神匠とは こちらの検索結果が見つかりました。
安定の迷走。銀髪パパさんは疲れたんですよ。
タイトルはふざけました。少しずつ柔らかくしていけたらな、と思いますですますはい。
宿で目が覚めた。
「あれ? 昨日は何したんだっけ?」
頭が回んない。寝起きだから仕方ないよね。
「おはようございます父様。昨日は森林で狩りをした後に語り人の方に会い、その後フェルさんのお店に戻るとご友人の方と会ったのですよ。そしてそこで父様は性能が高すぎるアクセサリーをお作りになられました」
一気に情報が流れ込んで来た。
そして全部思い出してしまった。
「......はぁ。ありがとうリル。ちょっと称号とスキル見てみる」
「はい!」
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スキル
『神匠:金細工』
・全ての金属、宝石を扱えるようになる。
・アクセサリーの品質が10以上になる。
・DEXとINTを参照する。
『神匠補正』
凝れば凝るほど『神匠:付与』との相性が向上する。
『神匠:付与』
・MPを消費して物に効果を付与できるようになる。
・消費MP量で効果の大小が変わる。
・DEXとINTを参照する。
『神匠補正』
付与効果の超強化。『神匠:金細工』で作成したアクセサリーとの相性が向上する。
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称号
『魔具職人』
・魔具の制作成功率上昇。『今までに作成した魔具の数×2%』(最大100%)
・魔具の効果が上昇。
魔具を3つ連続で作成すると獲得。
『神匠に至りし者』
・『神匠』の名前が付くスキルを使用して作成したアイテムの品質+1
・『神匠』の名前が付くスキルを使用して付与した効果の上昇。
・神器の制作が可能になる。
高位の『神』に認められる事で獲得。
『合生産の先駆者』
・生産系スキルのスキル経験値獲得量が1.5倍。
・生産系スキルで作成したアイテムの品質が+1上昇する。
『合生産』スキルを初めて開発したプレイヤーに贈られます。
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「バーーーカ!!!!」
なんでアクセサリーのレア度を確定で12以上にしてくれとんねん! アホか!
それに『魔具職人』って3つ連続かよ! 4つ連続作ったわ!
先駆者は早く見れば良かった! 俺のバカ!
そして最後に
「高位の『神』は何を認めたんだよ!」
スキルレベルを認めたってか?はは!
そして3分後──
「......ふぅ。落ち着いた。リル、ソルは起きてるか?」
「はい。父様が起きる10分ほど前に生産所の方に向かわれました」
「そうか、ありがとう。フェルさんの店に行こうか。ソルにアクセサリーを作りたい」
......まだ本番ではないがな。
ちゃんとリアルで言ってから、渡したいのだ。とりあえず今回は、生産のスキルレベル上げに貢献出来るようなアクセサリーを作ってあげたい。
「はい! 行きましょう!」
フェルさんの店に来た。
「「おはようございます」」
「おはよう! 昨日は大丈夫だったか? 凄く疲れた顔をしてたぞ」
「はい! 大丈夫です。スキルが『神匠』に進化して驚いてたので、疲れてたんですよ」
俺がそう言うとフェルさんは驚いた顔をしていた。
「ルナ! お前さん、『神匠』になったのか!?」
「はい。『金細工』と『付与』は神匠になりました。というか神匠って何なんですか? スキルレベルが100になったら進化するんですか?」
「なわけないだろう! ......いいか、神匠ってのはな、そのスキルに対応した神に認められることで進化するスキルだ。」
「神......ですか。よく分かりませんね」
「まぁ、だろうな。ルナは2つのスキルが神匠になったって二柱の神に認められたのか。素晴らしいな! ......とまぁ、軽口ここまでにして、『神匠とは』何か、話すぞ」
急に空気が変わった。落差が激しすぎる。
「はい、お願いします」
ここ、お店のカウンターだけど大丈夫? ......ま、いっか。
「おう。それで、『神匠』ってのはな、さっき言った通り、『神に認められる』事で進化するスキルだ。それで、神に認められるには何かしら偉業を成さないと無理なんだが......ルナ、何やったんだ?」
「えっと......レア度12の魔具を1つと、レア度13の魔具を3つ連続で作りました。多分、それですか?」
「絶対それだな......生産を始めて数日のペーペーがそんな事を成せば、神も認めるだろうな......」
フェルさんが遠い目をしてる。
「フェルさんも『神匠』なんですか?」
「そうだぞ。俺の場合は『神匠:鍛冶』と『神匠:付与』だな。鍛冶の神『ヘパイストス』と炉の神『ヘスティア』に認められていてな」
な、なんか良く分からんけど凄そう。
「なぁルナ、お前さんはどの神から認められてるんだ?」
分かんないっす。多分、相当優しい神だと思う。だって、まだ生産始めてすぐよ? リアルでは1日も経ってないのよ?
