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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第3章 弟子と王都
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弟子の日々 中編 黒の巣君との出会い

後編を全然書いてません☆


 



 ログアウトして冷蔵庫を見てたら気づいた。母上は帰っていた事に。......一応、様子を見に来てくれたのでお礼のメールはしておこう。


 メールを送ったらご飯を作る。

 今日は簡単にチャーハンだ。お米と好きな具材を炒めるだけなので本当に簡単だ。




 ご飯を食べたら紅茶でも飲んで落ち着きますかね。茶葉はアールグレイが好きだ。なのでアールグレイを頂きます。



「ふぅ。日曜の午後に、外に出ないで飲む紅茶は美味しいな。あ、そうだ。真鍮について調べないと」



 一旦ティーカップを置いてスマホを取る。え〜っと『真鍮 材料』と検索だ〜。う〜ん?材料は銅と亜鉛で、亜鉛が20%以上の物を真鍮というのね。



「これは早めに鉱山に行きたいな。でもその前に王都に行かないといけない。そしてその前に生産系スキルを極めたい。そのために材料が必要だ。鉄よりも真鍮がいい。そして真鍮の材料の為に鉱山に行きたい。......あれ? 無限ループって怖くね?」



 よし、切り替えよう。とりあえず順番にやる事を決める。まず最初にマネーレトレントを狩りまくって薪集めだな。やつのレベルは15だし、俺のレベルは上がらないだろう。リルと一緒に周回だな。


 次に、ゴブリン狩りで鉄集めだな。その鉄で『鍛冶』『付与』『金細工』を、とりあえず100にするか。向上心が高ければ高いほど、スキルレベルが上がりやすい気がするのだ。


 で、レベル上げが終わったらソルへのプレゼントの本番だな。俺の気持ち全てを込めよう。そしてできたアクセサリーを渡す前に、現実で、きちんと俺の気持ちを言おう。



「よし、明日の学校で陽菜に会える日を聞くか。覚悟を決めろ、俺」



 アクセサリーを渡したら、聖剣作りに入る。簡単には出来ないと思うが、出来たら弟子を卒業して、王都に行こう。それも、ちゃんとスパーダさんに報告してからな。



「まず、薪集めと鉄集めだな」



 やる事を決めたので、ログインする。



 -----------------------------



「リル、今日は森林で狩りまくるぞ〜」


「はい! 父様!」


「っと、その前にソルにどうするか聞くか」



 フレンドになっているのでログイン状況が分かる。

 その情報を見るに、ログインしているようだ。


『ソル、今日俺とリルは森林で狩りをしてくるけどそっちはどうする?』


 メッセージを送った。すると直ぐに帰ってきた。


『今日は料理を沢山作る!だから狩りには参加出来ない!ごめんね?』


『分かった。じゃあ行ってきます』


『行ってらっしゃい!』




「ソルは来ないそうだ。俺達だけで行くぞ」


「はい!」



 そして草原を2人で歩くこと10分程、俺は気づいてしまった。このまま行けば30分はかかる事に......



「なぁ、俺達のAGIなら走ればかなり早く着くよな? 競走......は絶対負けるから、適度に走るか?」


「はい!」




 そうしてリルと追いかけっこもどきをして、街から大体15分ほどで森林に着いた。




「じゃあゴブリン狩りの前にマネーレトレントを周回だ。確か1周20個ほどドロップするから、50回ほど殺っとくか」



「頑張りましょう、父様!」






 そこからは酷かった。



 トレントが出てきてはリルのパンチ一撃で粉砕され、2周目に入り、トレントが出てきては粉砕......

このえげつないコンボで20分もかからずに1000個以上の『上質な薪』を手に入れられた。


 え? 他のドロップ品? もちろんとんでもない数がある。それでも『スキル書』だけは出なかったが。



「めちゃくちゃ早く終わったな。よし、これからゴブリン狩りに移行する。1000本の剣を回収したら念話をくれ、2人合わせて2000本集まったら帰ろう」


「分かりました! 全速力で狩って来ます!」


「おう、気をつけてな」



 ゴブリン狩りが始まった。



「よーし、魔剣のテストだな。最初は二刀流で行こうかな。愛剣は耐久値半分で休憩だ」



 この剣は大好きだ。最初の頃からずっと一緒にいるからな。俺の『鍛冶』スキルが上がったら、君も強化出来ると思う。その日まで待っていてくれ。




「あ、オークじゃん。テストにはもってこいだな! 『蔦よ』!」



『木魔法』のレベルがバカみたいに上がったからか、魔法発動速度がとんでもなく早い。それでも蔦1本じゃオークは倒せないので、5本ほど出して転ばせる。



「せいっ!」



 ザンッ!


