残りSP:200

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv93

『王弓』Lv89

『闘術』Lv99

『刀術』Lv85

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『自然魔法』Lv15→25


 生産系


『神匠鍛冶』Lv100

『神匠:金細工』Lv100

『裁縫』Lv93

『調薬』Lv1

『神匠:付与』Lv100

『木工』Lv1

『料理』Lv15

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv2


<>内アクセサリーの固定増加値

 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ソル Lv51

 所持金:642,220L

 種族:狐人族

 職業:『弓術士』

 称号:『ワンショットツーキル』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:1,930<800>(50SP)

 MP:1,200<800>(獣人補正)

 STR:520

 INT: 520

 VIT: 520

 DEX:6,396(440SP)(獣人補正)

 AGI: 520

 LUC:260

 CRT:34


 残りSP:10

 取得スキル

 戦闘系


『剣術』Lv87

『弓術』Lv99


 魔法


『火属性魔法』Lv1

『水属性魔法』Lv1

『聖属性魔法』 Lv31


 生産系

『鍛冶』Lv85

『金細工』Lv63

『裁縫』Lv89

『調薬』Lv73

『付与』Lv98

『木工』Lv35

『料理』Lv99

『錬金術』Lv51


 その他


『テイム』Lv1


<>内アクセサリーの固定上昇値

 ━━━━━━━━━━━━━━━

鉱山のモンスターリストを見れば、ゴーレムがどのようなポジションで、ソルがどれだけの威力の矢を放ったかが分かります...あと、ソルとの相性も。


次回、『鉱山攻略 3 withマサキ』お遊び部分は決めてません!


サンタさん、プレゼントは紅茶をください...飛びっきり美味しいやつを...



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作者Twitter

くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!

https://twitter.com/yuzuame_narou


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