「え? 分かりません」
「えっとな、スキルの詳細を2回、調べてみろ」
「ん~......やってみます」
まず、『神匠:金細工』からだ。
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『神匠:金細工』
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『認めた神』
・『トト』
・『ヴィーナス』
・『イシコリドメ』
・『ラクシュミー』
・『アルテミス』
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「ん??」
まぁ、落ち着こう。次は『神匠:付与』だな。
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『神匠:付与』
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『認めた神』
・『ハトホル』
・『イシス』
・『エンキ』
・『カナヤマヒメ』
・『ルーナ』
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......う〜ん。嫌な予感がする。
「フェルさん。フェルさんは何柱の神に認められているんですか?」
「俺はさっき言った二柱のみだ」
あ〜あ。これは俺、『スペシャル』ではなく『イレギュラー』ってやつかもな。
「フェルさん、俺、十柱の神に認められてます」
「......うん? 聞き間違えたかもしんねぇ。すまんがもう一度言ってもらっていいか?」
「俺、十柱の神に認められてます」
「は? どういう事だ?」
「それは俺が聞きたいです。フェルさんに言われた通りにスキルの詳細を見たら、神匠に進化した『金細工』と『付与』に五柱ずつの神の名前が書いてありました」
「......そうか。初めて見たぞ、そんなに神に認められる奴は。......いいか、ルナ。俺達は一応、師弟関係だから認められている神の話をしたが、他の人間とは話すなよ」
「え? どうしてですか?」
「一言で言えばプライバシーだからだな。神に認められるということは、その神の力が宿るともされている。
だから俺のように一柱や二柱ぐらいならまだ大丈夫だろう。だがルナは沢山の神に認められている。それはつまり、ルナにそれだけの力が宿るということでもある」
「力にはそれ相応の責任が伴う。ルナ達語り人にはそれは殆ど該当しないだろうが、『もし』この地に何かあった時、ルナ達強制的に駆り出されるかもしれない。
その時、ルナを認めている神が知られていたら、ルナは倒れるまで働かされるかもしれない」
「だから、俺やソル嬢ちゃん、リル嬢ちゃんなら良いだろうが、昨日の友人とかには黙っといた方がいい。それがルナの為だ」
優しいな、フェルさんは。良い師匠だ......
「はい。神の話はしないようにします」
「おう! それがいい。じゃあ、引き止めて悪かったな。練習に行くといい」
そうだった。話していて忘れていた。ってかまだ聞きたいことがある!
「あ、フェルさん! 『神器』の作り方って知ってますか?」
「『神器』だと? それは神しか作れねぇから誰も知らないぞ」
「そうですか。ありがとうございます」
俺はそう言って鍛冶場に入った。
「なぁリル。さっきの話聞いてたよな? 神器の話」
「はい。神にしか作れない、との事ですよね」
「あぁ。その神器なんだがな......俺、作れるらしい」
「え!? 凄いじゃないですか父様!」
「だよなぁ......なんか称号のおかげでできちゃうらしい。......よし、とりあえずソルへのプレゼントを作るか」
練習だ。そう、練習。これは本命ではない。俺の気持ちは込めるが全ては込めない。...あぁ、やばい。ソルにあげるって考えるだけで手が震えてきた。
「ふぅ。落ち着こう。作るのは指輪...はやべぇからブレスレットにするか?...いや、巫女服に似合うのが良いか。何が良いだろう?」
巫女服なら髪飾りが良いか。でも髪飾りは本命で作りたい。......う〜ん。
指輪じゃだめかな? 料理を作る時、あまり邪魔にもならなさそうだし。あ、本人に聞くか。
『もしも〜しソルさん、今いいですか?』
『どうしたの? ルナ君。ボイスチャットなんて珍しいね?』
『いやな、これは本人にちゃんと聞かないといけないと思ってな。それでソル、俺はソルにアクセサリーを作りたいんだが指輪でいいか?』
『えっ!? あ、あの、その』
『ちゃう! 左手の薬指じゃない!』
『そ......そっか......』
『ま、まぁ。とりあえず、指輪でいいか? ブレスレットも考えたんだが、ソルと巫女服のバランスを崩しそうでな。それで指輪が良いと思ったんだけど』
『うん! 指輪がいい! 楽しみにしてるね!』
『あぁ。今日の夕方に店に来た時に渡すよ。楽しみにしててくれ』
『うん! またね!』
『ありがとうソル、それじゃ』
......我ながら良く緊張せずに言えたな、俺。褒めてあげるぞ。
「お兄さん、今の全力で作ってみようかしら。真鍮と鉄で、本気出しちゃおっかな☆」
ちゃんと真鍮は残すぞ。本命が出来なかったら俺は死んでしまうかもしれん。
そうして俺は、指輪を作り始めた。
作者よ、設定盛りすぎてない?大丈夫?きゅうり揉む?
神たまはかなりあとで出てきまちゅ。
...予定だと6章あたり...ですがね。へへ
ではでは次回!『指輪と平日』おっ楽しみに!
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