 オークの足の筋を斬った。すると足が丸々斬れてしまった。



「は? 何この剣。強すぎだろ」


『ブモォォ!』


「だよな、君もそう思うよな」



 ザンッ!



『ブモォォ!』


「両足の無いオーク君。君に選ばせてあげよう。魔剣で一撃で死ぬか、愛剣で遊ばれて死ぬか」


『ブモォォォォォ!』



 うん、何言ってるか分からない。とりあえず両方するか。


 そう思い、魔剣と愛剣を両方一気に突き刺した。



『ブモォ......』



 オークはポリゴンになって散った。



「強すぎだろ魔剣。オークワンパン出来ちまうぞ。魔剣が強すぎるのか、愛剣の力が足りなかったのか、分からんな。まぁ、とりあえず愛剣は俺がこのゲームを辞める時まで持とう」



 あ〜早くゴブリン狩ってスキル上げしたいな〜。

 そうしたら愛剣も強化できるだろうに。



「うーん......愛剣よ、すまん。俺はお前のために効率を選ぶぞ。次の狩りではちゃんと使うから、待っていてくれ」



 そう言って俺は愛剣を仕舞った。ここからは魔剣1本で狩りまくる。



「よし、行くぞー!」






 それから数時間後、リルから念話がきた。




『父様、1000本回収し終えました!』


『分かった。こっちも目の前の奴を終わらせたら戻るから、マネーレトレントの所で待っていてくれ』


『はい! 分かりました!』



「さぁさぁゴブリンちゃん? うちの子が待っているんだ。早めに終わらせるぞ」



 そう言って目の前にいるゴブリン8体、一体ずつ一撃でポリゴンに変えた。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『フォレストゴブリン』×1217討伐しました。

『トレント』×71討伐しました。

『オーク』×43討伐しました。

『マネーレトレント』×51討伐しました。

『錆び付いた剣』×1204入手しました。

『木材』×132入手しました。

『上質木材』×2550入手しました。

『薪』×140入手しました。

『上質な薪』×1020入手しました。

『リンゴ』×83入手しました。

『知力司る林檎』×1275入手しました。

『豚肉』×180入手しました。


『剣王』スキルレベルが13上がりました。

『闘術』スキルレベルが51上がりました。

『木魔法』スキルレベルが10上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「うーん、やっぱりレベルは上がらんか。フェンリル戦がどれだけ経験値が多かったのか......また戦いたいな。狼相手の練習にも、レベル上げにも良い奴だ」



 ま、それまた今度にしよう。とりあえずリルの所に急がないと。



 そして森林を出て直ぐにリルは見つかった。......マップで。だってリルの姿が見えないんだもん。




「お〜いリル!」


「あ! 父様!」



 ん? なんかリルがプレイヤーに囲まれてるんだけど。なにこの状況。



「リル、何で囲まれてるんだ?」


「分からないです。ここで父様を待っていたら囲まれてました。手を出してきてないので誰も殴っていません」



 お、それは偉い。周りのプレイヤーが何か言ってるが無視だ無視。厄介事になる未来しか見えん。



「よしよし、よく言ったことを守ったな。偉いぞ」



 良い子は撫でてあげるしかなかろう。



「えへへ。ありがとうございます」


「じゃあ帰るか」



 そう言ったところで周りのプレイヤーの内の1人の男が声をかけてきた。



「あ、あの! 貴方は生放送の時の人ですか?」


「違いますよ。そこら辺にいるゴブリン殲滅隊です」


「そうですか。すみません」


「はい。では失礼します」



 そう言って3歩歩いたところで──



「ちがーう!! 絶対生放送の時の人でしょ!!」



 あぁぁぁぁ。もうやだ。これだから他のプレイヤーとは関わりたくないのに......


 そういうのは王都でゆっくり出来るようになってからにしてくれ。......ゆっくり出来るのか知らんけど。



「なんですか? PKですか? 例えそちらが8人だろうと俺一人に負ける未来しか見えませんよ?」



 というかその前にリルが出て、しゅんころだろうな。そう、『しゅんころ』だ。



「違います! PKなんかじゃありません! あの戦闘をした貴方に勝てるわけないじゃないですか!」


「さいですか」


「はい!」


「じゃあ、もう行きますね」


「待ってください!!!」



 何なのこいつ? 金髪に青い目をしていて、なんか勇者っぽい見た目だな。それに陽キャの雰囲気がする。怖い。



「なんですか?何か用があるなら早めに言ってください」


「あ、あの! 俺、『黒の巣』って言うんです! 良ければフレンドになってくれませんか?」



 クロノス? なんかカッコイイ名前だな。髪色も黒なら似合ってたかもしれんな。知らんけど



「嫌です。今は他のプレイヤーと関わる気はありませんので」


「えぇぇ!!! じゃ、じゃあその子はどうなんですか?」



 そう言ってリルを指さした。なんだこいつ?



「おい、人に指さすなよ。失礼だろ? それにこの子、リルはうちの子だ。一緒にいるのが普通だろう?」


「えぇ!!! 娘さん!?」



 そういう設定なんですよ、クロノス君。騙されておくれ。



「あぁ。じゃあ、そういう訳で、さようなら。また王都かどこかで戦おう。ボコボコにしたいよ」


「ちょっ!? 俺、何か気に触ること言いました!?」


「言ったような、言ってないような気がする。まぁ、とりあえず森林をクリアしてくれ。そうしたら王都に着くから。その王都で武術大会があるからそこで戦おう」


「あ、あの。話が全く分からないんですが......」


「ん? あー。すまん。ネタバレをしようか避けようかしてたら変な説明になってたな。

 まず、1つずつ確認しよう。君たちは攻略メインだろ? ここに居るってことはさ」



 俺が知る限りじゃ最初にマネーレトレントに到達したプレイヤーだ。他にもいるだろうが、俺は知らない。



「はい! そうです! 2つのギルドで今からここのボスと戦うところです!」



 そうかそうか。追加で聞いてない情報をありがとう! 頑張れ! ここのボスはめちゃくちゃ弱いぞ! 正直2人いれば十分だな!



「うんうん。って事はマネーレトレントを倒して森林に入るわけだ。そうしたら今度は森林のボスも倒しに行くんだろう?」


「はい! 暫くは攻略メインで行くつもりですから!」



 なんかこいつ、元気いいな。マサキに似てる気がするでもない。



「だろうな。それで、ネタバレをすると森林の先は王都だ。どうせ君達なら森林ぐらいは直ぐに攻略出来るだろう。だから王都であるイベントで戦いたいなって思ったんだ」


「そ、そうですか。情報ありがとうございます。ところでなんで俺と戦う話になってるんですか?」



 いや〜だって、ねぇ? 勇者っぽいプレイヤーとか、強さが気になるじゃん。それに──



「俺、ソル以外のプレイヤーの強さを知らないからさ。知りたいんだよ。教えてくれるなら教えてくれない? 君のレベル。ダメなら別にいい」



 王都で戦う前に知れるならちょうどいいかも。ほとんど何にも考えずに喋ってるけど、俺大丈夫かな? 多分、『ヤベー奴』認定されてるかな?


 そして予想するに、こいつのレベルは『30』だ!



「全然いいっすよ! 俺のレベルは18です!」


「ぶふぉ!!」



 盛大に吹いたわ!



「大丈夫ですか?父様」


「あ、あぁ。俺の予想じゃ30レベだったからな、余りの外れように吹いちまった」


「ちょ! 俺がそんな高いわけないじゃないですか! 大体30レベとか、最初の生放送の時にデータで出てた人しか辿り着いてないですよ!!」



 ん??? どゆこと??



「え? なにそれ。低すぎないか? 皆レベリングしてないの?」


「俺はレベリングして18ですよ! それなら、えーと確か、ルナさん、でしたよね? ルナさんは何レベなんですか!」



「言えん。運営の3人は知ってるが、暫くは俺のレベルは言えん。不正扱いされて掲示板で晒されてみろ、俺は最悪、爆速で王都まで駆け抜けて行かねばならん」


「あ、でもちょっと待って。ソルなら教えてくれるかも」



「は、はい?」


「いや、俺は言えんがソルのレベルなら言ってもいいかもしれないから。ちょっと本人に聞いてみる」



 そう言って俺はソルにメッセージを送る。



『ソル、他のプレイヤーに絡まれてレベルの話になったんだが、俺のレベルは高すぎて言えないんだ。そこでソルのレベルなら言ってもいいかなって思ったんだけど、言っていい?』



「ちょっと待ってろな。今送ったから」


「は、はい」



 すると返信が来た。



『いいよ!別に攻略メインじゃないから問題ない!でも、ステータスの細かい情報は言わないでくれるといいな』


『もちろんだ。レベル以外は何一つ言わん。ありがとうな』


『うん!またね!』



「聞けクロノス。許可が出たぞ」


「え! ホントですか!? ......でも、そのソルさんは強いんですか?」


「当たり前だろ。今のソルのレベルは31だぞ」


「「「「「えっ!?」」」」」



 わお。他のプレイヤーも驚いてるな。っていうかこいつらよく黙って聞いてたな。普通なら、『もう行かないか?』とか言ってどっか行きそうなのに。



「めちゃくちゃ高いじゃないですか! どうやってそこまで上げたんですか?」


「普通のレベリングだな。森林はかなり効率がいいからな。俺とソルで殲滅したりした。君達もするといい。クロノス君のレベルと同等以下なら、ここでレベリングしないと森林のボスどころか、フェンリルにも勝てないぞ」



 俺でもフェンリル戦の時は40幾つかのレベルだったからな。20やそこらじゃ即死確定だ。



「いや、俺達はフェンリルと戦うつもりはないんですけど......」


「そうなのか? まぁ、1人25レベくらいあればボスには勝てるだろう。頑張れ」


「は、はい! ありがとうございます!」



 そろそろお別れとしよう。武術大会で出てきてくれたら、全力で戦いたいな。



「じゃあな。生放送でも言ったが、俺はしばらくは生産メインだ。攻略は君達のようなプレイヤーに任せるよ」


「はい! ......そ、それでフレンドは............」


「嫌だ。マサキはともかく、他にフレンドを作る気は今はない」


「えっ! ルナさん、マサキさんとも知り合いなんですか?」



 えっ? 何その反応。



「ん? どゆこと? マサキはフレンドだぞ」


「凄いっすね! マサキさんと言えば今、ルナさんを除いて1番攻略が進んでるプレイヤーですよ!」



 マジかよマサキ。って事はお前、森林に入ってたのか。知らなかった。



「そうだったのか。今度メッセージでも送ってみるとしよう。『フェンリルに噛みつかれてみろ』ってな。ははは!」


「い......いや、それはルナさんが言うと冗談に聞こえないっすよ」


「そうか? まぁいいや。んじゃ、今度こそお別れだ。君はマサキに似てとても話しやすいよ。それじゃ」


「はい! ありがとうございました!」


『ありがとうございました!』



 ......なんか全員に頭下げられたんだけど。なんか怖い。俺、危ない組織のボスか何かか?



「リル、行くぞ」


「はい! 父様」




 そうして俺とリルは手を繋いで街に帰った。






 この時の俺は知らない。掲示板で俺の事が『銀髪さん』から『銀髪パパさん』に呼び名が変わっている事を......







 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv60

 所持金: 666,140L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:690

 MP:690

 STR:2,610(200SP)

 INT: 610

 VIT: 1,120(50SP)

 DEX: 2,140(150SP)

 AGI: 810(20SP)

 LUC:305

 CRT:43


 残りSP:170

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv50→63

『王弓』Lv43

『闘術』Lv20→71

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『木魔法』Lv82→92


 生産系


『鍛治』Lv53

『金細工』Lv35

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『付与』Lv67

『木工』Lv1

『料理』Lv10

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv2

尊敬している作者様を真似て後書きをテンプレ化してみますか...


そう思ったはいいものの、作者Twitterくらいしか書くことがありませんね...てへ☆


ではでは次回...まだ何にも書いてないのでタイトルすらありません!お楽しみに!



作者Twitter https://twitter.com/yuzuame_narou

くだらないことやユアストのあれこれ(ネタバレ有)を呟いてます!

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